2017年4月7日金曜日

Greyhawk Walkers Guide 14

前回に続き、今回も組織の紹介です。Sheldomar Valley に於ける謎めいた魔術師の集団である the Silent Ones です。

The Silent Ones は Sheldomar Valley に根拠地を持つ、神秘的な集団です。彼らは失なわれた魔法の伝承を探し、それらを悪用しようとする者の手から永遠に封ずる事を目的としています。the Lonely Tower と呼ばれる場所に彼等の蔵書がまとめられています。彼らが秘する数知れずの秘密の中には、Twin-Cataclysms 以前の歴史や、the Great Migrations に関するもの、或いは黎明期から脈々と続く魔法理論の進化などがあります。

この集団は二つの明確な部門に分ける事ができます。隠遁的で求道的な「Anchorites of the Tower」と彷徨する信奉者である「Wanderers」です。前者は多くの時間を学究に費しています。また彼らは時折賢者を探しては、自身らの義務を逸脱しない範囲で情報交換を行ないます。中には貴族や宮廷に助言者や預言者として仕えている者もいますが、彼らの究極の忠誠の対象は the Silent Ones です。一方 Wanderers は古代の魔法や神秘を保護するために活発に探求の旅に出ています。しばしばその旅の為に冒険者として活動することもあります。

The Silent Ones は目的を完遂する為に謀略や手練手管を利用します。その際に動きは迅速で、時に冷酷でさえあります。彼らは善でも悪でもありませんし、彼らは自身の役割はそういった瑣末な道徳律よりも上に位置すると考えています。彼らは守るべき興味の対象の為であれば相手が例え善であれ悪であれ、それを対手とみなしますし、必要と考えられる何如なる手段でも取るでしょう。

この集団の大半は、魔法の理を自らのものとしようと研鑽するソーサラーです。the Anchorites の中にはいくらかのウィザードも存在します。彼らは学問と研究に打ち込む傾向があり、自身を完璧な文書保管人と考えています。バードは Wanderers に良く見られます。

The Silent Ones は通常くすんだ灰色や茶色の司祭服に身を包んでいます。武器や鎧を帯びることは避け、スタッフやダガーのような単純な装具に抑えています。the Tower of Silence の外では、稀に危険な呪文を準備したり、破壊的な魔法の品を持つ事もありますが、理を持たぬ者の手にそういった危険な秘密が渡らぬ為にも極力避けようとします。事実、彼らは真の意味で「自分自身の」魔法の品など何もないと考えています。単にそれらの危険な品は、破壊されるか塔に所蔵されるまでの間信頼出来る者である自分の手に仮託されているだけだと思っているのです。アーティファクトやそれに類する強力な魔法の品を持つとき、彼らは非常に慎重にそれを守ります。

根拠地である the Lonely Tower (又の名を the Silent Tower) は Keoland の首都 Niole Dra から南に馬で 1 日ほどの距離にあります。周囲の草原を睥睨するこの塔は高さが数百フィートもあり、その素材である青みがかった灰色の石材は見慣れないものです。The Silent Ones は Keoland 国内にあるものの、実際の所獅子の玉座 (Keoland 王家の事) の直接的支配を受けているわけではありません。一方でこの組織の最大の支援者は Keoland 王国でも大きな権勢を誇る Neheli 家であり、組織の重鎮もこの家から多数排出されています。

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