2014年8月30日土曜日

D&D5版 PHB紹介 次元界について

PHBのAppendixには次元界の説明も数ページではありますが存在します。

5版でも1版、2版、3版で採用されていたGreat Wheel [大いなる輪転] が採用されています。4版で登場したFeywildとShadowfellもMaterial Planeに隣接する形で存在します。ShadowfellはPlane of Shadowの別名という事になっています。

Material、Feywild、Shadowfellを囲む様にして4つのElemental Planeがあり、それらを包含する形でEthereal Planeがあります。Border EtherとDeep Etherの概念も復活しています。Material PlaneやFeywild/Shadowfellに隣接したEther領域がBorder Etherで、それより離れた場所がDeep Etherです。PHBの説明ではこれを海と島に置き換えて説明しています。Ethereal Planeを広大な海とするとMaterialやFeywild/Shadowfellが島です。そして島の沿岸部の海がBorder Ether。遠い沖の彼方がDeep Etherです。See Invisibility等で見えるEtherはBorder Etherのみです。

そしてEtherealの外に16個のOuter Planeがあります。16個のOuter PlaneはそれぞれTrue Neutralを除く8つのアライメントに対応しています。Nine HellならLE、AbyssならCE、Seventh HeavenならばLGという感じです。GoodアライメントのPlane群をUpper Plane、Evilの群をLower Planeと言うのも旧来と同じです。以下がそのOuter Planeです。

  1. The Seven Heavens of Mount Celestia: LG
  2. The Twin Paradises of Bytopia: LG, NG
  3. The Blessed Field of Elysium: NG
  4. The Wilderness of Beastlands: NG, CG
  5. The Olympian Glades of Arborea: CG
  6. The Heroic Domains of Ysgard: CG, CN
  7. The Ever-Charnging Chaos of Limbo: CN
  8. The Windswept Depths of Pandemonium: CN, CE
  9. The Inifinite Layers of The Abyss: CE
  10. The Tarterian Depths of Carceri: NE, CE
  11. The Gray Waste of Hades: NE
  12. The Bleak Eternity of Gehena: LE, NE
  13. The Nine Hell of Baaor: LE
  14. The Inifinite Battlefield of Acheron:LN, LE
  15. The Clockwork Nirvana of Mechanus: LN
  16. The Peaceble Kingdoms of Arcadia: LG, LN

Great Wheelの軸である世界としてOutlands, the Plane of Doorsについても言及されています。Outer Planeの外にある世界としてFar Realmの記述も若干あります。

2014年8月28日木曜日

D&D5版は極端な一般化を避けている?

2000年に発売した(A)D&Dの3版や、先の4版はルールの節々でルール・判定の「一般化」をしていたと言えるでしょう。

例えば2版までは命中判定のd20は上方ロール、セービングスローや能力値、技能判定は下方ロールでした。しかし3版は命中判定、セービングスロー、能力値、技能判定は全てd20の上方ロールにしました。またセービングスローについても統廃合しました。4版は更にそれを押し進めてACと旧来のセービングスローを統廃合し、更に命中判定、防御値、技能修正値等が全てレベルに正比例して伸びる様になりました。この2つの版はその他の判定についても原則1d20の上方ロールを利用する様に設計されています。また概ね判定に利用する値は数値が大きい方が良好というの一貫しています。3版に関していてば呪文の書式もかなり厳密になりました。

僕はAD&D1版は1度も遊んだ事は無くコアルールを読んだだけですし、2版も精々3年間で7、80セッション程度遊んだだけですが、1、2版について言えば諸々のルールは「一般化」されていないという見方が出来ます。上方ロールと下方ロールが統一感無く存在しますし、数値も大きい方が良いものと小さい方が良いものがバラバラです。一見これは悪い事だらけの様に見えますが、一般化していないが故に多様な判定に対して細やかなルールを提供出来たという面もあります。

さて5版はどうでしょう。判定は上方ロールに統一されていますし、Proficient Bonusを各種判定に対する修正として使う事で命中判定や技能の上昇を統合しています。そしてProficient Bonus自体はレベルに応じて上がっていきます。一方でクラスの能力や、呪文の内容は3、4版ほどは形式化されていません。特に呪文は形式に囚われて自由度を失うのを避けている様にすら見える記述の仕方になっています。

3、4版は一般化・形式化を企図して成功した部分も多いルールですが、それが故にバランス等の面で抱えた問題点もあります。5版は同じ轍を踏まない様にしているのでしょう。

2014年8月26日火曜日

【今日の読書】Come Endless Darkness [709]

書名
Come Endless Darkness
著者
Gary Gygax
出版
ACE Fantasy
価格
U.S. $3.95
ISBN
0-441-11446-6

 本日読了。古本で入手しました。ガイギャックスによるグレイホークを舞台とした小説です。Gord the Rogueという一連のシリーズの六作目です。主人公のGordがChampion of BalanceというNeutral勢力の戦士となってEvil勢力と戦う話です。Evil勢力の背後には永遠の牢獄に囚われた「あの神」が出てきます。しかしGordが持つ事になるBlackheatseekerという魔法の長剣ですが、もろにムアコックのストームブリンガーですね。突き刺された相手が「そんな! やめてくれどうか魂だけは!」みたいに死んでいくのです。

2014年8月25日月曜日

D&D5版 PHB紹介 追加種族

Basic Rulesには掲載されていない種族、副種族をざっと紹介します。

Drow Elf

  • 【敏捷力】、【魅力】
  • Superior Darkvision
  • Sunlight Sensivity: かなりきつい。
  • Drow Magic: キャラクタレベルに応じてDancing Light、Faerie Fire、Darknessが使える様になる。
  • Drow Weapon Fighting: RapierやHand Crossbowなど。

Dragonborn

  • 【筋力】、【魅力】
  • Breath Weapon: レベルによってダメージが増える。Typeは選択。
  • Damage Resistance: 選択したTypeのResistance。
  • Languages: Draconic

Gnome (Forest, Rock)

  • 【知力】、【敏捷力】か【耐久力】
  • Sサイズ、移動速度25ft.
  • Darkvision
  • Gnome Cunnning: 【知力】【判断力】【魅力】のSTにボーナス。
  • Natural Illusionist: Minor Illusionが使える。
  • Speak with Small Beasts: 名前の通り。
  • Artificer's Lore: マジックアイテム等に対する【知力】判定にボーナス。
  • Tinker: からくり仕掛けを作成出来る。

Half-elf

  • 【魅力】、任意の2つに+1
  • Darkvision
  • Fey Ancestry: Elfのと同じ。
  • Skill Versatility: 追加Skill。

Half-orc

  • 【筋力】、【耐久力】
  • Darkvision
  • Menacing: Initimidation Skillの習熟。
  • Relentless Endurance: 1日に1度だけHP0に成らずに耐えられる。
  • Savage Attacks: Critical時のダメージ増加。

Tiefling

  • 【魅力】、【知力】
  • Darkvision
  • Hellish Resistance: Fire resistance。
  • Infernal Legacy: Thaumaturgy、Hellish Rebuke、Darknessがレベルに応じて使える様になる。

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2014年8月24日日曜日

D&D5版 PHB紹介 一覧

  1. Ranger
  2. Druid
  3. Monk
  4. 特技一行解説
  5. 追加種族

D&D5版 Short Restの価値の差

5版にも4版と同じ様なShort Rest [小休憩] とExtend Rest [大休憩] のルールがあります。5版ではShort RestとLong Restという用語になっています。両方を合わせて単にRestと呼びます。

4版と5版のShort Restは似ていますが大きな差があります。明確な差はShort Restの時間です。4版は10分の休憩でしたが、5版ではShort Restでも1時間の休憩になっています。この時間の差と、4版と5版のゲームシステムの理念の違いが次の運用上の違いを発生させます。

4版では複数遭遇に跨って持続するPC強化効果というのは、そもそも永続的な物を除けば殆どありませんでした。しかし5版では効果時間が1時間という呪文やマジックアイテムが多々あります。これらの1時間の強化効果はダンジョン内であればShort Restさえ取らなければ、複数遭遇に跨って持続するわけです。従ってこういった呪文の効果を受けている間はShort Restを取る時に、呪文の利益を受け続けるか、Short Restの恩恵に与るかの選択が必要になります。

