2005年8月31日水曜日

Fort save fail

 職場で風邪をうつされました。流石に自分の回りに3人も風邪持ちがいたら、駄目ですね。今日は速攻で帰宅して、ひたすら寝るのみです。



2005年8月30日火曜日

 所は変わって、下町にある居酒屋。その片隅に陣取るは、まるで戦争に赴くかのような完全武装をした傭兵のような男。妖しき事に、男は貌に死仮面を着けている。その恐しき姿の戦士を見た客は、一人減り、二人帰り。今では机に寝そべっている酔漢の他に客らしき人影はない。
「無芸の。こんな時くらい姿を現したらどうだ」
 死仮面の男が視線の見えぬ相貌を、対面の席に向けて言う。
「醜きこの傴僂の姿を見せて、わざわざ民を怖がらせる事もあるまい」
「今更何を」無貌の男は鼻で嗤う。
「――ところで他の三人はどうした」
「今暫く待て。《背骨折り》の旦那も《尨毛》の小僧もあの姿よ。近くにくれば直に分かる」
 と、その時。店の外から聞こえる物々しい声。何者かが衛士に誰何されているようだ。
「噂をすれば影、だな。旦那と小僧が来たようだ」
 死仮面の顎をしゃくって扉を示した。

「貴様、何者だ」
 町内を巡回していた三人組の衛士は、並々ならぬ巨躯を持つ二人連れに槍の穂先を突きつけて誰何した。相手の尋常ならざる風体に圧倒されているのか、人数は自分達の方が多いというのに腰が引けている。
「おっとっと、これは困った。《尨毛》の若旦那、どうしようかね」
 飄々とした口調で隣の若者に声をかけたのは、道着の下に鎖帷子を着込んだ大男である。しかし腰には刀を佩いている様子はない。
「どうにもこうにも。こんな奴等に名乗る必要など無い。とっとと行くぞ《背骨折り》」
 答えた方と言えば、全身を鎧に包み背中に大刀を括りつけた男。背の丈のみならば、隣にいる道着の男よりも高い。また、声からするに相当若い。
「止まれ。止まれと言っておるのだ」
 衛士の声には若干の怯えが滲む。
「ふん。邪魔だてするな。我等は急いでいるのだ。あまり五月蝿いようなら……」
 全身鎧の若者は、そう言い放ちながら背中の刀に手をかけようとした。
「あわわわ。《尨毛》よ。それはいかん。いかんぞ」
 《背骨折り》と呼ばれた大男が間に入って必死に止める。
「どうした」
 居酒屋の入口から聞こえた声は、先程まで中で死仮面と話していた《無芸者》のそれである。薄暗く、顔ははっきりとしないがねじ曲った背中から傴僂の小男である事がハッキリと分かる。
「おお、これは無芸の旦那。どうにもこうにも、この衛士達が拙者を通してくれぬのだ」
「見回りか。これは御苦労。ところでうぬら、アルタイル司教から我等の事を聞いておろう」
 すると一人の衛士が、はっとした顔で、
「すると貴様らが、司教のおっしゃっていた《影》の者か」
「左様。しからば問答は無用。我等の事は忘れて街の警戒を続けられよ」
「貴様らのような異形の者が、街中をうろつかれると困るのだ。できるだけ民草の目につかぬように」
 そう言って衛士達は巡回へと戻っていった。
「無理な事を申す御仁だ」

「やはり《尨毛》と《背骨折り》であったか」
 中へ戻ると、卓には死仮面ともう一人の男がいた。鎧を着るでもなく得物を持つでもなく、そのドワーフは泰然自若とした様子で火酒を飲んでいる。
「おお、《双貌の獣》殿も到着されていたか」
 どかりと腰を下しながら道着の大男が言った。それに続けるように、鎧の若者が言う。
「これで《影》の五人が揃ったな」



