- 書名
- 西南シルクロードは密林に消える
- 著者
- 高野 秀行
- 出版
- 講談社文庫
- 価格
- 895円
- ISBN
- 978-4-06-276501-5
- bk1
- http://www.bk1.jp/product/03185895
本日読了。凄いルポタージュですね。話の基部は中国からミャンマー(ビルマ)を抜けインドのカルカッタへと至る『西南シルクロード』の足跡を辿るというお題目なのですが、その通過の仕方が凄まじい。まず中国→ミャンマーの越境、ミャンマー→インドの越境がそれぞれ密入国。その上、筆者の密入国の手引きをするのがミャンマーの反政府ゲリラ軍なのです。旅の前半で全財産を盗まれるわ、さっきまでは随行しているのがゲリラ軍Kだったのに知らぬ間にそれと対立するゲリラ軍IMが随行していたとか、インドに密入国するのにインド軍に護衛してもらっているとか、まあ開いた口が塞がらない。
ミャンマー(ビルマ)奥地の農村に長期滞在し、アヘンの栽培を筆者自身が手伝った『アヘン王国潜入記』を先に読むと面白いですね。
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