現在、スポーツバイクのメインパーツのシェアは関西にあるシマノという会社による寡占状態と言えます。感覚的に言うと6割がシマノという所でしょうか。
このシマノですが、主としてマウンテンバイク(MTB)、ロードレーサ(ロード)の2系統のカテゴリを作り、それぞれのカテゴリ内でコンポーネントをグレード分けしています。コンポーネントに含まれるパーツ群は概ね以下のようなものです。
- フロントハブ/リアハブ
- ボトムブラケット(BB)
- チェーンホイール
- クランク
- フロントディレイラ/リアディレイラ
- ブレーキアーチ
- ブレーキレバー
- ブレーキシュー
- STI(ブレーキレバーとギアのシフトレバーが一体化したデュアルコントロールレバー)
- チェーン
- スプロケット(リアにあるギア群)
これらのパーツ群をコンポーネント(コンポ)と呼びます。MTBのコンポーネントは上位グレードから、以下のようになっています。
- XTR
- XT
- LX
- Deore(ディオーレ)
- Alivio(アリヴィオ)
- Acera(アセラ)
- (Altus)
- (Tourney)
下位2つは所謂MTBルック車向けのコンポです。Altusは完成車で3万円以下レベルの自転車に付いているやつで、Tourneyは子供用の安価なMTBに良く付いています。
ロード用のコンポーネントは上位から順に、以下のようになっています。
- DURA-ACE(デュラ・エース)
- ULTEGRA(アルテグラ)
- 105(ひゃくごではなく、イチ・マル・ゴ)
- TIAGRA(ティアグラ)
- SORA(ソラ)
僕はMTBは良く分からないのでロードにのみ触れます。概ね、完成車の値段もコンポのグレードで決まります。ざっくばらんに言うと
- DURA-ACE 40万~
- ULTEGRA 25万~35万
- 105 15万~25万
- TIAGRA 10万~15万
- SORA ~10万
というところでしょうか。グレードが入り混じった完成車もあるので、それが抜けている価格帯に入ってきたりします。リアのギア数で言うと、SORAは8速、TIAGRAは9速、105以上は10速です(現行品)。
シェアで言うと2番手に位置しているイタリアのカンパニョーロ(Campagnolo、カンパと略称される)も、同じようにグレード分けされたコンポーネントがあります。ロード用で上からRECORD(レコード)、CHORUS(コーラス)、CENTAUR(セントール? ケンタウル?)、XNENON(ゼネオン)、MIRAGE(ミラージュ)ですね。カンパは部品にカーボンをたくさん使っているので、無茶苦茶高価です。フルレコ(RECORDグレードパーツを全部使って組む)のロードレーサなんて70万円くらいします。
これらのコンポーネントは上位グレードになるほど
- 軽量で
- 耐久性があり
- 高剛性で
- 変速性能が向上し
- ハブ、BBの動きが滑らかで
- 表面の仕上げが美しく
- そして高価に
なっていきます。
僕の感覚では、
- 学生で金は無いけど、とにかく今すぐロードがほしい。
→SORA - ある程度資金はあってロードで軽快に走りたいけどレースに出るつもりはない。
→TIAGRA - レースにも出たいけど最初は資金を抑えて少しずつグレードアップしたい。
→105
って感じですかね。アルテやデュラは、2台目、3台目を組む時に考慮すればよいかなと思います。あと最初は下位グレードで、徐々にアップグレードしたいって人は必ず105にしましょう。アルテやデュラはリアが10速なので、8速のSORAや9速のTIAGRAの駆動系パーツの殆ど(フロントとリアのディレイラ、スプロケット、STI、チェーン)は互換性がありません。
番外編
- 俺は成金やっぱり金持ちは外車だぜいイヒヒヒヒ
→フルレコ
# カンパに悪いイメージがあるわけではありません。貧乏人の僻みです。
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