2005年8月29日月曜日

 時は共通歴五九五年の夏。所はニロンド王国首都レル・モードに居を構えるハイローニアス神殿の執務室。
 蝋燭の光がゆらめく机の向こうに佇む少壮の男が一人。ハイローニアス教会の、謹厳実直で知られる司教《笑わぬ》アルタイルである。彼は、顎の前で手を組み、眉間に皺を寄せた顔で何か思案していた。そして、ぼそりと一言
「《無芸者》はおるか」
 彼の言葉が虚ろな部屋に響く。壁に映る影はアルタイルのものだけだ。
 しかし――
「はっ。ここに控えております」
 返事が一つ。部屋の外からではない。かといって執務室の中には司教以外の人物は見当たらぬ。面妖な声である。姿を見せぬ声の主を不思議がる事もなくアルタイルは続けた。
「こたびのリンワード王とゼニス姫の婚約の儀、ぬしも聞き及んでおると思う。どうやらセウォンド王弟派の者共が、それを阻止せんとレル・モードに刺客を放った事が調査の結果判明した」
「しかし王の周囲には、常に近衛の兵が詰めておりましょうぞ」
「いかにも。が、王弟派により放たれた刺客共は、あの《あやし谷》の七人衆と噂されておる。きゃらつらのような異能・異形の者共に対して、一般の兵だけでは不安が残る」
「して、わたくしのような下郎の輩に何をお望みで」
 静かに椅子を蹴り、司教は窓辺に歩み寄った。
「直轄領に散らばる、ぬしの盟友を集めよ。そして七人衆から王と姫を守るのだ」
「御意」
 という声と共に、司教の手元に巻物が一つどこからともなく渡された。
「わたくしめのような異形の者達が警備にあたるのでは、一般の兵が困惑するでしょう。近衛の兵に我々の存在を周知して頂きとうございます」
「ふむ。かの者達の名は」司教は巻物に目を落した。
「われら影の者に名はありませぬ。通り名を巻物にしたためておきました」
 巻物に書かれた二つ名は次の五つ。

 背骨折り(せぼねおり)
 双貌の獣(そうぼうのけもの)
 尨毛(むくげ)
 無芸者(むげいもの)
 無貌の死神(むぼうのしにがみ)

 怪しからぬ渾名を持つ五人組。今やニロンド王国を二つに分つ戦いは、彼らの秘術に託されたのであった。



2005年8月15日月曜日

スポーツドリンクの二種別

 1週間に3回とか4回とか、社会人としてはちょっと考えられない程バドミントンの練習をしている僕ですが、それだけ練習をすると必然的に沢山のスポーツドリンクを飲む事になります。

 8月に入ってからは、外気温が35度を超える日も幾度となくありました。バドミントンは、その種目の性質上、体育館は完全に密閉状態で、冷房施設があっても完全停止が基本です。何故ならば、シャトルコック(羽)はそれ自体の重量が5グラム前後しかない上に表面積が大きいので、冷房の微風でも簡単に軌道が変化してしまうからです。

 そういう状態だと、体育館内の温度は外気温+5度位になるのが普通です。つまり外が35度ならば体育館内は40度になります。ちょっとした、ぬるま湯と同じ温度です。従って、汗をかく量も半端ではありません。1時間も練習を続ければ、シャツはびっしょりになり搾れる程です。

 さて、そういう環境なので、当然様々なスポーツドリンクを試す事になります。色々飲み比べていくうちに、最近のスポーツドリンクは、2種類に分類されている事が分かりました。それは浸透圧の高低による分類です。

 浸透圧というのは、簡単に言うと体(細胞)への吸収のされ易さです。浸透圧が低い程細胞への吸収が早くなります。

 その浸透圧が水と同等のものをアイソトニック飲料、水より低い(吸収されやすい)ものをハイポトニック飲料と呼びます。

 アイソトニック飲料の代表が、大塚製薬のポカリスウェット、コカ・コーラボトラーズのAQUARIUSです。最近出始めてきたハイポトニック飲料の代表は、アサヒ飲料のSUPER H2Oや味の素が出しているアミノバイタルです。

 一般的に、運動前には糖分濃度の高いアイソトニック飲料を飲むのが良く、運動中・運動直後は吸収の早いハイポトニック飲料を飲むのが良いと言われています。また、アイソトニックとハイポトニックの違いは、基本的に浸透圧だけです。この浸透圧は、水分中の糖分濃度で決まるので、アイソトニック飲料を水で2倍程度に希釈すればハイポトニック飲料と同じような効果が得られます。

 試合の時は、水分の吸収速度がかなり重要なパラメータになる事もあるので、僕は極力ハイポトニック飲料を飲むようにしています(大会で勝ち進んでいくと、どんどん試合間隔が短くなり、場合によっては準決勝と決勝の間に10分間しか休憩が取れない事もある)。



