- 書名
- イラク—米軍脱走兵、真実の告発
- 著者
- ジョシュア・キー、ローレンス・ヒル
- 訳者
- 井出 真也
- 出版
- 合同出版
- 価格
- 1680 円
本日読了。
ブッシュ大統領の下2003年に勃発したイラク戦争に米軍の一兵卒として従軍し、一時帰国後に脱走したジョシュア・キーによる告白記です。ジョシュア・キーにローレンス・ヒルがインタビュウしてそれを元に書き起した物のようです。
入隊前の貧困生活から、給与と社会保障を求めて入隊、イラク戦争に従軍し、一時帰国中に脱走、カナダへ亡命生活というのが一連の流れです。
イラクの紛争地域で米軍が暴虐の限りを尽している内容を詳細に書いています。外国に駐留した軍隊が現地で悪逆非道の行為を働くというのは歴史上の古今東西で行なわれているのでそんなに衝撃は無かったのですが、具体的な市民略奪・虐殺の内容を見るとこりゃあアル・カイーダやISISが台頭してジハードの名目で世界各地で反欧米テロを行なうの宜なるかなと感じます。
米軍による市民虐殺の部分よりも衝撃を受けたのは、入隊前の話ですね。アメリカ地方都市で貧困した若者の生活というのが生々しく描かれていて、これが非常に読んでいて辛かった。アメリカで反知性主義が勝利を収めつつある事が良く分かりました。
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