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2015年5月6日水曜日

三ヶ島 Esprit Ezy-Superior の分解清掃

Brompton に三ヶ島のEsprit Ezy-Superiorを装着してから15000km余り走行しました。雨中走行もかなりするのでペダルの内部を一度分解清掃した方が良さそうです。

Espritの軸を取り外すには、まずケージを外さなければいけません。これは六角穴付きの皿ネジ4つで止められているのでこれを外します。

ペタルのケージを外す

4つの皿ネジを外すとこの様にケージが外れます。これで軸の外側の端に工具が使える様になります。

ケージが外れた

軸の外側の恥には樹脂の蓋が嵌っているので千枚通し等先の細いものでこじってこれを外します。蓋を外すと下の写真の様に軸受の部分が露出します。

蓋を外した中

この部分は外側から、ロックナット->舌付きワッシャ->玉押し->ベアリング->ベアリングレースという順序になっています。ロックナットと玉押しには雌ネジが切られています。清掃前の段階の写真ですがかなりグリスが少なくなっています。

清掃前のベアリングとグリスの状態

ベアリングは片側で12個でした。片方のペダルで24個のベアリングが使われています。パークツールの工具で測定した所ベアリングは1/8インチ玉でした。

鋼球は1/8インチ

ロックナット、舌付きワッシャ、玉押しを外せば軸を抜く事が出来ます。この時にベアリングがぽろぽろと落ちるので下にバットなどを置いてなくさない様にします。全てを外したら古い油を綺麗に落します。玉押しやベアリングレース、ベアリングは虫食い等が無いかここで確認しましょう。幸い僕の物は問題ありませんでした。ベアリングレースにたっぷりとグリスを塗って再度組み付けです。

グリスアップ後玉押しを捩じ込んだ所

上の画像はフィニッシュラインのテフロンプラスのグリスを塗ってベアリングを入れ、玉押しを捻じ込んだ所です。

舌付きワッシャとロックナットを捻じ込んだ所

玉押しの上に舌付きワッシャを嵌めます。このワッシャはロックナットを締めた時に玉押しが共回りしない為の物です。ロックナットを締めた状態で回転の当たりを手で確かめて緩ければ、ロックナットを一旦緩めて玉押しを少しだけ(1/16回転程)締めてから再度ロックナットを締めます。逆に回転が渋ければ、同じ手順で玉押し緩めます。玉当たりの調整は面倒ですがここが肝心な所なので妥協せず時間をかけましょう。手で回転させて良い塩梅になれば終了です。

追記

ロックナットは二面幅が10mm、玉押しは12mmです。玉押しは大した力で締めていないので、ピンセットかラジオペンチがあれば回せます。ロックナットはボックスレンチが必要です。

2015年5月5日火曜日

Brompton シートスリーブの交換

購入から丸 7 年、Brompton のシートスリーブが減ってきたのかシートクランプのナットを随分と締めてもとシートポストが走行中に少しずつ下ってくるようになりました。1 時間走行していると 5mm 位は下がるでしょうか。

このシートスリーブは交換する前提の消耗品として位置付けられているので、ちゃんと交換用の部品が販売されています。僕が購入したのは旧型向けと新型向けが 1 つずつセットになったもので日本橋 Loro で 1000 円ちょっとでした。

シートスリーブ新旧

使用する接着剤は専用品も販売しているのですが付属の説明書を読む限りでは、プラスチックを金属を接着出来る物ならば何でも大丈夫そうです。@bromptoneer さんもシートスリーブの交換時にコニシの G17 を使用していたみたいなので、僕もそれに倣って G17 を使う事にしました。

コニシ G17

自分で交換した人が他にもいないか事前にネットで調べてみたのですが、簡単に探した所殆んど見付かりませんでした。当然手順を紹介している人も発見出来ません。幸い説明書は英語ですが手順は詳細に書かれているので、何とかはなりそうです。

