携帯電話のメールアドレスは、ドメインを除く部分(つまり@マーク以前)を11桁以上にすると広告・迷惑メールが来難くなります。
広告メール送信業者の多くは、次の2つの方法で送信先メールアドレスを決定しています。
リスト式
これは何らかの方法で既に存在する(或いは存在していた)メールアドレスを収集し、そのリストを使って送信先を決定する方法です。多くの場合、ウェブサイト上に掲載されているメールアドレスを自動で収集するプログラムを使って、リストを作成しています。この方法で送信される広告メールは、メールアドレスを長くしても根本的な対策にはなりません。収集されたくなければメールアドレスを、ウェブサイト等の公共の場に晒さないしかありません。
ランダム式
これはメールアドレスに使用可能な文字から、ランダムにメールアドレスを作成し、そのアドレスに対して広告を送信する方法です。メールアドレスに使用可能な文字というのは、アルファベット25文字(大文字小文字は区別しないとして)と0-9の数字と若干の記号であり、おおよそ40種類程度です。
つまり@マーク以前の文字数が5文字ならば、その範囲で表現可能なメールアドレスは40の5乗=102,400,000種類となります。仮にランダムなメールアドレスを1つ作成するのに0.0001秒かかるとすると、102,400,000種類作成するのに2時間かかる計算になります。
11文字(11桁)ならば40の11乗、即ち4,194,304×10の9乗種類となります。1つ作成するのに0.0001秒ならば、全種類作成するのに13,150年かかる計算になります。同じ速度のコンピュータを1000台同時に使って分散処理しても13年もかかる事になるので、これは現実的ではありません。ですから桁数を11桁程度にしておけば、このランダム式による広告メールは防ぐ事ができるのです。
内容自体は、ごくごく単純な話なのですが計算してみたら計算に要する時間が、ものすごい事になったのでビックリしました。
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