『詭弁論理学』の姉妹篇となる本書。書名に記されている通り今回は「逆説」を主題にしています。逆説というと哲学や論理学の分野では重要なテーマですが、普通の人には馴染みがないでしょう。中には胡散臭いと感じる人もいると思います。
本書では、数学に関する逆説も扱っています。これは有名なものばかりです。例えば「アキレスと亀」の話は多くの人が知っているでしょう。
逆説というのは、どちらかと言えば人間の直観的な判断とは相容れない存在です。しかしながら、そういった一見不思議な事柄を論理的に解釈しようと試みる事が、思考の訓練になります。
言葉遊びが好きな人や、不思議が好きな人は面白く読めるでしょう。しかし有名な話も多い為、大学のような高等教育期間で数学――特に論理学――を学んだ人には退屈かもしれません。
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