書名: 心理統計学の基礎 統合的理解のために
著者: 南風原 朝和
出版: 有斐閣アルマ
ISBN: 978-4-641-12160-7
題名は心理統計学とあるが、例題が心理学に関連しているだけで内容自体は初級から中級程度の統計学。
ただ数学の苦手と思われる (例えば心理学専攻の) 文系学生を対象読者に据えているので、説明が丁寧だけれどもいたずらに詳細だったり、証明や式の導出ばかりになっていない。
手っ取り早く統計の実際的な部分を勉強がしたいけれども、特に重要な概念だけは丁寧に説明してほしいという我侭な社会人にも良い塩梅の本。
7 章の線形モデルの説明あたりから、ベクトルが登場するので先に行列 (線形代数) の基礎を抑えておくと良い (「キーポイント線形代数」がお勧め)。7 章にある自由度に関する説明は非常に分かりやすかった。
10 章の因子分析は、もろに機械学習やディープラーニングと関連していそうなので腰を据えて再読したい。
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