また各クラスによってもShort Restの価値は異なります。ざっとですが各クラス以下の様な能力がShort Restで回復します。

全クラス共通
HDを使ってHP回復可能
バーバリアン
なし
バード
Bardic Inspiration (5レベル以降)
クレリック
Channel Divinity
ドルイド
Short Restで回復する能力は無い。但しNatural Recovery (1/day, Circle of the Landのみ) はShort Rest中で無いと使えない。
ファイター
Second Wind, Action Surge, Superiority Dice (Battle Masterのみ)
モンク
Ki
パラディン
Channel Divinity, Cleansing Touch (14レベル以降)
レンジャー
無し
ローグ
無し
ソーサラー
無し
ウォーロック
  • 共通: Spell slot
  • The Archefey: Fey Presence, Misty Escape (6レベル以降), Dark Delirium (14レベル以降)
  • The Fiend: Dark One's Own Luck (6レベル以降)
  • The Great Old One: Entropic Ward (6レベル以降)
ウィザード
Arcane Recovery (1/day) はShort Rest中で無いと使えない。Signature Spells (20レベル), The Third Eye (Divinar), Illusory Self (Illusionist)

この様に単純にクラス能力だけを比較してもそれぞれのキャラクタにとってShort Restの必要性に違いが出てきます。ですからセッションの最初の段階でパーティのShort Restの取得方針についてある程度の合意を形成しておいた方がセッションが円滑に進むでしょう。その時は時間単位の強化効果についても考慮しておく必要があります。

2014年8月23日土曜日

D&D5版 MM内覧 Bone Devil

MMの一部が公開されています。Bone Devil (Osyluth) です。。PDFファイルになっています。

Bone Devil

CRは9です。3版と同じですね。ただ3版とは違いほぼ白兵戦能力しかありません。Devil共通の特徴かは分かませんが、Fire ImmuneでCold resistance。銀か魔法の武器以外にはResistanceです。また魔法の暗闇でも見通す能力があります。3版の様なSpell-like abilityは無くなったので単純な前衛モンスタになりました。

2014年8月21日木曜日

D&D5版 PHB紹介 特技一行解説

PHBに掲載されている特技を簡単に紹介します。

Alert
イニチアチブにボーナス。不意打ちを受けない。隠れた相手からの攻撃でもAdvantageにならない。
Athlete
【筋力】か【敏捷力】+1。伏せからの起き上がりが通常よりも少ないコストになる。登坂とジャンプにボーナス。
Actor
【魅力】+1。Deception、Performance判定にボーナス。他人の物真似が出来るようになる。
Charger
突撃が可能になる。また突撃した時にダメージにボーナスを得るか相手を押しやるか出来る。
Crossbow Expert
敵に隣接されている状態で遠隔攻撃をしてもDisadvantageを受けない。クロスボウのoadingが素早く出来る様になる。片手に近接武器、片手に矢を番えたハンドクロスボウの状態でActionで近接武器で攻撃しながら、Bonus Actionでハンドクロスボウの射撃が可能になる。
Defensive Duelist
Finess属性の武器を使っている時でReactionでACを上昇させる事が出来る。
Dual Wielder
二刀流の状態でAC+1。二刀流の際にMain HandはLight Weaponの縛りがなくなる (つまりLongsword+Shortsword二刀流等が可能)。Actionに共なう行動で2つの武器を同時に抜ける。
Dungeon Delver
以前紹介したので省略。
Durable
以前紹介したので省略。
Elemental Adept
以前紹介したので省略。
Grappler
自分が掴んでいる相手への攻撃にAdvantage。掴んでいる相手をpin可能。掴んだ相手がLサイズであっても簡単には掴みから抜けられなくなる。
Great Weapon Master
敵のHPを0にするかクリティカルヒットした時にBonus Actionで1回の追加攻撃可能。命中に-5のペナルティを被ってダメージに+10する事が出来る。
Healer
HP0の対象にHealer's Kitを使うとstableするのではなくHPが1になる。ActionでHealer's Kitを使う事で対象のHPを1d6+4+対象のレベル分だけ回復する。
Heavily Armored
【筋力】+1。重装鎧の習熟を得る。
Heavy Armor Master
重装鎧を装備している時、非魔法の武器からの攻撃のダメージを3点軽減出来る。
Inspiring Leader
Short Rest中に仲間を鼓舞する事で仲間全員に貴方の【魅力】修正値+レベル分の一時的HPを与える。
Keen Mind
【知力】+1。常に北が分かる。日の入り日の出の時間が分かる。過去1ヶ月の出来事を鮮明に思い出せる。
Lightly Armored
【筋力】か【敏捷力】+1。軽装鎧の習熟を得る。
Linguist
【知力】+1。言語を追加で3つ得る。暗号を作成出来る。
Lucky
1日にLuck point 3を得る。Luck pointを使うとd20の判定を再ロール出来る。
Mage Slayer
貴方に隣接した状態で呪文を使った相手に対して機会攻撃可能。Concentration中の術者にダメージを与えた場合その術者はConcentration継続の【耐久力】STにDisadvantage。隣接した術者の呪文に対するSTにAdvantage。
Magic Initiate
Cantripを2つと1レベル呪文を1つ使える様になる。
Martial Adept
ファイターのビルドオプションBattle Masterの様なCombat Maneuverが使える様になる。
Medium Armor Master
中装鎧を装備している時次の利点を得る。〈隠密〉判定へのDisadvantageを被ら無くなる。【敏捷力】修正を+3までACに加算出来る。
Mobile
移動力+10ft。Dashの時移動困難地形を無視。自分の攻撃を命中させるとその相手からは機会攻撃を誘発しなくなる。
Moderately Armored
【筋力】か【敏捷力】+1。中装鎧の習熟を得る。
Mounted Combatant
騎乗している時自分の騎乗よりも小さいサイズの相手に対する攻撃にAdvantage。騎乗に対する攻撃を自分で受ける事が出来る。騎乗が【敏捷力】STの攻撃を受けた時STに失敗しても半分しかダメージを喰らわない。成功したら0。
Observant
【知力】か【判断力】+1。知らない言語でも読唇術可能。受動〈知覚〉にボーナス。
Polearm Master
クォータースタッフ、グレイブ、ハルバードを装備している時以下の利点を得る。貴方のReachに侵入した相手に機会攻撃可能。Actionで攻撃する時にBonus Actionで武器の石突き側で追加攻撃可能。石突きのダメージは1d4。
Resilient
任意の能力値1つに+1。選択した能力値のSTに習熟を得る。
Ritual Caster
儀式呪文が執行可能になる。
Savage Attacker
近接武器で攻撃する時にダメージダイスを2回振って好きな方を選べる。
Sentinel
貴方の機会攻撃が命中すると対象の移動力が0になる (従ってその場で移動が停止する)。隣接した敵がDisengageした時も機会攻撃可能。隣接した敵が貴方以外を攻撃した時、その敵をReactionで攻撃可能。※筆者注: 4版のファイターのCombat SuperiorityとCombat Challengeとほぼ同じ能力です。
Sharpshooter
遠隔攻撃をする時、Half coverと3/4 coverは無視。遠隔武器のLong rangeでもDisadvantageを受けない。遠隔攻撃の時命中を-5してダメージを+10する事が出来る。
Shield Master
片手武器+盾の時、Actionで片手武器で攻撃した際にBonus Actinで同じ相手をShoving可能。【敏捷力】STに盾のボーナスを加算可能。【敏捷力】STの攻撃を受けた時STに失敗してもダメージ半減。成功した時にReactionを使うとダメージを0に出来る。
Skilled
3つの技能かToolの習熟を得る。
Skulker
軽度な隠蔽でも〈隠密〉可能。隠れた状態から遠隔攻撃をしてミスしても隠れた状態を維持出来る。Dim lightでも〈知覚〉にDisadvantageを受けない。
Spell Sniper
呪文で遠隔攻撃をする時、Half coverと3/4 coverは無視。遠隔呪文のRangeが倍になる。Cantripを追加で1つ得る。
Tavern Brawler
以前紹介したので省略。
Tough
最大HPがレベル*2点増加。
War Caster
盾や武器を持った手でもSomatic、Material Componentの条件を満たせる。Concentrationの必要が呪文を行使中にダメージを受けた時、Concentrationを続ける為の【耐久力】STにAdvantage。機会攻撃をする時近接武器で攻撃する代わりに呪文で攻撃可能。
Weapon Master
【筋力】か【敏捷力】+1。4つの武器の習熟を得る。

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D&D5版 MM内覧 Sphinx

MMの一部が公開されています。Androphinx (雄のスフィンクス) です。PDFファイルになっています。

Sphinx

CRは17でLegendary Creatureです。Lair Actionが強烈ですね。時間操作系の能力が揃っていてPCを加齢させる事も可能です。また12Lvのクレリックとしての呪文能力を持っています。Roarが独特で、三連続で効果を受けると、どんどん効果が悪化していきます。アライメントがLNなので、戦闘になる事は少ないかもしれません。スフィンクスの謎掛けに答えられずに、無理矢理戦闘で解決しようとするPCに対してはこういう強力さが必要かもしれませんね。

