Bromptonをハブダイナモ化する時の注意点をまとめてみました。
ボトルダイナモとそこからの給電で発電する前照灯と尾灯が既についている場合と、それらが付いていない場合で少し話しが違ってきます。
●両者に共通の事
Bromptonの前ハブはオーバーロックナット寸法(Over Locknut DimensionなのでOLDと略したりする。フロントエンド幅とも言う)が74mmと特殊なので使えるハブダイナモは2種類しかありません(ちなみに多くの自転車のOLDは100mm、ママチャリだと96mmというのもある)。以下の2つです。ドイツのシュミット(Schmidts)製とシマノ製です。
値段 | ハブ重量 | 出力定格 | 20[km/h]走行時の抵抗 | |
---|---|---|---|---|
シュミットSON XS | 35,700円 | 390[g] | 6[V]3[W] | 1[W] |
シマノ DH-F703SB | 4,119円 | 570[g] | 6[V]3[W] | 4[W] |
この表を見て分かる通り、シュミットのハブはもの凄く高いけれど高性能でシマノはその逆という事になります。
ハブダイナモを組み込む場合、ハブを単体で購入して現在使っている前の車輪をバラしてそのリム(と場合によってはスポークも)流用する方法と、既にハブダイナモを使って組んであるホイールを買ってそのまま装着する方法があります。当然後者の方が断然高価です。
●ボトルダイナモと前照灯、尾灯が既にある場合
最低限、購入の必要がある物は以下の通りです。
- ハブダイナモ本体
- スイッチ付き前照灯
- 前照灯のステイ
ボトルダイナモが付いているBromptonに装着されている前照灯は、そのままではハブダイナモに使えません。
ボトルダイナモの場合、電源のオン・オフはボトルダイナモをタイヤに接触させるかどうかで制御しています。しかしハブダイナモは、それ自体にはスイッチが付いておらず車輪が回転している時は常に発電しているので、そのまま前照灯に繋なげば昼夜を問わず走行中は点灯している事になります。それを抑制する為にはスイッチが必要です。
前照灯とハブダイナモの間に適当なスイッチを入れて、それを使う事もできますが、より簡単なのはスイッチ機構が付いている前照灯に替える事です。ハブダイナモで使う事を想定している前照灯には必ずスイッチ機構があります。基本的に定格さえ合えばどんな前照灯でも使えますが、Brompton社が採用しているのはブッシュ&ミュラーの
- Lumotec N Plus(7,140円、ハロゲン球)
- Lumotec IQ Cyo R Senso Plus(15,540円、LED)
です。後者はLEDなので電球が切れる心配がありません。またかなり明かるく街灯の無い夜道でも相当安心出来ます。
前照灯にスイッチが付いていれば、尾灯にはスイッチは必要ではありません。従って元々付いている尾灯をそのまま流用出来ます。
前照灯のステイというのはこの写真の部品の事です。元々付いているステイのままでは、上記2つの前照灯が上手く装着出来ないのでステイも対応した物に交換する必要があります。
●ボトルダイナモと前照灯、尾灯が無い場合
上で説明した物に加えて尾灯を購入する必要があります。これは0.6[W]の物で装着可能な形状であれば何でも構いません。
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