2005年8月14日日曜日

 DMの方から、ability scoreは3人分振って好きなやつを選らんで良い(つまり水子を2人作って良い)と言われたので、最初に掲載したデータよりも激しくabilityが良くなっています。Point buyのルールで逆算すると実に66 point。5d6振りとは言え、若干ビックリしました。

Name
Diarmaid(ディルムッド)
Race
Human
Gender
Male
Age
17
Weight
197lb.
Height
5'9"
Alignment
CG
Deity
Shaundakul, Rider of the Winds, the Helping Hand
Class
Strong-arm style Ranger1 / Cleric1
Ability score
Str18, Dex16, Con17, Int14, Wis17, Cha15
Hit Dice
2d8+6(15)
Base attack bonus/Grapple
+1/+5
Base save
Fort+4, Ref+2, Will+2
Initiative
+3
AC
19(+4 chain shirt, +2 heavy shield, +3 dex)
Feat
Track(Rgr bonus), Dodge, Mobility
Skill rank
Concentration3, Hide4, Knowledge(nature)4, Knowledge(dungeoneering)4, Knowledge(geography)4, Knowledge(Religion)1, Listen4, Move Silently4, Search4, Spot4, Survival5
Special ablity
Favored Enemy(evil outsider), Wild Empathy, Spell, Smite Evil 1/day
Possessions
Scimiter, Warhammer, Javelin*3, Chain Shirt, Heavy Shield(wooden), Blessed Bandage(HoB), Backpack, Bedroll, Chalk*10, Crowbar, Fishhook, Flint&Steel, Grappling hook, Oil*5, Piton*10, Silk rope 50ft., Sack, Shovel, Torch*10, Waterskin*2, Tindertwig*4, Sunrod*5, 89.7gp
Languages
Common, Undercommon, Auran


2005年8月13日土曜日

諸君 私はダイスが好きだ
諸君 私はサイコロが大好きだ

20面体が好きだ
10面体が好きだ
8面体が好きだ
6面体が好きだ
4面体が好きだ
テーブルの上を果てしなく転がる12面体好きだ
誰も使わない30面体が好きだ
ゴルフボールのような100面体が好きだ
立体にならない3面体が好きだ

Greyhawkで Forgotten Realmsで
Darksunで Mystaraで
Ravenloftで Spelljammerで
Birthlightで Dragonlanceで
Astralで Outer planeで

このテーブルを舞台に現れるありとあらゆるダイスが大好きだ

Instant killでボスを倒すのが好きだ
20の出目でしか命中しない攻撃を死に物狂いに繰り返すプレイヤの姿には心がおどる

愛用のd20がキャラクタを撃破するのが好きだ
悲鳴を上げて射撃しつつ後退するゴブリン軍団を
Fireballの一閃10d6で撃破する時など胸がすくような気持ちだった

ドラゴン乱舞で6d20を振るが好きだ
Dying状態のキャラクタがstableする為に必死にダイスを振る様など感動すら覚える

敗北主義の日和見主人公達が1の出目を繰りかえし勝手に追い詰めらていくときなどもうたまらない
泣き叫ぶ主人公達が濃酸の池に嵌り20d6ダメージを受けるのも最高だ

理不尽な出目にシナリオを滅茶苦茶にされるのが好きだ
Maximizeされたcone of coldでダイスを振らずにダメージを出す様はとてもとても悲しいものだ

Sorcererの無尽蔵な5d4+5のmagic missleに押し潰されて殲滅されるのが好きだ
満を持して設置した罠がtake20のsearchで発見され解除されていくのを見るのは屈辱の極みだ

諸君 私はダイスを悪夢の様なダイスを望んでいる
諸君 私に付き従うダイス諸君
君達は一体何を望んでいる?

更なる出目を望むか?
情け容赦のない糞の様なVariantを望むか?
振り直しの限りを尽くしEpicのキャラクタを殺す嵐の様な能力を望むか?

『ガイギャックス! ガイギャックス! ガイギャックス!』

よろしい ならばd20だ

我々は渾身の力を込めて今まさにテーブルに振られんとする20面体だ
だがこのダイルロールもされないtake20で5年もの間堪え続けてきた我々に、ただのダイスロールでは最早足りない!!

誇大なダイスロールを!
一心不乱のダイスロールを!!

