以下大量のネタバレがあります。スタータセットのDMをするのでなければ読んではいけません。
D&D5版のルールについては『D&D5版 Basic Rules を読む』等で一通り説明しました。5版を遊びたい場合2014年7月末現在の時点ではシナリオはスタータセットしかありません。これのDMをしたいけれど言葉の壁が気になる人の為に、スタータセット付属シナリオのLost Mine of Phandelver (以後LMoP) のシナリオの概要を紹介します。
■地域
LMoPの舞台となるとはフォーゴトンレルムズのネヴァーウィンター地方です。4版の「ネヴァーウィンター・キャンペーン・セッティング」を持っている人はこれを読んでおくとより良いでしょう。主たる舞台はネヴァーウィンター市から南東に徒歩3日の距離にあるPhandalinという村の周辺地域です。
■背景
500年以上前にこの地域で潤沢な鉱脈を持つ鉱山が発見されました。この鉱山は豊かなだけでは無く強い魔法の力も持っていました。ドワーフとノームはこの鉱山を利用するに当たって争いにならない様に互いにPhandelver's Pactという条約を結びました。そして人間の魔法使いも彼らに協力して炉のその魔力を結びつけ魔法の品の作成を可能にしました。鉱山の近くに人間の村であるPhandalinも出来て栄えていきます。
その鉱山を我が物にせんと邪悪な魔術師に率いられたオークの軍団が襲います。ドワーフ、ノーム、人間の魔法使いは協力してこれと戦いますがその最中に鉱山は崩壊します。その崩壊を逃れられたのはほんの僅かで、Wave Echo Caveと呼ばれた魔法の鉱山の場所は失なわれました。
それから数百年の間この一帯は埋もれた鉱山の宝を求める冒険者で賑わいましたが誰も発見した者はいませんでした——ドワーフのRockseeker三兄弟が見付けるまでは。Rockseekerらは鉱山を再開するべく動きますが、不幸な事にこの鉱山に着目していたのは彼らだけではありませんでした。謎めいたBlack Spiderという者が山賊やゴブリンを使ってRockseekerを追い、掴まえたのです。
■シナリオの大まかな流れ
このシナリオは概ね以下の様な流れになる筈です。
依頼
↓
最初の遭遇
↓
最初のダンジョン
↓
レベルアップ
↓
Phandalin村到着
↓
村にいるギャング掃討
(2つ目のダンジョン)
↓
レベルアップ
↓
大小様々な依頼
↓
Cragmaw Castle
(3つ目のダンジョン)
↓
レベルアップ
↓
Wave Eco Cave
(最後のダンジョン)
大小様々な依頼はそれぞれが別の機会に発生する事もあります。例えばギャング掃討の前に他の小さな依頼をするという事もあるでしょう。概ね、ダンジョンをクリアすると1レベル上がるという設計になっている様です。Cragmaw Castleに行くにはThundertree村の廃墟に行ってそこに居るドルイドと話す必要があります。Wave Eco Caveに行くにはCragmaw Castleで地図を入手する必要があります。
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