交換前のシートスリーブ周辺

上記は交換前のシートスリーブです。

マイナスドライバで剥している最中

出来るだけ先の細いマイナスドライバ等でフレーム後端の割りから、フレームとシートスリーブの間にその先端を突っ込んで徐々にスリーブを剥していきます。この時パキパキと硬化した接着剤が割れる音がしました。事前に調べた話ではこれを取るのが大変という話が幾つかあったのですが、大した苦労もなくあっさり外れました。

外したスリーブを見てみると、元々接着剤は全面にべったりと塗られていた訳ではなくて所々にしか塗られていなかった様です。これがもし全周に塗られていたら剥すのはかなり大変だったかもしれません。

外したスリーブ全周 1

外したスリーブ全周 2

外したスリーブ全周 3

スリーブを外したシートポスト内には硬化した接着剤が残っていました。

スリーブを外したシートポスト内

この後真鍮ブラシでシートポスト内を擦って残った接着剤や錆を落しました。元々嵌っていたスリーブを参考にして同じ位置に G17 を付けて新しいスリーブを嵌めます。新型スリーブには突起があり、これがシートポスト内の窪みにぴったり嵌るので位置は一発で決まりました。あとはシートポストを差し込んで硬化を待つだけです。

2014年7月21日月曜日

Brooks Flyer Imperial 2

Brompton に Brooks Flyer Imperial (以後フライヤ)を装着して200キロ程走りました。それ以前に着けていた Brooks Professional (以後ブルプロ)との比較も含めた感想です。

  • 僕のブルプロは現在販売されている Team Pro と比べるとやや革が薄めですが、フライヤはそれよりはかなり厚い革を使っています。
  • 中央部の穴のお陰で恥骨の部分が圧迫されずに楽です。
  • 中央に穴がある所為か新品の状態でも坐骨部分の革が柔軟なので購入直後でも硬さは然程感じません。
  • 滑かな路面を走っている時は発条は殆ど動かず、路面の凹凸で衝撃が加わった時だけ動きます(これは乗っている人間の体重にもよるかも。僕は58kg前後)。

ブルックス BROOKS FLYER サドル ブラック
ブルックス BROOKS FLYER SPECIAL サドル ブラック

2014年6月22日日曜日

Brooks Flyer Imperial

 Brooks のサドルで以前から試してみたい物が二種類ありました。一つはサド ル中央部分に穴が空いた Imperial 系の物。もう一つはサドル後端にバネが付 いた物です。これまでは両方の条件を同時に満たすサドルは存在しなかったの で、B67 を購入して自分で穴を開けてみようかと考えていたのですが、今年の 春に Flyer Imperial が登場しました。

 色が黒しかないのがやや残念ですが早速購入してみました。装着先は Brompton です。

BrooksFlyerImperial1.jpg

BrooksFlyerImperial2.jpg

 しかし僕の Brompton はどんどん重くなっていきます。走行中は車重は殆ど 気にならないので良いのですが、流石に輪行の時に持ち上げると重みが辛い。

 実際に乗ってみた印象やそれまで着けていた Brooks Professional との比較 はまたいずれ。

2011年7月24日日曜日

自転車のメンテナンス

 最近僕の友人で趣味としての自転車を初める人が多いので、しつこく勧めた側とし諸事を説明しておくとしましょう。

 快適な自転車走行を求めるならば車体の定期的なメンテナンス無しにはいられません。最低限必要なメンテナンスは2つです。

1. タイヤの空気圧管理

 タイヤにはそれぞれ適正な空気圧というのが決められています。大抵タイヤの側面にその数値が書かれているのでそれが参考になります。
 走行するペース(1週間で平均何km走るのか)にもよりますが、週末のみ走る人でも2週間に1度はタイヤに空気を入れ直す必要があるでしょう。通勤で毎日乗るのであれば週1回程度は必要になると思います。

