ギドネットレバーというブレーキレバーを知っているだろうか。と偉そうに語り始めてみましたが、実の所僕も見たことはあるものの使った事はありません。具体的にどんな物かと言うと『並木橋通りアオバ自転車店』の店主・峠工一が祖父・峠創作に依頼されて作ったキャンピング車(*1)についているブレーキレバーが、まさにそれです。具体的ではあるもののサッパリ分からない説明ですな。まあGoogleで検索してみましょう。
ギドネットレバーはドロップハンドル用のブレーキレバーと言えます(ブルホーンにつけても便利でしょうけれど)。ドロップハンドルの下ハンドル以外の部分を握った時、どこを握っていてもブレーキが掛けられるような形状のレバーです。アップライトなポジションを取るツーリング車(ランドナ、スポルティーフ、キャンピング等)向けと言われています。
そのギドネットレバーですが、現在では製作しているメーカも無く絶滅種です。僕はギドネットレバーを使ったことは無いのですが、先輩(というか師匠)が自作したギドネットレバー風のブレーキレバーを使った経験はあります。
昨日書いた通り、僕はスポルティーフないしランドナ(つまりツーリング車)をフルオーダしようと資金繰り(JRAに預けた定期預金を解約するなど)をしています。だいたい20万円弱にはなる予定です(定期預金の解約手続きに手間取っているので発注するのは半年以上先となるでしょう。いちいち府中や千葉県船橋市に行かなければいけないので面倒なのです)。
そのオーダしたツーリング車には、是が非にでもギドネットレバーをつけたいと考えています。ドロップハンドルのブラケット部を握った時のブレーキングが非常に楽なんですよね。長時間ブレーキを掛け続けていても疲れにくいし、下ハンドル以外ならどこを握っていてもブレーキを掛けられるというのは安心です。しかし絶滅種なのでオールドパーツが豊富な店に行っても、売っていない若しくはちと高い。
ここ2ヶ月ほどオンライン含め色々探していましたが、ようやく手ごろな価格で新品のギドネットレバーを発見しました。吉川というメーカのギドネットレバーで新品が3500円。ついでにバーレスト(新品2500円)も購入。バーレストというのは、峠のじっちゃんが乗っているキャンピング車のドロップハンドル先端上部についているコブのようなアレです。通常のフーデッドレバーならば、ハンドルとフーデッドレバーの結合部(ブラケット)に手を引っ掛けて、そこに体重を預けるという楽な姿勢が取れます。しかしギドネットレバーの場合、ドロップハンドル上部に手を引っ掛けられるような所が無いので、バーレストをつけてフーデッドレバーを取り付けた場合と同じポジションが取れるようにするわけです。
何故ギドネットレバーにこだわるかと言うと、フーデッドレバーに比べて操作が楽だからです。
フーデッドレバーを装着した場合、前述したようにブラケットに手を掛けた状態でハンドル及びブレーキの操作をするのが一番多用するポジションです。この時、人差し指と中指あたりでブレーキレバーの根元を掴んでブレーキ操作をする事になります。これは不条理です。普通に考えればブレーキレバーの先端を掴んで操作する方が、細かいブレーキングもできますし、強い力でブレーキを掛けたいときも楽です。にも拘らずフーデッドレバーでは、それと逆の方法による操作を強いられるのです。これを不条理と呼ばずになんと言いましょう。
ギドネットレバーの場合は、バーレストに手を掛けた状態(フーデッドレバーで言えばブラケットに手を掛けた場合と同じポジション)ならば、中指や小指でブレーキの先端を掴んで操作する事になります。この方が遥かに合理的です。
他方で問題もあります。伝統的なスタイルのツーリング車の場合、フロントキャリア+フロントバッグという姿が標準的です。フロントバッグはハンドルバーに吊るし、それをフロントキャリアが支えるという形になります。この時、ギドネットレバーだとフロントバッグと干渉しやすいんですね。上手く位置調整すれば問題は無いと思いますが、実際に配置してみないと分からないのは不安です。
ブレーキレバーを普通のフーデッドレバーに変更するのは大した手間ではないので、とりあえず装着して乗ってみてからですかね。
*1 峠創作に依頼され峠工一がキャンピングを作る話は7巻9話に収録されています。
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