- 書名
- ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む
- 著者
- 野矢 茂樹
- 出版
- ちくま学芸文庫
- 価格
- 1200円
- ISBN
- 978-4-480-08981-0
本日読了。ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』(以下、論考)を詳細に解説した本です。論考は言うまでもなく理解が困難な書ですが、それを出来るだけ平易に解説しようとした本書もまた十分に難しい本であります(それでも論考よりは遥かに理解し易いでしょう)。著者の野矢氏は岩波文庫版の論考の訳者でもあります。
論考自身を読んだ時はえも言われぬ恐怖を感じました。知ってはいけないこと知るべきではない事が書かれているんじゃないかという底知れぬ怖さがあり、そしてそれ故にどうしても読みたいという本でした。非常に大げさな物言いに見えるかもしれませんが、実際読んだ時の正直な気持です。
本書を読むのはそれと同じ位に恐しい体験でした、論考を少しでも理解出来てしまうかもしれないというのが本当に恐しかった。当然、素人が一度読んだ程度では理解の入口に立つ事も出来ませんでしたが戦慄すべき印象を強く与えられる書でした。いずれ再読する事でしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