2. チェーンへの注油

 チェーンの油が切れると錆びが進んでしまう事はもちろん、ギアやチェーン自体へのダメージも増えます。また走行抵抗も増大してしまうので、定期的な注油は必須となります。自転車用の油は、オイルとグリスの2種類に分かれます。オイルは比較的サラサラした所謂機械油です。グリスはハンドクリーム程度の粘性の物を言います。グリスは概ねベアリングがある部分に使うものなので、通常はオイルだけで十分です。チェーンに注油するのもオイルになります。
 オイルにも色々な種類があります。耐水性、持続性、粘度といった面で違いがあります。耐水性は読んで字の如く、水に対してどの程度強いかです。雨の中2時間走行しただけで殆ど流れてしまうような油もあります。持続性は1度油を差してから油切れになるまでどの程度かかるかです。粘度は油がどれくらいサラサラしているかです。粘度が低いもの程隙間に浸透し易くなります。また粘度が低いと油に砂や埃が付着しにくく油面が汚れ難くなります。そして概ね耐水性、持続性、粘度の3つの要素は比例関係にあります。
 またオイルに対して、ドライとかウェットとかという評価がありますが、ドライとはサラサラしていて粘度が低く汚れが集り難く耐水性の低い事、ウェットとはドロドロしていて粘度が高く汚れが集り易いものの耐水性の高い事を差します。

 オイルを選ぶ場合は容器の善し悪しも重要で、中にはかなり使い難い容器に入った物もあります。

 お勧めのオイルはワコーズのメンテルーブです。耐水性、持続性、粘度はやや高い部類ですが意外と浸透性が高く細かい部分への注油も可能です。なによりも容器のスプレー缶が非常に使い易いのが良いでしょう。1本で済ますならこれが良いと思います。

 タイヤの空気圧管理、チェーンへの注油、この2つさえ欠かさずやっておけば概ね大丈夫ではありますがもう1つやっておくとより良い事があります。

3. 洗車

 洗車といって大した事は無く、埃や泥汚れを雑巾で拭き取るだけでも十分です。油汚れが気になるなら油落し(ディグリーザーと呼ばれる)を使って拭けば綺麗になります。リムのブレーキパッドが当たる面の汚れを落せばブレーキの利きも良くなります。
 重要なのは自転車を綺麗にする事自体ではなく、洗車する過程で自転車を観察して傷や故障を早期に発見できる事です。時折はネジの緩みなども気を配ると尚良いでしょう。自転車の各種ネジは通常のプラスネジではなく六角のものが使われている事も多いので1つ自転車用携帯工具(十徳ナイフ状の折り畳み式工具)と小さめのモンキースパナを持っておけば必要最低限の道具としては十分です。



2011年5月24日火曜日

自転車購入時の注意

 最近僕の周囲でも高価な自転車を購入する友人が増えている――僕自身が勧めている部分も多々あります――ので、高価な自転車を購入する際の注意点を纏めておきます。

●購入する店について

 自転車の構造について知悉しているのでなければ、通販は避けましょう。価格を比較してみるとウェブ上のみで販売しているような店で通販するのが一番価格は安くなりますが(値引率が大きい)、問題点が多々あります。

 一つは、購入した自転車に問題があった場合です。購入直後ならば返品も可能ですが、しばらく経ってから問題が発生した場合修理などを購入店に依頼する事ができません。
 また自転車は完成車販売の場合、メーカから販売店に送付する段階では7、8割方の部品を組み付けた状態で、残りは販売店で組み上げる事になります。値引率が大きいウェブ上の店の場合こういった組み上げ時に手を抜いてコストを下げ販売価格を落している事があります。例えばあまり技術の無いアルバイトが組み付けしていたり、メーカが組み付けた部分の再確認を行なわなかったりするわけです。
 中には手を抜かずにやっている店もあるかもしれませんが、実店舗が無い以上組み付け精度などは購入するまで確認できません。

