2006年2月14日火曜日

【今日の読書】ランクマーの二剣士

書名
ランクマーの二剣士
著者
フリッツ・ライバー
訳者
浅倉久志
出版
創元推理文庫
価格
940円
ISBN
4-488-62512-6
bk1
http://www.bk1.co.jp/product/2557749

 本日読了。

 フリッツ・ライバーによる《ファファード&グレイ・マウザー》シリーズで唯一の長編となる作品です。物語のスケールは小さいのですが、ライバーの描き方が上手いので展開が読めず最後までテンションを緩めずに読み進む事ができます。

 またシリーズの端々に垣間見える、ネーウォン世界のバックグラウンドたる壮大な宇宙観は、D&Dのプレーンに似た多次元界の存在をにおわせています。それがAD&D時代に、ワールドセッティングとして発表されもしたランクマーワールドのD&Dとの親和性を示しているのでしょうか。

 著者によるまえがきを読む限りでは、トールキンの『指輪物語』をかなり意識しているようです。しかし、同じファンタジィとは言えトールキンの作品とライバーのこのシリーズでは対極の存在のような気がします。



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