2008年10月8日水曜日

東海道の旅2日目

 前日の夜半から降ってきた雨でかなり鬱な上、疲れている筈なのに何故
か寝付けず結局睡眠時間は3時間くらいになってしまいました。雨が落着くの
を待って小田原を出発したのは8時半という所でしょうか。ほんの1時間弱で箱
根湯本に到着しました。ここからが天下の険への挑戦になります。

 国道1号ではなく旧東海道の方を進んだのですが、やはり箱根の山は天
下の険です。函谷関も物ならずと歌った鳥居枕は事実を伝えていた事を知った
午前。今まで自転車走った中では一番厳しい道でしたし、その思いは暫く塗り
変わらないと思うのですが、それでも楽しかったです。やっぱり山の中に入る
とテンションが上がるのはボーイスカウトの記憶なんでしょうか。木々に囲ま
れて苔むした道を息も絶え絶えに徒歩以下のスピードで漕いでいるのに笑いが
出てきます。三子の魂百まで、ですな。見晴らし茶屋付近からの展望は絶景で
した。茶屋の屋根に登って『絶景かな絶景かな』と叫ぶ動画を撮影しようと思
わなかったほどです。

 11時過ぎくらいにようやく元箱根に到着して、そこで鴨南蛮を食べまし
た。蕎麦を食いながら五郎ちゃんごっこをして遊びました。昼食を取った店は、
花マルマーケットだかでイタリアンジェラートが取り沙汰されたらしいのです
が、上りで汗をかき山頂の冷気で冷えた体には辛そうだったので止めました。
甘い物を我慢するなんてっ。しかしテレビで紹介されたのに、その時点での客
は僕一人。平日万歳。蕎麦屋を後にして、次に向ったのは道の駅箱根峠。特に
寄るつもりはなかったのですが折角なので寄りました。別に脚が売り切れてい
たわけではありません。信じなさい。そこで静岡から来たローディ3人組とし
ばし情報交換をしました。彼等は静岡駅近辺を朝5時に出発して、浅草の雷門
を目指していたようです。走行距離200km! すごい。浅草の美味い物処の情報
を提供しました。代わりにこの先の道の情報を教えてもらいましたが、これが
非常に助かりました。ローディと分れて静岡へ向います。

 沼津あたりを今日の目標地にしようかと考えつつ(何度も言うが脚は売
り切れていない、信じたまえ)、15kmに及ぶダウンヒルに挑戦。途中速度メー
タが60km/hを越えてビビりました。リムが熱くなり過ぎてブレーキの効きが悪
くなったら即休憩を入れておきました(別にフルブレーキ続きで握力が続かな
くなった訳ではない)。こんなに長い下り坂は初じめて経験しましたが、気持
ち良いですけど恐いですね。ジェットコースタと同じように僕は好きになれそうにない。

 静岡県に入ってからは、好条件が揃っていたので快調に飛しました。そ
の条件というのは

  1. 追い風(もしくは無風。追い風と無風の割合は6:4くらいでした)
  2. 薄曇り(静岡県に入ったのが丁度日射しが強くなる頃だったのでとても助
    かりました)
  3. 平坦な道
  4. ほぼ自転車専用と言える幅広い側道

というあたりです。しかし沼津から富士あたりって空気悪いですね。旭化
成とか王子製紙のプラントがあってガンガン煙りを吐いてました。僕が住んで
いる京浜工業地帯より空気が悪いかも。

 そして18時前には東静岡駅近くの健康ランド『天神の湯』に到着しまし
た。今日の走行距離は110km弱です。今は、そこにある端末からSSHで自宅サーバにログインしてこれを書いて
います。今日はここに宿泊します。

 少しだけ撮影した写真は後日掲載します。



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