●購入後に必要な物

 高価な自転車の場合ママチャリなどと違って、完成車で購入しても必要な装備が全て揃っているわけではありません。概ね以下の物は別途購入する必要があります。

▽前照灯

 日本では自転車に前照灯(フロントライト)を装備する事は法律で義務付けられています。日没後は前照灯の点灯も義務です。例え商店街の様な街灯が明い場所でも点灯の必要があります。
 前照灯には色々な種類の物がありますから自分の好みで選んで下さい。但しJISの規格(JIS C 9502 自転車用点灯装置)で中心部の最低光度が定められており400カンデラ未満のものは前照灯の要件を満しません。また点滅状態では前照灯と認められません
 電池式の前照灯であればCATEYEの『HL-EL010』がお勧めでしょうか。単三電池1本で稼働するので楽です。

▽尾灯もしくは反射板

 これも法律で義務付けられています。尾灯(テールライト、バックライト)は赤色、反射板は赤もしくは黄色でなければいけません。

▽錠

 盗難を防ぐ為にもワイヤー錠が1つは必要です。強度が高い程盗難の危険は減りますが、強度と重量は比例するので両者のバランスで自分が納得出来る物を選べば良いかと思います。
 高価な自転車の場合、ホイールは工具不要で非常に簡単に外せる場合も多いためホイールとフレーム両方を上手く止められる程度の長さは必要かと思います。また、動力工具さえあれば頑丈なU字ロックですら数分で破壊できてしまいます。錠も重要ですが、どこに止めて置くかも大切です。概ね人目に付く場所の方が盗難の危険は減ります。

▽空気入れ

 高価な自転車の多くは、ママチャリ等とは空気を入れる金具(これをバルブと呼びます)の形状が違うため別途空気入れを用意する必要があります。バルブの形状は以下の3つが多く流通しています。

  • 英式(ウッズ)バルブ

     ママチャリなどで使われている物です。日本では最も普及していると言えるでしょう。

  • 仏式(フレンチ)バルブ

     ロードレーサやクロスバイクはこの形状の物が多いです。

  • 米式(シュレーダ)バルブ

     マウンテンバイクやBMXで使われています。自動車のバルブもこれです。またBromptonも標準で付いているのはこのバルブです。

 空気入れには携帯用――インフレータと呼ばれたりする――と据置き用――フロアポンプと呼ばれたりする――の物があります。まずは据置き用が必要です。3種類のバルブ全てに対応してい物もあれば、どれか1つ専用の物もあります。
 自転車ではタイヤの空気圧管理が重要です。空気圧が適正――タイヤによって適正空気圧は異なります――よりも低いと摩擦が増え走行に余計な力が必要になりますしパンクの確率も上昇します。従って空気入れは空気圧計が付いている物を購入するようにして下さい。そうでなければ別途空気圧計を購入すると良いと思います。
 お勧めはSHIMANOの『PROフロアポンプHPコンペティション』でしょうか。価格も手頃です。

▽ベル(警音器)

 これも法律で装備が義務付けられています。但し、装備は義務付けられているもののベルを鳴らして良い状況も法律である程度規定されています。間違っても歩道で歩行者を退ける目的で鳴らしてはいけません。



2011年4月10日日曜日

自転車にまつわる誤解

 ウェブを徘徊して自転車(主としてBrompton)について書いてある文章を読むと、時々以下の様な誤解を見掛けます。

  1. 曰く、小径車は向い風に弱い
  2. 曰く、小径車は上り坂に弱い
  3. 曰く、小径車は漕ぎ出しが軽い
  4. 曰く、内装変速機はペダルを漕いでいる時に変速できない

 これらは全て間違いか不適切な表現です。説明します。但し以下で論じるのは、ある一定以上の品質で設計された自転車のみを対象にします。ホームセンタで販売されている安かろう悪かろうな自転車や、ママチャリといった物は考慮していません。