自分の巣に居ると強力になるというLair Actionのルールは、スフィンクスの様な一つの拠点に留まるクリーチャを強くす良いルールに見えます。

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2014年8月20日水曜日

D&D5版 PHB紹介 Monk

PHBに掲載されているクラスを順次紹介していますが、先行情報が公開されていないクラスを優先的に紹介しています。今回はモンクです。

HD
1d8
なし
武器
全ての単純武器、ショートソード
Tool
1種類のArtisan Tool
ST
【筋力】、【敏捷力】
技能
2つ

3レベルまでの能力を見ていきます。

1レベル

Unarmored Defense

鎧も盾も装備していない時には【敏捷力】に加えて【判断力】もACに足せる。

Martial Arts

以下の複数の利点を得ます。

  • Unarmed Strikeのダメージが1点固定から、モンクのレベルアップ表にあるMartial Artsの欄のダイスに変化する。最初は1d4。
  • モンク専用武器のダメージダイスの代わりにMartial Arts欄のダイスを利用出来る。
  • モンク専用武器であれば何でも【筋力】の代わりに【敏捷力】で命中判定をダメージ判定が可能になる。
  • ActionでUnarmed Strikeかモンク専用武器で攻撃した時にBonus ActionでUnarmed Strikeで1回攻撃可能。

2レベル

Ki

モンクレベルに等しいKiポイントを得る。Kiポイントを消費する事で以下の事が可能。

Flurry of Blows
1 ki point。ActionでAttackした時同時に2回追加攻撃。
Patient Defense
1 ki point。Bonus ActionでDodge。
Step of the Wind
1 ki point。Bonus Actionで移動。
Unarmored Movement

鎧も盾も装備していない時モンクのレベルアップ表にあるUnarmred Movement欄にある移動力ボーナスを得る。

3レベル

Monastic Tradition

モンクのビルドオプション。3種類から選択。徒手空拳の技を極めるWay of the Open HandsはまずFlurry f Blowが強化されます。影から影へと飛びまわるWay of the Shadowはki pointを使う事でdarknessその他の呪文の効果を発動出来ます。地水火風の精霊の力を使うWay of the Four Elementsはki pointを使う事で 四大元素に関連する呪文の効果を発動出来ます (例えばBarning HandsやThunderwave)。

Deflect Missiles

Reactionで飛来したRanged Weaponをダメージを軽減可能。掴み取るのに成功した時にKiポイントを使うと、それをモンク専用武器かの様に投げ返す事も出来る。

2014年8月19日火曜日

D&D5版 MM内覧 Ancient Red Dragons

MMの一部が公開されています。Red Dragonです。

Red Dragon Preview 1

Red Dragon Preview 2

Red Dragon Preview 2

成長段階は4つあります。Ancient、Adult、Young、Wyrmlingです。それぞれCR22、17、10、4です。WyrmlingはBiteかBreathのみ。Youngは加えてClawを含む3回攻撃が可能になっています。AdultになるとTail、Frightful PresenceとLegendary Actionが追加されています。AncientはAdultの強化版ですね。

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2014年8月17日日曜日

D&D5版 PHB紹介 Druid

HD
1d8
軽装鎧、中装鎧、盾(ただし金属製の鎧、盾は不可)
武器
クラブ、ダガー、ダーツ、ジャヴェリン、メイス、クォータースタッフ、シミター、シックル、スリング、スピア
Tool
Herbalism kit
ST
【知力】、【判断力】
技能
2つ

3レベルまでの能力を見ていきます。

1レベル

Druidic

特殊な言語であるDruidicを覚えます。

Spell

ドルイドの呪文はクレリックと同じ方式です。呪文に使う能力値は【判断力】です。Ritual Castingも可能です。

2レベル

Wild Shape

動物に変身する能力です。1日にドルイドレベルの半分時間まで変身していられます。変身出来る動物には制限があり、2レベルの時点ではflyやswim speedを持たないCRが1/4以下の動物 (beast) である必要があります。例えばWolfなどです。4レベルになると上限CRが1/2になり、swim speedを持っていても大丈夫になります。8レベルで上限CRが1になり、fly speedも可です。

Druid Circle

ドルイドのビルドオプションです。Circle of the LandとCircle of the Moonの2種類です。

Landは呪文能力が強化され、2レベルで追加のCantripとウィザードのArcane Recovery相当の能力を得ます。またクレリックのDomain Spellに似たCircle Spellを3、5、7。9レベル得ます。Circle Spellの種類にはArctic、Coast、Desert、Forest、Grassland、Mountain、Swamp、Underdarkがあります。

MoonはWild Shapeが強化され、2レベルではBonus ActionでWild Shape可能になり、また制限CRが通常よりも高くなります。2レベルの時点でCR1まで可能で、それ以降はドルイドレベルの1/3のCRまで可能になります。

3レベル

3レベルで得られる能力はありません。

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2014年8月16日土曜日

D&D5版 Lost Mine of Phandelver 3 [3]

以下大量のネタバレがあります。

D&D5版のStarter Set付属のシナリオを遊びました。DMはつかださん。参加者は以下の通り。全員3レベルで途中で4レベルになっています。。

参加キャラクタ一覧
PC名ClassRaceAlignmentPL名
モンテズマBarbarian (Bear Totem)Half-OrcCGそばさん
ダルケスWizard (Evokar)Mountain DwarfLN六平文吾さん
レンジャーFighter (Archery, Champion)HumanLGいっちゃん
ライアンFighter (Defense, Champion)HumanLN画伯
カラクリCleric (Life)HumanCGからくりさん
ゲラーBard (College of Valor)HumanCG死せる詩人

前回の続きです。

PHBが届いた直後のセッションです。この時点では僕とそばさんのみがPHBを入手していました。その2人が早速PHBのクラスを投入しています。当然セッションが始まる迄、セッション途中の休憩、セッション後の飲み会ではPHBの話で持ち切りです。

さてセッションですが、前回Cragmaw CastleでRockseekerを助けてWave Echo Cave (ラストダンジョン) への地図を入手しました。ただPhandalin村での小クエストでOld Owl WellのUndeadを退治するというのをまだ対処していなかたので、まずはこれに挑戦する事にします。

行ってみると、そこは数百年は遡れるかなり古い廃墟で池にはまだ綺麗な水が出ていました。その廃墟に近付いてみると中から無数のゾンビとスケルトンがこちらへ向ってきたので戦闘開始。Undeadを束ねていたのは赤いローブを着た禿頭でその頭に入れ墨のある魔術師でした。お馴染のThayのレッドウィザードです。2ダースものゾンビとスケルトンに数で押されて大変でしたが何とか全滅させました。

Phandalinに戻った所で4レベルになりました。ここで特技が入ります。PHBもあったので【知力】を+2したダルケス以外は特技を取得しました。以下各人の取得した特技です。

  • モンテズマ: Great Weapon Master
  • レンジャー: Sharpshooter
  • ライアン: Sentinel
  • カラクリ: War Caster
  • ゲラー: Healer

これで各人の役割がだいたい決まりました。モンテズマが近接撃破役、レンジャーが遠隔撃破役、ライアンが防衛役、カラクリが前衛の指揮役、ゲラーが後衛の指揮役、ダルケスが制御役という配分です。ビルドオプションと特技の選択の仕方で役割がはっきりしてきます。つまり3、4レベルくらいでパーティ内の各キャラクタの立ち位置が決まる訳です。

いよいよスタータセット最後のダンジョンであるWave Echo Caveへ突入します。かなり大きなダンジョンなので要約版で……。

Flameskull! 強烈でした。イニシアチブを完全に取られたので全員がFireballに撒き込まれる所から開始です。4レベルPCの平均HPが30点そこそこで8d6 (平均28) です。STに成功したのは2人だったかな。丁度カラクリのChannel Divinityが切れている時だったが更に辛かったですね。やはりShort Restの取り方は大切です。ゲラーは最初の3ラウンドはActionでHealer's Kitを利用して1d6+8回復 (Healer特技の効果)、Bonus ActionはHealing Wordと、ひたすら回復を重ねます。1度カラクリが倒れましたが、それが回復した後は2人で回復を続けてなんとか持ち直しました。この戦闘であらゆる資源を使い切ったので一度村に戻っています

