2011年7月24日日曜日

自転車のメンテナンス

 最近僕の友人で趣味としての自転車を初める人が多いので、しつこく勧めた側とし諸事を説明しておくとしましょう。

 快適な自転車走行を求めるならば車体の定期的なメンテナンス無しにはいられません。最低限必要なメンテナンスは2つです。

1. タイヤの空気圧管理

 タイヤにはそれぞれ適正な空気圧というのが決められています。大抵タイヤの側面にその数値が書かれているのでそれが参考になります。
 走行するペース(1週間で平均何km走るのか)にもよりますが、週末のみ走る人でも2週間に1度はタイヤに空気を入れ直す必要があるでしょう。通勤で毎日乗るのであれば週1回程度は必要になると思います。

2. チェーンへの注油

 チェーンの油が切れると錆びが進んでしまう事はもちろん、ギアやチェーン自体へのダメージも増えます。また走行抵抗も増大してしまうので、定期的な注油は必須となります。自転車用の油は、オイルとグリスの2種類に分かれます。オイルは比較的サラサラした所謂機械油です。グリスはハンドクリーム程度の粘性の物を言います。グリスは概ねベアリングがある部分に使うものなので、通常はオイルだけで十分です。チェーンに注油するのもオイルになります。
 オイルにも色々な種類があります。耐水性、持続性、粘度といった面で違いがあります。耐水性は読んで字の如く、水に対してどの程度強いかです。雨の中2時間走行しただけで殆ど流れてしまうような油もあります。持続性は1度油を差してから油切れになるまでどの程度かかるかです。粘度は油がどれくらいサラサラしているかです。粘度が低いもの程隙間に浸透し易くなります。また粘度が低いと油に砂や埃が付着しにくく油面が汚れ難くなります。そして概ね耐水性、持続性、粘度の3つの要素は比例関係にあります。
 またオイルに対して、ドライとかウェットとかという評価がありますが、ドライとはサラサラしていて粘度が低く汚れが集り難く耐水性の低い事、ウェットとはドロドロしていて粘度が高く汚れが集り易いものの耐水性の高い事を差します。

 オイルを選ぶ場合は容器の善し悪しも重要で、中にはかなり使い難い容器に入った物もあります。

 お勧めのオイルはワコーズのメンテルーブです。耐水性、持続性、粘度はやや高い部類ですが意外と浸透性が高く細かい部分への注油も可能です。なによりも容器のスプレー缶が非常に使い易いのが良いでしょう。1本で済ますならこれが良いと思います。

 タイヤの空気圧管理、チェーンへの注油、この2つさえ欠かさずやっておけば概ね大丈夫ではありますがもう1つやっておくとより良い事があります。

3. 洗車

 洗車といって大した事は無く、埃や泥汚れを雑巾で拭き取るだけでも十分です。油汚れが気になるなら油落し(ディグリーザーと呼ばれる)を使って拭けば綺麗になります。リムのブレーキパッドが当たる面の汚れを落せばブレーキの利きも良くなります。
 重要なのは自転車を綺麗にする事自体ではなく、洗車する過程で自転車を観察して傷や故障を早期に発見できる事です。時折はネジの緩みなども気を配ると尚良いでしょう。自転車の各種ネジは通常のプラスネジではなく六角のものが使われている事も多いので1つ自転車用携帯工具(十徳ナイフ状の折り畳み式工具)と小さめのモンキースパナを持っておけば必要最低限の道具としては十分です。



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