(1)小径車は向い風に弱い

 向い風に強いか弱いかは、その自転車の前面投影面積によります。前面投影面積というのは要するに自転車を真正面から見た時の大きさです。これが大きい程風を受け易い訳ですから風の影響をより強くなるわけです(帆が小さい船と大きい船を想像してみましょう)。
 さて、小径車と非小径車(例えば700Cのロードレーサ)の前面投影面積を比較してみましょう。小径車と非小径車の差を明確にする為、ここでは乗っている人、ハンドル、ブレーキアーチといった物を除外して、ヘッドチューブ、フロントフォーク、タイヤの3つの部品のみの前面投影面積を比較します。またタイヤが小さくなった場合の影響を明確にするため、フォークの長さは700Cのフォークと同じだとします(実際こういう設計の小径車もあります。KHSのマンハッタンとか)。
 単純化した図が以下の物です。

図1. 前面投影面積

 左が700Cで右が小径車です。これを見れば明かですが、前面投影面積は小径車の方が小さいのです。従って小径車は向い風に強いと言えます。

 『小径車は向い風に弱い』という誤解があるのは、恐らく多くの小径車がハンドル位置が高く設計されており、乗る人間が前傾姿勢を取る事が出来ず人間の体まで含めた前面投影面積が大きくなる傾向が強いからでしょう。
 しかし、小径のロードレーサという設計の自転車であれば人間の体まで含めても前述の通り前面投影面積は小さくなるのです。風の影響について正しく表現するならば『小径車であるか無いかに関わらず前傾姿勢になる自転車は風の影響を受け難いと言える。小径車ではハンドルが高く設定される事が多く前傾姿勢を取り難いため風の影響も強くなる』という所でしょう。

(2)小径車は上り坂に弱い

 『小径車は下り坂に弱い』なら正しいのですが、上り坂に弱いというのは謎です。一体どういう理屈なのか想像すらつきません。

 上り坂に於いて重要なのは、概ね重量とギア比です。小径車というのは単純に比較すると車輪の大きい自転車よりも重量は軽くなるのでこの点では有利です。ギア比については、外装変速機ならフロントチェーンリング、リアスプロケットの組み合わせ(内装変速機ならばそれらに加えて内装ギア比)で決まるので小径であるかどうかは無関係です。

(3)小径車は漕ぎ出しが軽い

 漕ぎ出しの軽さ(漕ぎ出すのに必要なエネルギィの小ささ)に対して支配的な要素は、ひと漕ぎ進む距離です。この値は、ギア比(フロントチェーンリング歯数とリアスプロケット歯数の商)とタイヤの周長の積で決まります。殆どの場合小径車はひと漕ぎで進む距離が700Cのクロスバイク等と同程度になる様に高いギア比が設定されています。フロントチェーンリングが大きいかリアスプロケットが小さい、或いはその両方です。
 例えばBD-1 Speedならタイヤ周長は1840mmでフロントチェーンリングは54T、リアトップは9Tですからトップギアで漕ぐとひと漕ぎで8040mmです。これは700x23Cのタイヤでフロントチェーンリング50T、リア13Tの場合の8061mmとほぼ同じ値(差は0.3%未満)です。Bromptonの6速モデルであれば、トップギアであれば7910mmです。

 タイヤ径が小さければ回転モーメントが小さくなるので漕ぎ出しが軽いのではないかと言う人がいます。実際に回転モーメントを計算してみればわかりますが、例えば700C(ほぼ27インチ)と16インチWOのタイヤの場合で、回転モーメントの差が漕ぎ出しに必要なエネルギィの差に与える影響は極微(1%未満)です。しかしまあ1%未満とは言え、影響が無くは無いので完全に間違いとは言えませかね。