Wraithの近接攻撃は命中してSTに失敗すると食った分だけ最大HPも減ります。非常に強烈です。

Bugbear4体と戦いましたが、2レベルの時同じく4体と戦った時 (その時僕はDMでしたが) と比べて全然余裕がありましたね。ただやはりBugbearのCriticalは強烈です。平均で20点は喰らいますからファイターでも半分持ッていかれてしまいます。

Webの呪文はPCとして初めて喰らいましたが、以前の版と比べると効果がほどほどになっていて2レベル呪文として丁度良い塩梅だと感じました。STは毎ラウンド出来ますし、逆にSTに成功してもWebは移動困難地形なので充分に鬱陶しい。

これでスタータセット付属のシナリオは完遂しました。9月に単発セッションを挟んで10月からはHoard of the Dragon Queenの開始です。

D&D5版 PHB紹介 Ranger

昨日紀伊國屋から5版のPHBが届きました。内容を紹介します。Rangerですよ皆さん。

HD
1d10
軽装鎧、中装鎧、盾
武器
全ての単純武器、全ての軍用武器
Tool
なし
ST
【筋力】、【敏捷力】
技能
3つ

レベル毎に手に入る能力を見ていきます。

1レベル

Favored Enemey

モンスタの種別から1つ選択します。DragonとかConstructとかですね。但しHumanoidだけは種別から更に細目を選択しなければいけません。OrcとかGoblinといったものですね。選択した種別に対する、追跡の判定と知識判定にAdvantageを得ます。更にその種別のモンスタが話す言語を1つ追加で得ます。6、14レベルでFavored Enemyは増えます。

Natural Expolorer

1つの地形を選択します。Forest、Mountain等です。その地形での【判断力】、【知力】の判定にはProficient Bonusが倍足せます。その地形を旅する時は様々な利点を得られます。地形による移動困難地形をレンジャーを含むパーティ全員が無視出来るといったものがあります。10レベルで地形が1つ追加されます。

2レベル

Fighting Style

ファイターと同じ物ですが選択可能な種類が減っています。

Spell

Cantripはありません。レンジャー呪文が使えるようになります。レベルに応じてスロットや呪文レベルも増えていきます。最終的に5レベル呪文まで使えるようになります。Spell Knownを選択する3版のソーサラーとほぼ同じ仕組みです。呪文に使う能力値は【判断力】です。

3レベル

Ranger Archetype

レンジャーのビルドオプションです。HunterとBeast Masterの2種類です。それぞれ3、7、11、15レベルで特徴を得ます。

Hunterは3レベルでHunter's Preyの能力を得ます。以下の3種類から選択です。Colossus Slayer: 無傷の相手を攻撃すると追加ダメージ。Giant Killer: Lサイズ以上の相手から攻撃を受けたら反撃。Horde Breaker: そのターン自分が攻撃した相手に隣接している別の敵を追加攻撃。

7レベルではDefensive Tacticsの能力を得ます。これも3種類から選択です。Escape the Horde: 機会攻撃に対してDisadvantage。Multiattack Defense: 同じ敵からの同じターン中に喰らう2回目以降の攻撃に対してACボーナス。Steel Will: 恐怖に対するSTにAdvantage。

11レベルではMultiatttackの能力を得ます。2種類から選択です。Volley: 10ft半径のエリア全員に1回遠隔攻撃。Whirlwind Attack: 5ft以内の敵全員に1回近接攻撃。

15レベルではSuperior Hunter's Defenseの能力を得ます。3種類から選択です。Evasion: Dex ST or ダメージ半減の攻撃はST成功したらダメージ無し。Stand Against the Tide: 相手がミスしたら別の相手を殴らせる事が出来る。Uncanny Dodge: Reactionで被ダメージ半減。

Beast MasterはBeast Companionを得るタイプのレンジャーですが、得られるBeastが弱すぎる (強くなっていかない) 上にBeastに攻撃させるのにActionが必要なので、これを選択する人は自虐的変態しかいないので紹介しません。とにかく弱いです。

4レベル

能力値上昇もしくは特技を1つです。8、12、16、19レベルでも同様です。

5レベル

Extra Attack。

8レベル

Land's Stride

非魔法の移動困難地形を無視できます。またEntangleの様な植物に関連する魔法によって移動を阻害する効果に対してはSTにAdvantageを得ます。

10レベル

Hide in Plain Sight

1分かけてギリースーツを作り出し、自然環境での〈隠密〉に強烈なボーナスを得ます。

14レベル

Vanish

隠れ身をbonus actionで行なえる様になります。非魔法の方法では追跡されなくなります。

18レベル

Feral Senses

不可視のクリーチャの位置が分かる様になり、不可視のクリーチャを攻撃してもDisadvantageになりません。

20レベル

Foe Slayer

1ターンに1回。【判断力】修正値をFavored Enemyに対する命中とダメージに加算できます。

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D&D5版 Basic Rules 更新

2014年8月13日にBasic Rulesが更新されました。ルールのPDFがプレイヤ用とマスタ用に分かれています。これまでのルールはプレイヤ用の方です。

D&D5版のBasic Rulesダウンロードページ

プレイヤ用のルールは背景が1つ追加されたのと、AppendixにFRの神柱一覧とFRの5つのFactionが追加されています。このFactionはAdventurers League: Tyranny of Dragonsに関連する物になっています。

DM用ルールは全部で61ページ。マジックアイテム、モンスタです。やはりモンスタにもCRに応じたProficient Bonusが設定されていました。解析結果の答案がこんなにも早く出るとはw 重要なのは遭遇を作る際の経験点表が掲載されている事です。これでかなり遭遇の自作がし易くなります。3、4版と違うのはモンスタの数が多い場合経験点が増加する事です。PCとモンスタが同数の場合は1.0倍ですが、PCの倍の数のモンスタがいる場合は1.5倍、3から6倍の数の時は経験点2.0倍という風に増えていきます。PCの15倍の数のモンスタとの遭遇ならば経験点は4.0倍です。まあ5人パーティに対して75体という事ですが……。

2014年8月15日金曜日

D&D5版 MM内覧 収録モンスタ一覧

MMの目次が先行公開されていたので収録モンスタの一覧を作りました。

  1. aarakocra
  2. aboleth
  3. angels
  4. animated objects
  5. ankheg
  6. azer
  7. banshee
  8. basilisk
  9. behir
  10. beholders
  11. blights
  12. bugbears
  13. bulette
  14. bullywug
  15. cambion
  16. carrion crawler
  17. centaur
  18. chimera
  19. chuul
  20. cloaker
  21. cockatrice
  22. couatl
  23. crawling claw
  24. cyclops
  25. darkmantle
  26. death knight
  27. demilich
  28. demons
  29. devils
  30. dinosaurs
  31. displacer beast
  32. doppelgengar
  33. dracolich
  34. dargon, shadow
  35. dragons
  36. dragon turtle
  37. drider
  38. driad
  39. duergar
  40. elementals
  41. elves: drow
  42. empyrean
  43. ettercap
  44. ettin
  45. faerie dragon
  46. flameskull
  47. flumph
  48. fomorian
  49. fungi
  50. galeb duhr
  51. gargoyle
  52. genies
  53. ghost
  54. ghauls
  55. giants
  56. gibbering mouther
  57. gith
  58. gnolls
  59. gnome, deep
  60. goblins
  61. golems
  62. gorgon
  63. grell
  64. grick
  65. griffon
  66. grimlock
  67. hags
  68. half-dragon
  69. harpy
  70. hell hound
  71. helmed horror
  72. hippogriff
  73. hobgoblins
  74. homunculs
  75. hook horror
  76. hydra
  77. intellect devourer
  78. invisibile stalker
  79. jackalwere
  80. kenku kobolds
  81. kraken
  82. kuo-toa
  83. lamia
  84. lich
  85. lizardfolk
  86. lycanthropes
  87. magmin
  88. manticore
  89. medusa
  90. mephits
  91. merfolk
  92. merrow
  93. mimic
  94. mind flayer
  95. minotaur
  96. modrons
  97. myconids
  98. nagas
  99. mightmare
  100. nothic
  101. ogres
  102. oni
  103. oozes
  104. orcs
  105. otyugh
  106. owlbear
  107. pegasus
  108. peryton
  109. piercer
  110. pixie
  111. pseudodragon
  112. perple worm
  113. quaggoth
  114. rakshasa
  115. remorhazes
  116. revnant
  117. roc
  118. roper
  119. rust monster
  120. sahuagin
  121. salamanders
  122. satyr
  123. scarecrow
  124. shadow
  125. shambling mound
  126. shield guardian
  127. skeltons
  128. slaadi
  129. specter
  130. sphinxes
  131. sprite
  132. stirge
  133. succubus/incubus
  134. tarrasque
  135. thri-treen
  136. trent
  137. troglodyte
  138. troll
  139. umber hulk
  140. unicorn
  141. vampires
  142. water weird
  143. wight
  144. will-o'-wisp
  145. wraith
  146. wybern
  147. xorn
  148. yetis
  149. yuan-ti
  150. yugoloths
  151. zombies

