霧舎学園シリーズの5作目。今回はサイキック・ディテクティブ物です。
『七月』の感想でも書きましたが、やっぱり分量に制約があるのが一番厳しいですね。展開に無理があってどうにも違和感を感じてしまいます。読者が軽く読めるように、という配慮は分からないでもないんですが、折角こういう軽目の作品でミステリを読み始めた人がいても、推理小説としての完成度が低いのでは、逆にミステリ読者が減ってしまうんじゃないでしょうか。
もう少し分量を増やして、300ページに満たない程度にし、かっちりした作品にして欲しいな、というのが素直な感想です。まあ、ミステリ風味のラブコメとして読めばいいのかもしれませんが。
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