(4)内装変速機はペダルを漕いでいる時に変速できない

 これも表現が不適切ですね。正確にはリアスプロケットにトルクが掛かっている時は変速できない、です。ですからペダルを空漕ぎしている分には幾らでも変速できます。というか寧ろ変速する為には、空漕ぎ(少しならトルク掛かってもOK)が必要です。完全に静止した状態で変速レバーだけ弄っても変速はしません。



2011年4月9日土曜日

Brooks Professionalサドルが壊れて修復した件

 3月24日自転車通勤の帰路でBromptonに着けているBrooks Professionalのサドルが壊れました。サドル先端にある革とレールを止めているボルトが折れたのです。その時の写真はFlickrにアップロードしてあります。

先端の革がレールから外れてしまっている写真

壊れていないBrooks Team Proと壊れているProfessionalの比較をした写真

 その日は輪行で帰宅しましたが、既に15000km以上も乗り込んで革が馴染んだBrooksが壊れたのはかなりショックでした。幸いBrooks Englandのサイトでは細かい補修部品も1つ1つ一般向けに販売しています。
 自分で修理出来るかどうかは兎も角、折れたボルトを通販で購入してみました。TENSION PIN & NUT ASSEMBLY 70MMという部品です。

 1週間程で部品は届いたのですが、どうやってみても自分で嵌める事は出来なかったので日本に於けるBrooksのトップレベルのディーラーであるF.I.G. bike Daikanyamaに持って行きました。

 店長らしき方に相談し壊れたサドルと通販で購入したボルトを預けて修理してもらう事になりました。それが4月3日先週の日曜日。その時の話では代理店に送って修理するという話でしたが、翌月曜日の14時頃にF.I.G. bikeからメールで連絡があり、なんと直ったと! 代理店に電話して下さったそうなのですが、代理店でも特別な治具は無く強引に嵌め込むだけのようだったのでF.I.G. bikeの店員の方が手早く修理してくれたようです。

修理が完了したBrooks Professional

 多分、日曜日は代理店も休みでしょうから月曜日の午前中に連絡してその後修理→メールという流れだと思うのですが、余りにも素早い対応です。正直感動しました。大切なサドルが直って非常に嬉しいです。F.I.G. bike Daikanyamaの方々、ありがとうございました。



2011年2月9日水曜日

自転車でダイエット

 自転車でダイエットしている人がいるという。ダイエット(diet)とは皆々様ご存知の通り食事制限という意味の英語である。ガッちゃんよろしく自転車をバリバリを噛み砕き飲み込むとカーボン、アルミ、錆び鉄、ゴム、機械油、泥といったものが胃の中で渾然一体となりパルプンテ結合した結果、胸焼け、吐き気、胃潰瘍、大泉洋、肝硬変、満州事変が生じ流動食以外はのどを通らない状況となり私気分が悪いから余り食べられないのとか言ってカロリーの高いものを避けるという食事制限か。



2010年5月27日木曜日

雨具

 自転車の雨具についてです。僕が所持している自転車3台はどれも泥除けが付いているので、僕はポンチョを使っています。次の2つのポンチョです。

CARRADICE Duxback rain poncho

 自転車用に作られている事もあってなかなか良いのですが、色々欠点もあります。

利点
前側(前身頃と言う)が長いので、ハンドルまで覆える
ずっしりとした布で作られているので、多少の風ではばたつかない
内側に両手と胴に結ぶ紐があるので強風でもめくれたりしない
欠点
重い(800gくらいある)
嵩張る(畳んで袋に入れても1リットルのペットボトルくらいの大きさ)
フードが小さすぎる
オイルドコットンなので油臭いし手で表面を触ると油が付く(内側は大丈夫)
暗い色しかない(視界が悪い雨の中の走行なのでできるだけ目立つ色の方が良い)

 こののポンチョが余りにも重くて毎日持ち運ぶ(去年の夏はゲリラ豪雨とやらの所為で予測できない雨が多かったので毎日雨具を持っていた)のが嫌になったので買ったのが次のポンチョです。