モンスタデータがどのようになっているか気になりましたか? それならば以下から買いましょうw

D&D5版 MM内覧 Tarrasque

MMの一部が公開されています。Tarrasqueです。恐らくMM掲載モンスタ中最強の一つでしょう。

Tarrasque Preview

まずCRが30! HDが33d20でHPが676点もあります。Str30、Con30です。当然Legendary Creatureで、攻撃はClaw*2、Bite、Horn、Tailの5回とFrightful Presenceが1ターンで可能です。Legendary Actionが3回あるので自分のターン以外に3回特定の行動が可能です。3回ともclawをすればラウンド8回攻撃になります。1回の攻撃で30点弱入るので200点超えですね。ACも25と高めです。20レベルでStr20のファイターが+3の武器を持っても命中判定+14ですからかなり厳しいと言えましょう。命中判定のある呪文や形状がLineの呪文は無効か反射、STにも常にAdvantageがあります。20レベルPC5人でも厳しそうですね。

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2014年8月14日木曜日

シェルスクリプトのif文

あるコマンドの戻り値で条件分岐したい時に以下の様に書いているシェルスクリプトを結構な頻度で見掛けます。例えばgrepして特定の行が見付かった時なんかです。

grep -i "error" $LOGFILE >/dev/null 2>&1
ret=$?
if [ $ret -eq 0 ]
then
  ;; grepで目的の行が見付かった時の処理
fi

Bシェル系で直前に実行したコマンドの戻り値が$?に入る事を利用している訳ですが、この書き方は無駄ですしバグが混入し易いですよね。ifの条件も分かり難い。例えば後日別の人がこのシェルスクリプトを修正する時に、以下の様に変更したら期待した動作をしなくなります。

grep -i "error" $LOGFILE >/dev/null 2>&1
echo $LOGFILE ;; for print debug
RET=$?
if [ $RET -eq 0 ]
then
  ;; grepで目的の行が見付かった時の処理
fi

意外と知らない人が多いみたいなのですが、if文の後の開き大括弧"["testコマンドの糖衣構文です。which -a "["とすると/usr/binあたりに"["コマンドがある筈です。

if自体は直後のコマンドの戻り値が0かそれ以外かを判定して、then節かelse節を実行する文というだけなので、ifの直後に必ず大括弧[]がくる必要はありません。ただifの判定文にtestコマンドを使う事が頻繁にあるので糖衣構文として[]が用意されていて、それを判定文に使うシェルスクリプトの記法が一般化し過ぎているだけです。なので前記のコードは以下の様に書く事が出来ます。

if grep -i "error" $LOGFILE >/dev/null 2>&1
then
  ;; grepで目的の行が見付かった時の処理
fi

これだとifの条件が一目で分かるしバグの混入も減るでしょう。

D&D5版 MM内覧 Umber Hulk

MMの一部が公開されています。Umber Hulk先生です。何故かUmber Hulkって先生って呼びたくなるんですよね。

Umber Hulk Preview

CRは6です。Str16の6レベルファイターがロングソード+1を持っていたとして命中判定+7ですから、AC18はかなり固いですね。Confusion Gazeは相変らず厳しい能力です。各キャラクタのStart of TurnにCha STで失敗するとそのターンはランダム行動です。Cha STのDC15ってのもキツいですねえ。Cha 8のファイターならCha STの習熟は無いので1d20-1で15以上を出す必要があります。絶望的ですね。Paladin、Bard、Sorcerer当たりのChaが高くて、Cha STに習熟があるクラスでも+6とかですから半分近い確率で失敗します。

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D&D5版 PHB内覧 Sorcerer Build Option: Wild Mage

Sorcererのビルドオプションの1つWild Mageのページの一部が公開されています。

Wild Mage Preview 1

Wild Mage Preview 2

確率操作系の能力がありますね。それと呪文を使った際は毎回d20を振り1が出たらWild Magic Surgeという現象が発生します。Wild Magic Surgeの内容はランダムで50種類。d100で決定します。一例を上げると「自分を中心にファイアボールを使ったかのような爆発が発生する」、「即座に1回のActionを追加で行なえる」などです。相変わらず使い難いクラスになってますねw

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2014年8月10日日曜日

D&D5版 モンスタデータ解析1

以下、スタータセットのシナリオLost Mine of Phandelver (以下LMoPと略) とHoard of the Dragon Queen (以下HoDQと略) に出てくるモンスタのデータが含まれます。ネタバレ注意。

以下の表2はLMoPとHoDQに掲載されているモンスタデータの一覧です。モンスタデータを見てみると分かるのですが、それぞれのモンスタの命中修正には謎のボーナスが加算されています。例えばLMoPのGoblinはChallengeは1/4で、Str8、Dex14ですが命中修正は+4あります。仮に命中判定に使う能力値がDexであったとしても謎の値+2がある事が分かります。PCにはProficient Bonus (以下PBと略) という値が習熟している武器を使った攻撃であれば命中判定に加算可能です。モンスタも同じ様にPBを持っているのでしょうか。持っているとすればその値はどの様に決められているのでしょうか。

解析した結論から言うと、モンスタのPBはChallengeに正比例しています。表1はPCのPBの上昇の仕方ですが、モンスタのPBもこの表1のLevelをChallengeに起き換えた場合と同じ上昇率になっています。

表1 PCのProficient Bonusの上昇
Character LevelProficient Bonus
1-4+2
5-8+3
9-12+4
13-16+5
17-20+6

以下の表2がモンスタデータの解析結果です。一部表1の値からずれているモンスタがいるのですが、これは何か明確に意図した例外なのかデータの誤植の類いなのかは不明です。

ChallengeとPBは強い相関関係がある事が見て取れる一方でChallengeとHDには、かなり緩やかな相関しか無い様です。また、Class持ちの様なモンスタとして表現されているNPCやLegendary creatureを除けばSTの習熟を持っているモンスタは極く僅かです。これらの事からChallengeという値は、モンスタの防御力やタフネスに比例して設定されているのでは無くて、主として攻撃力に比例して決められている値だという事が言えます。

