僕は10年くらい前から、D&Dのセッションに於いてプレイヤはDMの負担を減らすべく様々な努力をすべきだと色々な所で書いてきました。結果自分のグループでは、ほぼ完全にこれが達成できたのですが、HJコンなどではそういった事が殆ど行なわれていないようだったので、再度書いてみようと思います。以下に書く内容は全てD&Dに限定した話です。何故ならば僕がD&D以外のRPGは殆どプレイしていないため状況が不明だからです(ちなみにここ5年間でD&D以外のRPGをプレイしたのは2回)。
DMを行なうというのは大変な作業です。にもかかわず、ある人がDMをする事でプレイヤ以上の利益を受ける事は原則としてありません。こんな不公平な状況を許しているとDMをする人は減る一方なので、プレイヤ達は極力DMの負担を減らすようにするべきです。そうするとプレイヤにも利益があります。
●黙る
とても重要なのに、コンベンションでは最も無視されがちです。当たり前の事ですが、DMが何か説明している時はそれが終わるまでプレイヤは黙って聞いているべきです。途中で質問をしたくなるかもしれませんが、その質問の答えはDMの説明の続きを聞けば分かるかもしれないのです。
それから、自分以外のプレイヤがDMに質問しているような時も余計なお諜りは謹しむべきです。DMがプレイヤの質問を聞き直したりするのは時間の無駄です。DMをやっていると分かりますが、質問を聞き返されたり聞き返したりするのは凄く苛つきます。
DMを苛つかせても良い事はありません。どちらかと言えばDMには菓子折りでも渡した上で時折肩揉みでもしてご機嫌を取った方が得策と言えましょう。出てくる財宝が増えたりするかもしれないし。
●他人のターンを観察する
戦闘中、自分の手番以外は碌に盤面を観察せず携帯を弄ったりお諜りしたりしている人がいますが、他人の手番は次の自分の手番で何をするかを考える貴重な時間です。自分の手番が来てからどうするか考えるなんて言うのは、時間の無駄にも程があります。他人の時間を奪うのは罪です。
4版では、他人の手番に割り込んで行なうようなパワーもあります。そういう能力を使う機会を逃さないためにも他人の手番を注視するのは重要な事です。
また3版と比べて4版は、PCが毎ターンちゃんと連携を考えながら動かないと勝てないゲームになっています。漫然とダイスを振っても勝てません。プレイヤ同士がお互いにどうやれば自分達――自分自身、ではなく自分達ですよ――の能力をより効果的に発揮できるのかを常に考える必要があります。その為には、他のキャラクタの動きを観察するのはとてもとても大切なのです。
●イニシアチブ管理
3版以降のセッションでは、だいたい目にするイニシアチブ管理ボード。これの管理をDMに任せるなんてのは愚の骨頂です。とっととDMからボードを強奪してしまいましょう。だいたいモンスタよりもPCの方が待機や行動遅延を使ってイニシアチブが変化する事が多いんですからね。
●HPトラック
ここでいうHPは、PCのHPの事ではありません。モンスタのHPです。D&Dでは昔からダメージを減少させる能力を持つモンスタというのは少ないので、プレイヤが逐一モンスタ毎に与えたダメージを記録してく事が容易です。プレイヤ側でHPをトラックしていれば、どのモンスタに集中攻撃するべきかという事が手に取るように分かるので戦術を立てる上でも有用です。また、どれくらいのダメージで重傷になったかも分かるので、その時点でモンスタの最大HPもおおよその予測ができるようになります。
ちなみに僕のグループでは、重傷になったモンスタの横には赤いおはじきを置くようにしています。PCが重傷になった場合は青いおはじきです。PLが重傷になった場合は救急車を呼びます。
●防御値トラック
さっきの攻撃がACに対して命中判定20で当たったのに、次にACに対して命中判定23までいったにも関わらずDMに「当たりましたか?」と聞くのは自分が間抜けであると公言するようなものです。自分や味方の命中判定の数字を見ておいて、どの程度の数値で命中したかを逐次記録していけば、相手の防御値は徐々に判明していきます(例えばACに対して命中判定17で外れて21で命中したならば、相手のACは18以上21以下だと分かり、次に命中判定19で外れたならば相手のACは20か21という事になる)。そうすれば、いちいちDMに防御値を聞かないでも済むのです。。
ただし、中には一時的に防御値が上ったりする場合もあるので自分の命中判定の結果が幾つなのかはDMにはっきりと告げる必要があります。
それに、ダイス目自体が18やら19だったら、よっぽどの事が無い限りどの防御値を狙っていても命中します。そういう時は命中判定の結果を計算する必要すらありません。ただ命中したと言えばいいのです。逆にダイス目が2や3なら、相当沢山の命中ボーナスを得ている状況でなければ外れるので、やはり計算すらせずに外れたと告げれば大丈夫です。
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