INTEGRAL DESIGNS Silcoat Cape

利点
軽い(Lサイズで140g!)
収納サイズが小さい(12x12x3cmくらいになる)
フードが使い易い
前身頃がそこそこ長い(自転車のハンドルまで覆える)
臭わない
明るい色がある
欠点
軽いので猛烈にばたつく
めくれるのを防ぐ機構が無い

 またポンチョという雨具自体の構造事態の利点・欠点もあります。

利点
上から被るだけで下はスカスカなので蒸れない
脱ぎ着し易い
荷物を背負ったまま着用できる
前身頃が長いポンチョであれば自転車自体も覆うので車体があまり濡れない
上下セパレート型の雨具と比べると安価
欠点
前輪から跳ね上げた泥水を防げない(泥除けがあれば大丈夫)
風でばたつく
上下セパレート型の雨具と比べれば動きづらい

 僕は現在通勤時に持ち運んでいるのはSilcoatの方です。とにかく軽くて嵩張らないのが毎日持ち歩くには重要。毎日持ち歩くのでないなら、Duxbackの方がいろいろと楽です(特にばたつかないのが楽)。

 これらの雨具に追加して眼鏡着用者として外せないのが、つばの長い野球帽型の帽子です。雨の中帽子無しで走ると眼鏡に付着する水滴で、猛烈に視界が悪くなり危険です。眉が隠れるくらいまで目深かに被れば眼鏡に水滴が付くのは相当程度防ぐ事ができます。またポンチョのフードの中に帽子を被ると、振り返ったりした時に「首だけ回って、フードは回らず横や後が見えない」という状況が防げます(つばがフードを押して動かすため)。
 山高帽型の全方位につばがあるレインハットであれば、フードを被る必要が無くなるので更に安全です(フードを被ると耳を覆ってしまうので周囲の音が広いづらくなります)。

 この他、雨具に相当する物としてはBromptonのフロントバッグ用のレインカバー、Brooksの革サドル用のサドルカバーを使っています。どちらも必須ですね。

追記

  • Bromptonのフロントバッグ用レインカバー

     このレインカバーは安いし専用品だから大きさも丁度良いし目立つ色だし前面に反射板が付いているので、Bromptonのフロントバッグを使っているなら持っておくと便利です。雨中の走行はしないという人でも突然の雨でバッグとその中身を濡らす危険を冒さずに済みます。ただし、繰り返し使っていると防水性能が落ちてきて中に少し染みたりします。僕のもそうなってきてしまったので、今度傘用の撥水コートスプレーでも吹いて防水性能の復活を試みてみようと思います。あと、口を絞っているゴムが強力で着脱し辛いのが残念な所でしょうか。

  • Brooks Rain Cover

     これもBrooksサドルの専用品です。折り畳んだ時に止める為のマジックテープが付いていたりして便利なんですが、防水性能はイマイチです。大雨の中このサドルカバーだけ付けて放置しておくと残念な事になります。サドルカバーは100均のが一番使い安いですね。



2010年2月15日月曜日

ママチャリで30km

 日曜日は、ママチャリをツレに譲渡するため自宅から板橋まで輸送を兼ねたサイクリングをしました。僕のママチャリは、非日本製(たぶん中国)の19800円のもので、26 1 3/8インチのホイール、変速無し、前かご、後キャリアというごく標準的な装備です。
 弄った部分は殆どなくて、シートポストを50mm長い物に変えたのと、ダイナモライトを最初から付いていた安くて質の悪いものから、マグボーイという回転が軽くて玉切れし難いLEDのものに変更しているだけです。
 シートポストを長くしたお陰でシート高は比較的良い感じになっています。

