もう知っているプレイヤも多いと思いますが、先頃2005年12月13日にIBF(International Badminton Federation:国際バドミントン連盟)から、来年の4月末に行なわれるトーマス・ユーバー杯以降の国際試合にラリーポイント制を導入する事が可決されました。
まだ試験的な導入で、国際試合でテストをし様子を見る段階のようです。IBFが発表した新ルールの概要は以下通りです。
- 3ゲームのうち2ゲームを先取した方が試合の勝者。
- 1ゲームは21ポイントマッチ。
- 20オールになったら、2ポイント先取した方が勝者(所謂デュース制)。
- ただし29オールまでいったら、30点目を先取した方が勝者。
- ゲームの勝者が次のゲームの最初のサーブ権を得る。
- 片方が11ポイント取得したら、双方60秒のインターバルを取る。
- 各ゲーム間には2分間のインターバルを入れる。
- ダブルスではセカンド・サーブを廃止する。
- ダブルスのバック・サービス・ラインはそのまま残す。
ダブルスのサービスに関するルールが若干面倒で、基本的にはサーブ権を持っている時に連続でポイントした時だけ、サーバの左右の位置が入れ代わります。それ以外では左右を交換せずに、サーブ権を得た時点でのポイントが偶数ならば右の人が、奇数ならば左の人がサーブを打ちます。詳細はIBFによる発表を見て下さい。
バドミントン・プレイヤにとってこのルール改訂は、まさに青天の霹靂です。ウェブ上を見る限りでは、多くのプレイヤが改訂に反対してます。僕も今までのように、サーブ権を持っている方のみがポイントを取得でき、ダブルスではセカンド・サーブもある方が、展開は面白いと思っています。従って改訂には不満があります。
プレイヤから不満が出るのは当然で、今回のルール改訂はプレイヤの為ではなく、観客への分かりやすさと、大会運営のしやすさを向上させる為のものなのです。
サーブ権を持っていないとポイントが入らない、というのはバドミントンのルールを知らない人にとっては、試合の推移が分かりにくいのです。僕も学生の試合を見に来た父兄の方に「今のはポイント入ったんですか」という質問を頻繁に受けます。また、現行のルール(非ラリーポイント)では、試合に要する時間に幅があります。短い試合なら10分で終る事もありますし、長い試合だと1時間近くかかる事もあります。この事が大会の運営を困難にさせているのです(どうやらそれでオリンピック協会からIBFは文句を言われたらしい)。ラリーポイント制にすると、1試合の流さが均一になる傾向にあります。たぶん新ルールだと1試合は、だいたい20-30分間程度に落ちつくと思います。
僕としては、日本バドミントン協会がどのような対応をしていくのかが気になる所です。得に中学生の試合で新ルールが適用されるタイミングが気になりますね。
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