- 書名
- 本で床は抜けるのか
- 著者
- 西牟田 靖
- 出版
- 本の雑誌社
- 価格
- 1600円
- ISBN
- 978-4860112677
本日読了。
題名だけで既に身につまされる感じがする本です。題名の通りで、書籍の重量で家屋の床は抜けるのか、という事を中心にした随筆です。
事の発端は筆者自身の木造アパートの仕事場が本の重みで抜けるのではないかという危機感です。単行本で凡そ 1000 冊位の蔵書だった様ですが、確かに古い木造建築であれば危険を感じる量かもしれません。筆者本人以外にも、多くの蔵書家に取材をして床抜けの危機について調査しています。実際に抜けた人や抜けそうな兆候を感じで対策を取った人など面白い話があります。また建築士にも取材していて、普通の家屋がどの程度の耐荷重で設計されているのか、素人が出来る範囲の工夫で床抜けを回避する方法はあるのかといった点にも触れています。
非常に参考になった点は以下の 3 つです。
木造建築だとして
- 畳は上に載った重量を面で受けられないのでフローリングよりも耐荷重が低い。
- 押入れの床は布団等比重の軽い物を入れる想定なので通常の床よりも耐荷重が低い (だいたいベニア板 1 枚とかそんな作り)。
- 畳や押入のベニアの床といった耐荷重の低い場所には大きい合板を敷いてその上に本を置けば重量を面で受けられるので多少ましになる
僕自身も文庫・新書が主とは言え蔵書が数千冊あるので注意しなければいけません。
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