表2 モンスタデータ一覧
HDChPBAtkSDCIWCSTSource
Commoner1d8022s100100100100100100LMoP
Deer1d8022s1101631102-41425-3HoDQ
Bandit2d80.12523d110121121100100100HoDQ
Cultist2d80.12523d110121100100110100LMoP
Guard2d80.12523s131121121100110100HoDQ
Kobold2d60.12524d7-21529-18-17-28-1HoDQ
Noble2d80.12523d110121110121142163HoDQ
Stirge1d40.12525d4-31631102-48-16-2LMoP
Twig Blight1d60.12523d6-21311214-38-13-4LMoP
Acolyte2d80.2522s100100100100142110HoDQ
Bullywug2d80.2523s1211211317-21007-2HoDQ
Elk2d100.2525s1631001212-41006-2HoDQ
Giant Centipede1d60.2524d5-31421211-57-23-4HoDQ
Giant Frog4d80.2523s1211311102-41003-4HoDQ
Giatn Lizard3d100.2524s1521211312-41005-3HoDQ
Goblin2d60.2524d8-11421001008-18-1LMoP
Skelton2d80.2524d1001421526-28-15-3LMoP
Swarm of Rats7d80.2522d9-11109-12-41003-4HoDQ
Troglodyte2d80.2524s1421001426-21006-2HoDQ
Violet Fungus4d80.2522c3-41-51001-53-41-5HoDQ
Winged Kobold3d60.2525d7-21639-18-17-28-1HoDQ
Wolf2d80.2524d1211521213-41216-2LMoP
Zombie3d80.2523s1316-21633-46-25-3LMoP
Crocodile3d100.524s1521001312-41005-3HoDQ
Grey Ooze3d80.523s1216-21311-56-22-4HoDQ
Hobgoblin2d80.523s1311311211001009-1LMoP
Lizardfolk4d80.524s1521001317-21217-2HoDQ
Orc2d80.525s1631211637-2110100LMoP
Redbrand Ruffian3d80.524d1101421219-19-1110LMoP
Scout3d80.524d110142121110131110HoDQ
Swarm of Insects5d80.523d3-41311001-57-21-5HoDQ
Bugbear5d8124s1521421318-11109-1LMoP
Evil Mage5d8125I9-1142110173121110int
wis
LMoP
Ghoul5d8124d1311521007-21006-2LMoP
Giant Spider4d10125d1421631212-41104-3LMoP
Giatn Spider4d10125d1421631212-41104-3HoDQ
Sildar5d8123s131100121100110100str
con
LMoP
Specter5d8124d1-5142110100100110HoDQ
Spy6d8124d100152100121142163HoDQ
Yuan-ti Pureblood9d8123d110121110131121142HoDQ
Berserker9d8225s1631211739-11109-1HoDQ
Drow Mage6d8225I9-1131100163142131int
wis
LMoP
Ettercap8d8224s1421521317-21218-1HoDQ
Gargoyle7d8224s1521101636-21107-2HoDQ
Grick6d8224s1421421103-41425-3LMoP
Griffon7d10226s1841521632-41318-1HoDQ
Nothic6d8224s1421631631311008-1LMoP
Ochre Jelly6d10224s1526-21422-46-21-5LMoP
Ogre7d10226s1948-11635-37-27-2LMoP
Peryton6d8225s1631211319-1121100HoDQ
Priest5d8225w100100121131163131HoDQ
Rug of Smothering6d10225s1731421001-53-41-5HoDQ
Will-o'-wisp9d4244c1-5289100131142110HoDQ
Doppelganger8d8326d110184142110121142LMoP
Hobgoblin Captain6d8324s1521421421211-5131HoDQ
Knight8d8325s163110142110110152con
wis
HoDQ
Owlbear7d10327s2051211733-41217-2LMoP
Spectator6d8321s8-1142142131142110LMoP
Veteran9d8325s163131142100110100HoDQ
Wraith6d8325d6-2163163121142152LMoP
Yuan-ti Malison12d8325s163142131142121163HoDQ
Flameskull9d4425I1-5173142163100110LMoP
Helmed Horror8d8426s184131163100100100HoDQ
Air Elemental12d10538d1422051426-21006-2HoDQ
Chambling Mound16d10537s1848-11635-31005-3HoDQ
Otyugh12d10536s1631101946-21316-2conHoDQ
Roper11d10537s1848-11737-21636-2HoDQ
Troll8d10537s1841312057-29-17-2HoDQ
Vampire Spawn11d8536s163163163110100121dex
wis
cha
HoDQ
Wyvern13d10637s1941001635-31216-2HoDQ
Stone Giant11d12739s2361522051001219-1dex
con
wis
cha
HoDQ
Assassin12d8847d110163142131110100dex
int
HoDQ
Young Green Dragon16d10837s194121173163131152dex
con
wis
cha
LMoP
Stone Golem17d1010410s2269-12053-41101-5HoDQ
Adult White Dragon16d1213511s2261002268-1121121dex
con
wis
cha
HoDQ
Vampire17d81359s184184184173152184dex
wis
cha
HoDQ
Adult Blue Dragon18d1216512s257100236163152194dex
con
wis
cha
HoDQ

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2014年8月9日土曜日

D&D5版 シナリオ内覧 Hoard of the Dragon Queen Online Supplement 1

Hoard of the Dragon Queen Online Supplement 1

ウィザーズオブザコーストのサイトでD&D5版最初のシナリオであるHoard of the Dragon Queen (以下HoDQ) に掲載されているマジックアイテム、モンスタ、呪文の部分がPDFで公開されています。合計で30ページのPDFです。HoDQは1レベルから8レベルのシナリオで、この続編がThe Rise of Tiamatで9レベルから15レベルとされています。

さてHoDQのPDFですが以下の呪文が掲載されています。

  1. Animal Freandship:1:Int4未満の動物をCharmする。Wis ST。
  2. Barkskin:2:ACが16になる
  3. Beast Sense:2:動物と知覚を共有する。ritual
  4. Blindness/Deafness:2:Con ST Blind又はDeafend
  5. Calm Emotions:2: 対象のCharmかFrightend状態を除去。
  6. Chromatic Orb:1:Ranged Attack、3d8 fire, cold, acid, lightning, poison, thunder。
  7. Color Spray:1:合計6d10 HP以内の敵をBlind。
  8. Confusion:4:Wis STでランダム行動。
  9. Counterspell:3:以前の版でDispel Magicに含まれた効果が分離。Reaction。
  10. Daylight:3:1時間もつ明かり。
  11. Detect Evil and Good:1:名前が紛らわしいがアライメントではなくaberration、celestial、elemental、fey、fiend、undeadの存在を感知。
  12. Detect Thoughts:2:思考を読む。Wis ST。
  13. Disguise Self:1:1時間もつ変装。
  14. Druidcraft:0:ドルイド版のPrestigitation。
  15. Entangle:1: 20ft四方。Str STでRestrain。
  16. Evard's Black Tentacles:4:20ft四方。Dex ST or 3d6 bludgeoningでrestrain。
  17. Feather Fall:1:落下の衝撃を防ぐ。Reaction。
  18. Fog Cloud:1:20ft-radius sphere。Heavily Obscured。
  19. Gaseous Form:3:霧状に変身。
  20. Gude of Wind:2:60ft long 10ft wideの突風を起す。Str ST of Push 15ft。
  21. Insect Plague:5:20ft-radius sphere。虫の大群を呼び出しCon ST of 4d10 pierscing。
  22. Longstrider:1:移動速度+10ft。
  23. Mirror Image:2:分身を作り出す。
  24. Mislead:5:本人の幻を作ると同時に本人が透明になる。
  25. Phantasmal Force:2:Int ST 対象にしか知覚できない幻を作り出す。
  26. Plant Growth:3:植物を急速に成長させる。
  27. Poison Spray:0:10ft。1体に対してCon ST or 1d12 poison。
  28. Schorching Ray:2:3本の炎の光線。Ranged Attack 2d6 fire。
  29. Seeming:5:30ft以内のクリーチャの外見を変える。
  30. Sending:3:25 wordの文を送る。
  31. Shatter:2:10ft-radius sphere。Con ST or 3d8 thunder。
  32. Sleet Storm:3:20ft-tall cylinder, 40ft-radius。Heavly Obscure。Dex ST or Prone。呪文のConcentrationを妨害する。
  33. Spike Growth:2:20ft-radius。5ft毎に2d4 piercing のエリアを作る。
  34. Wall of Fire:4:60ft long, 20ft heighもしくは20ft diameter, 20ft heightの円柱の炎の壁。Dex ST or 5d8 fire。
  35. Water Walk:3:水上歩行。ritual。

Hoard of the Dragon Queenが気になりましたか? それならばここから書いましょうw

2014年8月8日金曜日

D&D5版 回復リソース比較

D&D5版 低レベルの冒険」と関連しています。

1レベル時点でのパーティの回復能力の総量をコアルールの範囲 (5版はベーシックルールのみ) で比較してみましょう。基本4職の4人パーティで全員の【耐久力】は10としクレリックの【判断力】は14とします。ダイスによる乱数の影響がある場合期待値とします。

1版と2版は差はありません。1レベルで回復能力を有しているのはクレリックのみです。1レベルで【判断力】14のクレリックは、1日に3回の1レベル呪文を使えます。これを全てCure Light Woundsに使うと1回1d8回復なので、合計で3d8 (期待値13.5) が1日の総回復量です。

3版でも1レベルで回復能力を有しているのはクレリックのみです。1レベルで【判断力】14のクレリックは1日に3回の0レベル呪文と3回の1レベル呪文が使えますが、1レベル呪文の内1つはDomainによる物です。Healing Domainを選択すればこれもCure Light Woundsに利用出来ますが、今回はHealing Domainでは無いものとします。従って0レベルが3回、1レベルが2回です。0レベルのCure Minor Woundsは1回1点回復、1レベルのCure Light Woundsは1回1d8+クレリックレベル点回復なので、合計で2d8+5 (14) 点が1日の総回復量です。

4版は全員が回復力 (healing surge) という形で回復能力を持っています。またクレリクはHealing Wordの能力でこれを増強する事が可能です。それ以外にもパワーの選択次第では回復能力が得られますが、それらは考慮しない事にします。1回の回復力の使用で最大HPの25% (切り捨て) だけ回復するので、【耐久力】10とするとファイターなら1回6点、それ以外は1回5点回復します。回復力使用回数はファイターが9回、クレリックが7回、ローグ・ウィザードが6回です。結局Healing Word等を考慮せず単純に回復力を使った場合でも1日にパーティ全体で149点回復します。

