2005年3月3日木曜日

【今日の読書】顔のない男/ドロシー・L・セイヤーズ/創元推理文庫

 セイヤーズによる短篇集の2作目です。ピーター・ウィムジィ卿が活躍する短編は6つ。それ以外にセイヤーズ自身が、実際に起った事件を推理していく「ジュリア・ウォレス殺し」、セイヤーズによる名評論と名高い「探偵小説論」が収録されてます。
 ピーター卿の短編が相変わらずのウィットに富み、単なるミステリに留まらない面白さがあるのは言わずと知れた事です。やはり本書の目玉は「ジュリア・ウォレス殺し」と「探偵小説論」でしょう。こと前者は著者自身の鋭い洞察力が伺える文書になっています。


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