このダイスはわずか掌の上に10個に満たぬ寡兵に過ぎない
だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している
ならばこの20面体は50%の確率で20を出す戦闘集団となる

我々を想像の埒外へと追いやりダイスを振らず遊び呆ける連中を叩き起こそう
ダイスポーチをつかんで引きずり出し眼を開けさせ思い出させよう
連中に20の味を思い出させてやる
連中に1の苦痛を思い出させてやる

天と地の狭間には奴らのルールでは思いもよらない事があることを思い出させてやる
6個の赤箱付属ダイスで
プレイヤキャラクタを滅ぼし尽くしてやる

「ダンジョンマスタより全プレイヤへ」
目標米国本土ミルウォーキィ上空!!

Return to the Tomb of Horrors ダンジョンを開始せよ



 D&Dに限らず、多くのRPGに於いて比較的良く見る光景として「店主との値段交渉」というものがあります。D&D3.5Eでは、Complete Adventurerでdiplomacy skillを使った値切り方がルール化されました。簡単に紹介します。

 割引のパーセンテージですが、これは10%固定です。値段交渉に成功すると定価の90%の価格で商品を購入できる事になります。判定方法は以下の通りです。

 まず店主のinitial attitudeをDMが決定します。多くの場合はindifferent(中立)です。割引して貰うためには、この店主をhelpfulのattitudeにする必要があります。Indifferentからhelpfulにする為のdiplomacy check DCは通常30です。しかし値切交渉では、このDCに店主のdiplomacy check modifierを加算します。

 例えば店主のdiplomacy skill rankが3で、Cha modifierが+1で、initial attitudeがindifferentならば、値切交渉のDCは34になります。この判定に成功すれば10%の割引を受けた上で1つの品物を購入することが可能です。

 3.5Eでは英語版のルールブックありありの状態だと、diplomancyは簡単に強化できます(そのようにdiplomacyを強化したPCをdiplomancer/ディブロマンサと呼ぶ事もあります)。ですから2レベルのPCでもDC30+だとわりと簡単に成功してしまいます(Cha16のhalf-elf, Brd1/Martial1でdiplomacyに特化すると2レベル時点でdiplomacy check modifierが+22)。

 この値切ルールを濫用すると、パーティに1人diplomancerがいるだけで全てのアイテムが一割引で購入可能な状態になってしまいます。濫用は避けた方が賢明でしょう(あるいは値引きは1日1人1回までしかしてくれない、というような制限を付けるとか)。

 この値引き交渉以外にもComplete Adventurerには、PHBには掲載されていないskillの活用方法が幾つか掲載されてます。



2005年8月10日水曜日

 フラネスの西に広がるペイニム平原。そこに暮す数多の遊牧民族達は今、危機に晒されていた。隣国ウルルの独立氏族達が手を組み、ペイニムの地を我が物にせんと侵略してきたのだ!

 しかし、唯一の王を抱かないペイニムの遊牧民達には常備軍など無く、無策に戦えばウルルの蛮族にみすみすと蹂躙される事になる。そこで各首長は鳩首会議を開き、外地から傭兵を雇い対ウルル戦の主戦力とする事を決定した。

 ペイニム平原は広く、守るに難しい。平原に広がる傭兵の拠点は九十を超えた。中でも最大の激戦区である八十八砦《エリア88》、そこには他の砦にも名を轟かせる英雄達《エースパイロット》がいた。

 生命《いのち》を金で買われた砂漠の傭兵達。彼等の明日を迎えるのは朝日か、死神か……。

 最近、新谷かおるの『エリア88』を読んでいたら、こんな感じのD&Dセッションをしたくなりました。登場予定NPCは、基地指令のサキ、なんでも屋のマッコイじいさん、ナンバ3パイロットのグレッグって所でしょうか。



2005年8月9日火曜日

二日連続

 久しぶりに土日二日連続でD&Dのセッション(両方ともプレイヤ)をしたら、月曜日におもいっきり体調を崩しました。ま、その日はシッカリ睡眠を取って、今日の朝には回復したわけですが。

 うーむ、二日連続でバドミントンの練習やら試合をしても、ここまで体調崩したりはしないんですけどね。だいたい今の僕って、中学校を卒業して以来というもの最高に健康的な生活をしていて、体力もかなりついてるんですよ。それなのに二日連続ゲームしただけで、体調不良って……どんだけ体力使うんだよD&D。

 脳味噌って人間の体の中で一番単位体積当たりの消費カロリィが多い部位だから仕方ないのですけれどね。