2005年1月27日木曜日

 長くD&Dを遊んでいると、誰しもなんとなしに感じるのではないかと思うのですが、それぞれのプレイヤにはFavored Classがあるのではないかと思います。僕は、明確に自分のFavored Classを認識しています。それは間違いなくGeneralなWizard(Wiz)です(ConjurerやEvocarのようなSpecialistではないという意味でのGeneral)。

 何故Wizなのかと考えてみると、幾つかの理由がある事が分かりました。

  1. 僕は飽きっぽい。従ってBarbarianのように、原則的に同じ行動(殴る)を取り続ける事が本懐であるClassは向かない。
  2. 論理以外のルールに縛られるのが好きではない。よってPaladinのように厳しい行動規範を問われるClassをプレイすると窮屈に感じる。
  3. 考えるのが好きである。Wizは、ゲーム内で毎日々々Spell Prepareを考える楽しみや、SpellbookにどのSpellを書くかという選択の楽しみがある。
  4. ルールブックを読むのが好きである。これはSpell Casterには必須の性向。

 PHBに掲載されているStandard Classを得意な順に並べるとすると、Wiz > Rgr > Clr > Drd > Brd > Sor > Ftr > Pal > Bbn > Mnkという感じでしょうか。

 Mnkは、たぶんPCとしてプレイできません。攻撃力ではBbn・Pal・Ftrに劣り、SkillではRog・Brd・Rgrに劣り、Spell castができる訳でもない。強いていうならば生存能力だけが高いClassというのが、Mnkに対する僕の評価です。たぶんPrerolled PCとしてMnkを与えられたら、途方に暮れてしまうでしょう。

 他のプレイヤに聞くと「MnkはそういうClassだからこそ、戦闘中好きにして良いんだよ」と言われるんですが、それが困る。ある程度やるべき事の道筋が無いと、僕には辛いのです。

 話をWizに戻します。Wizと一口に言っても、いろいろなパターンがあります。まずWizスキーな人は、大抵の場合好きな・嫌いなSchoolというのがあるんじゃないでしょうか。僕はConjurationとDivinationが好きで、Enchantment・Evocationが嫌い(あまり使おうとしない)傾向にあります。
 まずもって、ダメージなんぞ前線の人達が武器振るって出した方が(多くの場合)効率が良いと考えているのでEvocation spellをあまり使う気になれません。またEnchantment系は後処理が面倒(Charm)だし、Saveを1度通されたらそれでDefeatされてしまうSpellが多いので、殆ど使いません。

 あとは僕はScrollを沢山用意しがちです。入手した金の大半はScrollに消える事もしばしば。他のClassでは、どうにもならない状況を打破するのがWizだと考えている以上、遭遇し得る多種多用な状況に対応する為にも、Dairy Spellだけでは足りないと考えているのです。

 尻切れ蜻蛉に、つらつらと書いてみましたが、みなさんは自分のFavored Classは何だと思いますか?



2005年1月26日水曜日

 某所で「Spellthiefの登場でArcane Trickstarは株が下ったね」という評価をする人がいたのですが、そうでも無いんじゃないかと疑問を感じたので比較してみました。

 比較項目は、Sneak Attackのダメージ、Caster Level、Disable Deviceのrank、HPです。Arcane TrickstarはRog3/Wiz5から開始するとして、Closs class skillにはskill pointを消費しないものとします。またHPはDMGにあるVariant rule:Fixed hit pointで算出しています。













ECLArcane Trickstar(Rog3/Wiz5 start)Spellthief
SneakCaster LevelDisable DeviceHPSneakCaster LevelDisable DeviceHP
82d656262d641131
92d667293d641234
103d678313d651338
113d689343d651438
124d6910363d661545
134d61011394d661648
145d61112414d671752
155d61213444d671855
166d61314464d681959
176d61415495d682062
187d61516515d692166

 どうでしょうか? Caster LevelとSneak AttackではArcane Trickstarが有利、一方SkillとHPではSpellthiefが有利となっています。またSaving ThrowはArcane Trickstarが、Base Attack BonusはSpellthief有利です。共にこの表には書かれていないSpecial Abilityがあるので、単純な比較にはなりませんが興味深い結果になったと思います。ただArcane TrickstarとSpellthiefは、そもそも全然違ったコンセプトで作られているので、こういう比較自体が無意味かもしれません。



 月曜日にAmazonからComplete Adventurerが届きました。まだStandard ClassとSpellくらいしか読んでいませんが、なんというかSpellthiefやらArcane Trickstarマンセーな内容になってますね。いろいろと楽しいSpellが沢山あります。Spellを見る限りではBardとRangerも強化されているように思えます。