5版も全員がHDという形で回復能力を持っています。クレリックは1レベル時に1レベル呪文を2回使えるので、これをCure Woundsに使うと1回1d8+【判断力】修正値だけ回復するので2回で2d8+4 (13) 点回復します。ファイターはSecond Windという自力回復能力を持っています。これはShort Rest毎に使えますが、1日に何回Short Restするかは分かりませんが最低1回は使えるので、これも勘定に入れます。回復量は1d10+ファイターレベルなので1d10+1 (6.5) 点です。HDはファイターが1d10 (5.5)、クレリック・ローグが1d8 (4.5)、ウィザードが1d6 (3.5) です。パーティ全体で1日に38.5点回復する事になります。

各版のパーティの総HPと総回復量をまとめます。

表 各版の回復能力
総HP
(A)
総回復量
(B)
(A)と(B)
の比
1、2版1613.50.8
3版28140.5
4版891491.7
5版3238.51.2

この様に5版は、かなり潤沢な回復能力があるシステムになっています。また重要な事ですが、5版の1レベルクレリック呪文には2つの回復呪文があります。Cure Wounds (1d8+【判断力】修正値回復) とHealing Word (1d4+【判断力】修正値回復) です。前者はActionで使う呪文で、後者はBonus Actionで使う呪文になっています。両者の回復量は期待値で2点の差がありますが、Bonus Actionで使えるのは重要です。Healing Wordを使うのであればクレリックは4版と同じ様に回復しながら攻撃に参加可能です。これは非常に大切です。攻撃に使うActionの代わりに回復行動を取る場合、敵を倒すのが遅れるので被るダメージは増加します。攻撃行動を実行しつつ同時に回復も出来るのであれば被ダメージを減少させながら、HPを回復出来るのです。ファイターのSecond Windの能力もBonus Actionでの自己回復ですから同じ事が言えます。

5版のCure WoundsとHealing Wordでは回復期待値が2点違うので、総回復量にも変化があります。仮1レベル時の2回の呪文を両方共Healing Wordにした場合、以下の様になります。序でに1、2版のパーティ総HP量を1.0とした時の他の版の総HPの比率を加えます。

表 各版の回復能力 改
総HP
(A)
総回復量
(B)
(A)と(B)
の比
版毎の
総HP比
1、2版1613.50.81.0
3版28140.51.8
4版891491.75.6
5版3234.51.12.0

2014年8月7日木曜日

D&D5版 PHB内覧 ビルドオプション一覧

ウィザーズオブザコーストのLegend & Loreのコラム「Keeping it Classy」でPHBに収録されるクラスのビルドオプション名が全て公開されました。

  • Barbarian
    • Berserker
    • Totem Warrior
  • Bard
    • College of Lore
    • College of Valor
  • Cleric
    • Kowledge
    • Life
    • Light
    • Nature
    • Tempest
    • Trickery
    • War
  • Druid
    • Circle of the Land
    • CIrcle of the Moon
  • Fighter
    • Champion
    • Battle Master
    • Eldritch Knight
  • Monk
    • Way of the Open Hand
    • Way of Shadow
    • Way of Four Elements
  • Paladin
    • Oath of Devotion
    • Oath of the Anvients
    • Oath of Vengence
  • Ranger
    • Hunter
    • Beast Master
  • Rogue
    • Thief
    • Assassin
    • Arcane Trickster
  • Sorcerer
    • Draconic Bloodline
    • Wild Magic
  • Warlock
    • The Archfey
    • The Fiend
    • The Great Old One
  • Wizard
    • Abjuration
    • Conjuration
    • Divination
    • Enchantment
    • Evocation
    • Illusion
    • Necromancy
    • Transmutation

FighterのビルドオプションにEldrich Knightが、RogueのビルドオプションにArcane Trickstarがあるのが気になりますね。果してどういう風に呪文能力を持たせるのでしょうか。

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2014年8月6日水曜日

D&D5版 低レベルの冒険

D&D5版が死に易いという話をちらほら聞いたので、他の版の比べてどうか考察してみましょう。比較するのはAD&D1版、2版、(A)D&D3版、4版、そして5版です。コアルールの範囲で基本4職の1レベル時を比較します (5版はベーシックルールのみ)。【耐久力】は10でHPに対するボーナスは無いものとします。またHPがダイスによる乱数で決まる場合は期待値とします。

表 各版基本4職の初期HP
1版2版3版4版5版
ファイター5.55.5102510
クレリック4.54.58228
ローグ*13.53.56228
ウィザード*22.52.54206

*1: 1、2版ではシーフ。
*2: 1版ではマジックユーザー、2版ではメイジ。

次に死亡する条件です。

1版
HPが0になると死亡。
2版
HPが0になると死亡。
3版
HPがマイナス10で死亡。HPが負値になると毎ラウンドHP-1されていく。毎ラウンド10%で安定化。
4版
HPがマイナス重症値 (重症値が10点ならば-10点という事) もしくは死亡STに3失敗で死亡。HPが負値になると毎ラウンド死亡ST。
5版
一撃でHPがマイナス最大HP (最大HPが8点ならば-8点という事) もしくは死亡STに3失敗で死亡。HPが0になると毎ラウンド死亡ST。

上記5つの版では、1版と2版が最も死に易いというのは論を俟たないでしょう。4版が最も死に難いのもすぐに分かります。3版と5版の比較が一番面倒です。両者は1レベル時点ではあまり差はありませんが、レベルが上がるにつれ5版の方が死に難くなっていきますし、クリティカルティットのルールも3版の方が強烈なので5版の方が死亡し難いでしょう。従って版毎の死に易さは

1版=2版 > 3版 > 5版 > 4版

という事になります。5版は対象5個の中で4番目ですから、どちらかと言えば死に難いシステムなのです。ただこれまでのD&Dと比べて極端に死に難いシステムであった4版の直後なので5版ですら死に易いと感じるのでしょう。

4版からD&Dを始めた人であれば、5版が死に易いと感じるのは無理からぬ事です。そもそも5版の1、2レベルキャラクタはまだ準備段階でしかありません。1、2レベルの間に少しずつ増えるキャラクタの能力を覚えていって、3レベルでビルドオプションを選んだ所で一人前のキャラクタになるのです。これはウィザーズオブザコーストの公式の見解でマイク・ミアルスのLegend & Loreのコラムでもはっきりと書かれています。

このコラムでは5版の1、2レベルが遊び難いのであれば一足飛びに3レベルから開始すると良いともあります。

続きのようなもの。「D&D5版 回復リソース比較

2014年8月5日火曜日

D&D5版 PHB内覧 特技 Dungeon Delver, Durable, Elemental Adept

先に公開したTavern Brawlerの特技が評判が悪かったのか、追加でPHBから3つの特技が紹介されています。

Feat Preview 2

Dungeon Delver

  • Secret Doorを見付ける【判断力】(〈知覚〉) または 【知力】(Investigation) 判定にAdvantageを得る。
  • 罠に対するSTにAdvantageを得る。
  • 罠からのダメージにResistanceを得る。
  • 通常のペースで移動しながら罠を探す事が出来る。(注: Dungeon Delverを持っていない倍移動速度がSlowになる)

Durable

  • 【耐久力】+1 (但し最大は20)
  • HDを使ってHPを回復する時ダイスロールの結果が【耐久力】修正値の2倍未満だった場合、出目が【耐久力】修正値の2倍と同じだったものとして扱う(最低値保証)

Elemental Adept

特技の前提条件: 少なくとも1つの呪文を使える事

Fire、Cold、Lightning、Acid、Thunderから1つダメージタイプを選ぶ。そのダメージタイプについて

  • 相手のResistanceを無視してダメージを与えられる。
  • ダメージダイスの出目1は2として扱う。

Elemental Adeptの特技は強いですね。Evocar必須かな。

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2014年8月4日月曜日

D&D5版 レベル上昇時の処理

キャラクタ作成例を使ってレベル上昇時の処理について解説します。レベル上昇時の変化は原則としてクラスに依存します。

まずはHPの上昇です。HPはクラス毎に設定されているHD分だけ上昇します。ファイターならば1d10、クレリック、ローグは1d8、ウィザードは1d6です。ダイスを振ってそれに【耐久力】修正値を足しただけ最大HPが増加します。ヒルドワーフは更に+1です。DMは、HPの上昇でダイスを振らずに固定値を選択する事が出来ます。今回は固定値という事にしましょう。その場合HDが1d10なら6、d8ならば5、d6ならば4として扱い、これに【耐久力】修正値 (ヒルドワーフなら更に+1) します。つまり作成例のキャラクタは2レベルになると以下の様にHPが上昇します。

