東京創元社から出ているポオ小説全集の3巻目です。この巻は恐怖小説と探偵小説が主になります。ようやく、ポオと言えば誰もが思い出す「モルグ街の殺人」も登場します。モルグ街に続くオーギュスト・デュパンものである「マリー・ロジェの謎」も収録されています。
モルグ街は言わずと知れた、最初の探偵(推理)小説です。短い小説ではありますが、密室状況や意外な犯人など、推理小説のガジェットが数多く盛り込まれているのが特徴です。「マリー・ロジェの謎」でデュパンは安楽椅子探偵になります。
ポオという人は、優れた文筆家であり又鋭いアイディア・マンだったんだなと感じさせる短篇集ですね。
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