 これで、自宅を出発し国道15号を日本橋まで北上→皇居沿いに一橋→白山通りを北上という経路で板橋まで行きました。15号の品川当たりに坂がある以外は殆ど平坦な道です。8割は車道を走りましたが特に危ない所もなく、iPhoneのGPSソフトで見るとだいたい時速15kmで走っていたようです。
 途中で昼飯を喰った時間を除くと2時間15分で30km走れました。最初は3時間くらいかかるかと思っていたのですが以外と早い。サドルも十分高くしていたので変に下半身が疲労する事もなし。これくらいの短い距離ならママチャリでも十分に快適に走れますね(ちゃんと整備されている事、最低でもサドルの高さは適切に調節する事が条件かな)。安かろう悪かろうの自転車ではなくて、ブリヂストンとかミヤタ、パナソニックあたりの3万円程度のしっかりした作りの自転車ならもっと楽でしょう。

 ちなみに、マグボーイというダイナモライトですが、これは素晴しい製品です。性能のわり定価2500円と安いですし、停止時も1分間は赤点滅するスタンドライト機能もあります。回転は軽く音も静かです。普通のダイナモが3Wとか2.4Wなのに、マグボーイは1.2Wだから軽いのも静かなのも道理。一方出力は低いのに、輝度は3Wの(安い)ブロックダイナモより明いくらいです。



2009年7月25日土曜日

ブレーキについて

 リムブレーキにしろディスクブレーキにしろバンドブレーキにしろ、自転車のブレーキを効かせた時に、減速する大元の理屈というのは運動エネルギィの一部を熱エネルギィに変換しているだけなわけです。
 ここでリムブレーキ(サイドプル、センタープル、カンチ、Vなどリムを挟み込む形のブレーキの事)のみに話を限定しますが、ブレーキパッドが同一、リムの素材が同一、リムのブレーキ当たり面の摩擦係数が同一ならば、リム重量がより重い方がブレーキの効きは良くなるはずなんですよね。
 なんでかというと、素材が同一で摩擦係数が同一ならばリム全体の比熱容量が大きい方がブレーキの効きは良いからです。効きが良いというのは違うかな。効きが悪くなるまでの時間がより長い、が正確ですね。

 ブレーキを効かせた時に発生する摩擦熱は、空気中にも多少は分散すると思うのですが、空気よりは金属でできたリムの方が遥かに熱伝導率が高いわけで大方の熱はリム側に遷移していくはずです。長い間ブレーキをかけていると、どんどんリムに熱が移っていってその内リム全体の比熱容量の限界までリムが熱を保持するようになります。こうなると摩擦面で発生した熱が逃げる場所がなくなってしまい、ブレーキは機能しなくなります。実際は空気中に逃げる熱の分ほんの少しだけ効くはずですが、例えば一般的なリムの素材であるアルミと空気の熱伝導率は1万倍も違うので、あまり意味のある数値にはなりませんね(仮に空気中にしか熱が逃げないとしたら、リムに熱が移る時と比べて制動に1万倍の時間がかかるという事)。

 そんな風に比熱容量が一杯になる事なんで無いと思うかもしれませんが、そうでもないんです。
 車を運転する人は知っていると思いますが、峠なんかで長い(10kmとか続く)下りがある所だと、ブレーキが焼き付いた時に退避する場所なんかが所々にあります。あれは、まさにこの現象が発生した時のためのものです。
 電車のブレーキだと、摩擦面からモータ軸を通して油のタンクに熱が移るようにして比熱容量を稼いでいたりしますし、車だとディスクブレーキを空冷するようにエアフローが設計されていたりします。

 何でこんな事を考えたかと言うと、BromptonのリムをSUN Rimsのものに変えて品質は良くなったし剛性も上がったんですが重量が増えたんですね。それで、リムの重量が増えていいことって何かあるかなぁーと考えていたのです。といってもリム単体での重量増はせいぜい15%くらいなわけで、焼き付くまでの時間が15%伸びてもほとんど意味ないよね。

 どうでもいいけど、炭素ってアルミと比べて熱伝導率は半分だし、比熱容量は25%減なんですね。カーボンリムってブレーキ効きにくいのかな。