酒を飲みに行くと、ウイスキィの置いてある店ならば、僕は大抵2杯目以降はウイスキィをシングルで飲みます。そうすると、何故か一緒に行く人に「君は酒に強いね」と指摘されるのですが、これは大きな誤解です。
仮に、ある居酒屋でアーサー氏とエヴァン氏が2人で酒を飲んでいるとします。同じ時間内に、アーサー氏はビールの中ジョッキを3杯、エヴァン氏はウイスキィのシングル・ロックを3杯飲みました。
余りお酒に興味が無い人は、この例を見るとエヴァン氏の方が酒量を過しているように見えるかもしれませんが、それは事実誤認です。
ビールの中ジョッキは、おおよそ500ml程度の容量があります。ウイスキィのシングル・ロックは30ml前後です。大まかに言ってビールのアルコール含有量は5%、ウイスキィは40%ですから、アーサー氏、エヴァン氏が摂取した純粋なアルコール量は、それぞれ
アーサー:75ml
エヴァン:36ml
となり、ビールを飲んでいたアーサー氏の方が倍以上ものアルコールを摂取した事になります。
ウイスキィ、ブランディ、ウォッカ、ジン、ラムのようなアルコール含有比率の高い蒸留酒は、そうでないビールやワイン、カクテルと違って少量をちびりちびりと飲むのがオーソドックスなスタイルです。このような事もあり、純粋なアルコールの摂取量は抑えられる傾向にあります。また、一般的に蒸留酒は醸造酒(ワイン、日本酒)と比べて、体内で分解されやすく二日酔いになりにくいと言われています。
以上のように分析してみると、ビールやサワー、カクテルと比べて飲み難いと評価される事の多い蒸留酒こそ、酒に弱い人間が嗜むべき酒であり、ウイスキィを好んで飲む僕は、酒に弱い人間だという事が分かります。
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