表 各キャラクタのHP上昇
クラスHD【耐久力】
修正値
1レベル時2レベル時備考
ファイターd10(6)+31322
クレリックd8(5) +21119ヒルドワーフ
ローグ d8(5) +21017
ウィザードd6(4) +28 14

あとはクラスによって大きく違います。

ファイターは2レベルでAction Surgeの能力を得ます。

クレリックは2レベルでChannel DivinityとDivine Domain Feature (Life DomainはPreserve Life) の能力を得ます。また1レベル呪文のスロットが1回増えます。

ローグは2レベルでCunning Actionの能力を得ます。

ウィザードは2レベルでArcane Tradition (EvocationはSculpt SpellsとEvocation Servant) の能力を得ます。また1レベル呪文のスロットが1回増え、呪文書に2つの1レベル呪文を追加する事が出来ます。

Proficient Bonusは4レベル毎に1ずつ増加していくので2レベルでは上昇しません。

この様に全体としてレベル上昇時の処理は少なくなっています。ビルドオプションを決めてしまえば選択肢も多くはありません。例えば原則的に技能の種類が増加したりする事はありません。STや習得技能へのボーナスも、Proficient Bonusの上昇という形にまとめられているので4レベル毎です。上記以外で重要な点は、4レベル時に最初に得られる能力値上昇です。この時は1つの能力値を+2するか、2つの別の能力値をそれぞれ+1する事が出来ます。能力値上昇の利点を得ない代わりに特技を取得する事も可能です。

2014年8月3日日曜日

D&D5版 PHB内覧 一覧

D&D5版 PHB内覧 Barbarian

PHBのバーバリアンのページが紹介されています。

Barbarian Preview 1

Barbarian Preview 2

HDはやはり1d12ですね。軽装鎧、中装鎧、盾の習熟がありますが1レベルの能力にUnarmred Defenseというのがあります。武器は単純武器、軍用武器全て。STはファイターと同じく【筋力】と【耐久力】になっています。技能一覧は前衛にしては優秀です。パラディンと同じくExtra Attackは5レベルで追加ですが、それ以降は伸びません。3レベルのPrimal PathというのがビルドオプションでBerserkerとTotem Warriorというのがあります。Berserkerは標準的なバーバリアンでしょうか。Totemの方は獣の魔法をRageとAugumentするとあるので4版のWarden的な感じかもしれません。

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2014年8月2日土曜日

Revenge of the Giants 6 [167]

 表題のキャンペーンです。DMは羽生さん。レベルは全員15です。参加者は以下の通り。

  • [指揮役], ピナファエラ, Hybrid Warlord/Wizard, Battle Weaver, Tinker Gnome, さるしんごさん
  • [指揮役/防衛役], ミロク, Hybrid Cleric/Cavalier(Multiclass Monk), Paragon of Victory, Human, 画伯
  • [撃破役], グラッジ, Warlock(Multiclass Warlord), Witchmaster, Draconian, つかださん
  • [撃破役/防衛役], ビンテン, Hybrid Figter/Ranger, Soaring Rake, Eladrin, からくりさん
  • [防衛役], ゲッシュ, Hybrid Fighter/Paladin, Hammer of Moradin, Dragonborn, 死せる詩人

 12時開始で19時終了。4戦闘遭遇、1技能チャレンジでした。モンスタをエッセンシャル対応にしているだけでレベルを上げたり数を増加させたりはしていないとDMは言っていますが、厳しい戦闘が多いですね。その方が楽しいですけれど。

D&D5版 Starter Set DM向け解説

以下大量のネタバレがあります。スタータセットのDMをするのでなければ読んではいけません。

D&D5版のルールについては『D&D5版 Basic Rules を読む』等で一通り説明しました。5版を遊びたい場合2014年7月末現在の時点ではシナリオはスタータセットしかありません。これのDMをしたいけれど言葉の壁が気になる人の為に、スタータセット付属シナリオのLost Mine of Phandelver (以後LMoP) のシナリオの概要を紹介します。

■地域

LMoPの舞台となるとはフォーゴトンレルムズのネヴァーウィンター地方です。4版の「ネヴァーウィンター・キャンペーン・セッティング」を持っている人はこれを読んでおくとより良いでしょう。主たる舞台はネヴァーウィンター市から南東に徒歩3日の距離にあるPhandalinという村の周辺地域です。

■背景

500年以上前にこの地域で潤沢な鉱脈を持つ鉱山が発見されました。この鉱山は豊かなだけでは無く強い魔法の力も持っていました。ドワーフとノームはこの鉱山を利用するに当たって争いにならない様に互いにPhandelver's Pactという条約を結びました。そして人間の魔法使いも彼らに協力して炉のその魔力を結びつけ魔法の品の作成を可能にしました。鉱山の近くに人間の村であるPhandalinも出来て栄えていきます。

その鉱山を我が物にせんと邪悪な魔術師に率いられたオークの軍団が襲います。ドワーフ、ノーム、人間の魔法使いは協力してこれと戦いますがその最中に鉱山は崩壊します。その崩壊を逃れられたのはほんの僅かで、Wave Echo Caveと呼ばれた魔法の鉱山の場所は失なわれました。

それから数百年の間この一帯は埋もれた鉱山の宝を求める冒険者で賑わいましたが誰も発見した者はいませんでした——ドワーフのRockseeker三兄弟が見付けるまでは。Rockseekerらは鉱山を再開するべく動きますが、不幸な事にこの鉱山に着目していたのは彼らだけではありませんでした。謎めいたBlack Spiderという者が山賊やゴブリンを使ってRockseekerを追い、掴まえたのです。

■シナリオの大まかな流れ

このシナリオは概ね以下の様な流れになる筈です。

依頼

最初の遭遇

最初のダンジョン

レベルアップ

Phandalin村到着

村にいるギャング掃討
(2つ目のダンジョン)

レベルアップ

大小様々な依頼

Cragmaw Castle
(3つ目のダンジョン)

レベルアップ

Wave Eco Cave
(最後のダンジョン)

大小様々な依頼はそれぞれが別の機会に発生する事もあります。例えばギャング掃討の前に他の小さな依頼をするという事もあるでしょう。概ね、ダンジョンをクリアすると1レベル上がるという設計になっている様です。Cragmaw Castleに行くにはThundertree村の廃墟に行ってそこに居るドルイドと話す必要があります。Wave Eco Caveに行くにはCragmaw Castleで地図を入手する必要があります。

2014年8月1日金曜日

D&D5版 PHB内覧 Sorcerer

PHBのソーサラーのページが紹介されています。

Sorcerer Preview 1

Sorcerer Preview 2

HDはd6、鎧の習熟、武器の習熟についてウィザードと同じですね。呪文スロット数もウィザード、バード、クレリックと同じです。STは【耐久力】と【魅力】、技能は【魅力】系が一通り揃っています。Spell Knownがバードと比べると少なく、だいたい2対3の比です。それにも関わらずSpell Knownを変更する様な能力は表中からは伺えません。これ結構厳しそうです。Metamagicと書いてあるので呪文をその場で変質する能力があると思われます。ビルドオプションはSorcerous Originで、Draconic BloodlineとWild Magicの2つです。

鎧の習熟が無いので低レベルではMage Armorが無いと生存困難だと思うんですが、1レベルのSpell Knownが2つしかなくてその1つをMage Armorとか泣くしかありません。やはりこの問題を解決するにはドワー (ここで手記は途切れている)

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D&D5版 見逃しがち勘違いしがちなルール 2

D&D5版 見逃しがち勘違いしがちなルール 1」もあります。

■Concentrationの自発的な切り方

呪文には持続時間がConcentrationのものが沢山あります。Concentrationはダメージを喰らったりして他者によって中断される場合もありますが、自分から切りたい事もあります。Concentrationを自発的に中断する場合、一切のActionは必要ありません。また自分のターンでなくても中断できます (ベーシックルール79ページ。Concentration参照)。

■Material Componentの消費

呪文の説明のComponentの欄に「M」とあり括弧書きでその値段が明記されている場合、Component PouchやSpellfocusを持っていても、それとは別にその値段で購入した有償のMaterial Componentが必要になります。旧版を遊んでいた人は勘違いしてしまうのですが、5版では有償のMaterial Componentであっても「消費する (which the spell consumes)」と明記されていなければ使っても無くなりません。例えばIdentifyは100gp以上の真珠が必要ですが、これは消費すると書かれていないので使っても残ります。一方Raise Deadは500gp以上のダイヤモンドが必要ですが、これは消費すると書かれているので呪文を使えば無くなります (ベーシックルール79ページ。Material (M) 参照)。