2014年8月4日月曜日

D&D5版 レベル上昇時の処理

キャラクタ作成例を使ってレベル上昇時の処理について解説します。レベル上昇時の変化は原則としてクラスに依存します。

まずはHPの上昇です。HPはクラス毎に設定されているHD分だけ上昇します。ファイターならば1d10、クレリック、ローグは1d8、ウィザードは1d6です。ダイスを振ってそれに【耐久力】修正値を足しただけ最大HPが増加します。ヒルドワーフは更に+1です。DMは、HPの上昇でダイスを振らずに固定値を選択する事が出来ます。今回は固定値という事にしましょう。その場合HDが1d10なら6、d8ならば5、d6ならば4として扱い、これに【耐久力】修正値 (ヒルドワーフなら更に+1) します。つまり作成例のキャラクタは2レベルになると以下の様にHPが上昇します。

表 各キャラクタのHP上昇
クラスHD【耐久力】
修正値
1レベル時2レベル時備考
ファイターd10(6)+31322
クレリックd8(5) +21119ヒルドワーフ
ローグ d8(5) +21017
ウィザードd6(4) +28 14

あとはクラスによって大きく違います。

ファイターは2レベルでAction Surgeの能力を得ます。

クレリックは2レベルでChannel DivinityとDivine Domain Feature (Life DomainはPreserve Life) の能力を得ます。また1レベル呪文のスロットが1回増えます。

ローグは2レベルでCunning Actionの能力を得ます。

ウィザードは2レベルでArcane Tradition (EvocationはSculpt SpellsとEvocation Servant) の能力を得ます。また1レベル呪文のスロットが1回増え、呪文書に2つの1レベル呪文を追加する事が出来ます。

Proficient Bonusは4レベル毎に1ずつ増加していくので2レベルでは上昇しません。

この様に全体としてレベル上昇時の処理は少なくなっています。ビルドオプションを決めてしまえば選択肢も多くはありません。例えば原則的に技能の種類が増加したりする事はありません。STや習得技能へのボーナスも、Proficient Bonusの上昇という形にまとめられているので4レベル毎です。上記以外で重要な点は、4レベル時に最初に得られる能力値上昇です。この時は1つの能力値を+2するか、2つの別の能力値をそれぞれ+1する事が出来ます。能力値上昇の利点を得ない代わりに特技を取得する事も可能です。

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