 Prestige classはいまいちピンと来るものがありません。たんに僕がRogスキーじゃないからかもしれませんが。AからEの五段階評価で言うとB、C評価のPrestigeが多い印象を受けました。

 Itemなんかは余り目を通していないので、もうちょっと読み込まないといけませんね。



2005年1月24日月曜日

Ballantine, Human, Male, 24, 124lb., 5'
Alignment: N
Class: Wiz3
Str9, Dex15, Con15, Int18, Wis12, Cha9
HD: 3d4+6(15)
Feat: Scribe Scroll(Wiz bonus), Callegiate Wizard(CA[1]), Sudden Widen(CA), Sudden Maximize(CA)
Skill rank: Concentration6, Decipher Script6, Disable Device3, Knowledge(arcana)6, Knowledge(the planes)3, Knowledge(nature)1, Knowledge(dungeoneering)1, Knowledge(local)1, Search3, Spellcraft5
Spellbook: [0th] all, [1st] Benign Transposition(MHB[2]), Enlarge Person, Eye of Avoral(BoED[3]), Grease, Low-Light Vision(CA), Mage Armor, Mordenkainen's Buzzing Bee(MHB), Sleep, Slide(MHB), Magic Missle, Comprehend Languages, True Strike, Shield, [2nd] Flaming Sphere, Glitterdust, Invisibility, Web
Possessions: Ring of Feather Falling, Wand of Magic Missle(CL:3rd, 15 charge remain), Potion of Lesser Vigor, Scroll of Magic Weapon, Shield, True Strike, Slide, Benign Transposition, Mordenkainen's Buzzing Bee, Invisibility

[1]: Complete Arcane

[2]: Miniatures Handbook

[3]: Book of Exalted Deeds



2005年1月23日日曜日

 某サークルに、ちょこちょこ顔を出せそうなので持ちキャラが増えました。今自分がプレイヤとして参加しているキャンペーンは、これを含めて2つです。もう一つはSpelljammerキャンペーンで、そっちではCloistered Cleric(Unearthed Arcana収録)をやっています。

 で今回のキャラですが、こんな感じ。

Ballantine, Human, Male, 24, 124lb., 5'
Alignment: N
Class: Wiz1
Str9, Dex15, Con15, Int18, Wis12, Cha9
HD: 1d4+2(6)
Feat: Scribe Scroll(Wiz bonus), Callegiate Wizard(CA[1]), Sudden Widen(CA)
Skill rank: Concentration4, Decipher Script4, Disable Device2, Knowledge(arcana)4, Knowledge(the planes)1, Knowledge(nature)1, Knowledge(dungeoneering)1, Knowledge(local)1, Search2, Spellcraft4
Spellbook: 0th:all, 1st: Benign Transposition(MHB[2]), Enlarge Person, Eye of Avoral(BoED[3]), Grease, Low-Light Vision(CA), Mage Armor, Mordenkainen's Buzzing Bee(MHB), Sleep, Slide(MHB)

[1]: Complete Arcane
[2]: Miniatures Handbook
[3]: Book of Exalted Deeds

 Skillで想像がつくかもしれませんが、Complete Arcaneに収録されているGeometerというPrestige Classを狙っています。まあ、特別奇を衒ったキャラクタではありません。僕の心情としてオーソドックスでないWizardは、どうも心もとないのです。Specialist Wizardもなんだか自分にはシックリこないし。たまにモジュールなんかでConjurationをBanedしたNecromancerやらを見かけては仰天しています。



2005年1月22日土曜日

 最近は書かなくなってしまいましたが、僕も一時は熱心にプレイレポートを書いていました。だから分かるのですが、プレイレポートって簡単に書こうと思っても、意外に手間がかかるんですよね。

 年があけてから、たきのはらさんの『プレイレポートbyたきのはら』に大量のレポートが掲載されました。D16さんがDMをなされているAquillaキャンペーンの総集編という赴きです(AquillaはD16さんお手製のワールドセッティング“繍羅世界″にある交易都市。キャンペーンのシステムはD&D3.0E)。
 全部通しで読むのに3日かかりました。しかしこれだけ力作のレポートを書いてもらえるとDMも気合が入るでしょうね。



