- 書名
- 月曜日は魔法使い
- 著者
- シェリー・マザノーブル
- 訳者
- 滝野原 南生
- 出版
- ホビージャパン
- 価格
- 700円
- ISBN
- 978-4-89425-691-0
- bk1
- http://www.bk1.jp/product/02976800
本日読了。英語版を読んだ時は英語を読む事に必死で気が付かない事が沢山あったのですが、日本語訳になっていろいろ感じた雑多な感想。
訳注の付け方(方針)が謎。どういう読者を想定して注を付けたんでしょうね。モノポリィとかワールドオブウォークラフトの注があるかと思えばティファニーの注があったり。キーファー・サザーランドには注が付いているのに、オーランド・ブルームには注がないとか。サザーランドの方が(日本でも)有名だと思うんだけど……。
極めて根本的な事ですが、ジェリー・マザノーブルって文章ヘタね。長くて緩急の無い文章(複文・重文)を多用しすぎ。意味のない文章上の装飾もゴテゴテ付けるし。この本があれば女性をD&Dに引き込むのが簡単と主張する人は
- 主張している本人が文章読解力に極めて優れているため、マザノーブルの悪文が苦にならない。或いは悪文に気がついてすらいない。
- 主張している本人の回りにいる女性全員が、文章読解力に優れている事が自明なため悪文でも問題ないという確信がある。
のいずれかなのでしょう。少なくとも僕は、自分のツレや教え子(15-19歳の若い女の子)にこれを読ませて良い感想が得られるとは思えません。多分D&Dを理解する以前の問題で、意味不明の文章の洪水に辟易して本をうっちゃられるでしょうね。
それ以前に、この本の内容はアメリカの文化を土台にしているので日本人には理解できない部分が多すぎて、日本人女性をD&Dに引き込む為に使うのは無謀かな。
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