2005年1月5日水曜日

【今日の読書】憂鬱なプログラマのためのオブジェクト指向開発講座/Tucker!/翔泳社

 ちょっとスクリプト言語を勉強しよう、と思って手にとった『たのしいRuby』。最初の方は普通に読めたのだけれど、純粋なC言語しか知らない僕には、クラスやらメソッドやらが出てきた時点でお手上げでした。何しろインスタンスだとか継承だとか、どんどん出てくる用語の意味が分からない。
 これではいけないと思い、物知りな知人に「オブジェクト指向を理解する為の良書はないか」と聞いたところ紹介されたのがこの本。

 本書では、オブジェクト指向言語としてC++を中心に解説してます。しかしながら、あくまで話の中心はプログラミング言語の事ではなく「オブジェクト指向とは何であるか」です。CかC++の知識があった方が読み易い事は確かですが、それ以外の何か1つでもプログラミング言語を知っていれば本書を読むには十分です。

 なによりも、この本では無駄なく筋道ハッキリとオブジェクト指向の基礎を解説してくれてます。基本的な用語・概念の解説に始まり、静的分析、動的分析と進み、最終的には書籍で学んだ知識を活用して1つのプログラムを作成する事になります。

 これからのプログラムの現場では、オブジェクト指向を用いた設計を免れる事はできません。ただでさえ理解が難しいと言われるオブジェクト指向、世には数多の解説書が存在します。しかし、この本と同程度の良書を探すのは容易ではないでしょう。


bk1



【今日の読書】ポンド氏の逆説/G.K.チェスタトン/創元推理文庫

 チェスタトンの非ブラウン神父モノ。著者自ら「THE PARADOXES(逆説集)」を名乗るだけあって、ポンド氏の逆説にはニヤリとせずにはいられません。

 事件が発生すると、韜晦するかのようにボソリと逆説を吐くポンド氏。当然周囲の人物は彼の発言に不可解な思いをし『何を言っているんだこの人は』とばかりに、ポンド氏の発言を聞き流してしまいます。今度は終幕で逆説の大家が説明を始めると、あれよあれよと言う間に主観的な状況が反転し、彼の逆説は正論そのものに聞こえてくるから不思議です。

 チェスタトンの持つ、鋭い洞察力が成し得た諧謔まみれの逆説集。クックックと忍び笑いをせずには読めません。


bk1



【今日の読書】奇商クラブ/G.K.チェスタトン/創元推理文庫

 英国推理小説の大家チェスタトンが、ブラウン神父シリーズの先駆けて発表した短篇集です。推理小説好きには余りにも有名なブラウン神父ですが、本書に収められた幾つかの中短編にも既にその萌芽が見られます。

『会員は既存のいかなる商売の応用、変形ではない完全に新しい商売を発明し、生活を支えなければならない』

 これは書名にもなっている「奇商クラブ」の設定ですが、これ自体がすでに諧謔に満ちているます。更に探偵役といえば「狂った、元優良裁判官」なのです。ブラウン神父譚に目を奪われがちなチェスタトンですが、シリーズ外作品もあなどれません。


bk1



2005年1月4日火曜日

【今日の読書】木曜の男/G.K.チェスタトン/創元推理文庫

 チェスタトンが書いた唯一の長編小説です。不思議な事に推理小説として紹介される事が多いこの作品ですが、それはひいき目に見ても嘘です。読めば分かる事ですが、ぜんぜん推理小説とは違う形式を持つ作品となっています。
 だた僕はこの形式の小説を何と呼べば良いのかは分かりません。強いて言うならばサスペンスかスリラ小説でしょうか。とても不思議で幻惑的な物語です。それでいて、読者に息も吐かせない、めくるめく展開でどんどん進行していきます。特に物語後半では圧倒的な「読ませる力」を感じます。
 それ程長くない小説ですし、上記のようなスピード感ある内容なので、すぐに読み終えてしまうのですが、読後感はなんとも言えずモヤモヤとしているのです。しかも、そんな読後感なのに決っして嫌な感覚は無いのです。不思議な小説としか言いようがありません。


bk1



【今日の読書】ブラウン神父の醜聞/G.K.チェスタトン/創元推理文庫

 チェスタトンによるブラウン神父譚の5冊目最後の巻になります。収録作品の多くはチェスタトン晩年の筆によるものです。そのせいか、トリックよりも小説としての重みを持たせる事に腐心して書かれているような作品が目立ちます。また、ブラウン神父譚もここへ至ってある種のパターンができてきたのか、読んでいて先が読めるようなトリックもありました。
 とは言え、幾つかの作品では相変わらずチェスタトン流のレトリックが縦横無尽に飛びかい、読者を幻惑してくれるのは流石でしょう。久しぶりにフランボウが登場する点も見逃せない所です。


bk1