D&Dの世界設定であるGreyhawk少しずつ紹介していきます。結局4版の間はGreyhawk世界は全くといって良い程サポートされなかったので、4版からD&Dを初めた人にとってはGreyhawkと言われても何のこっちゃという状況です。更に僕が5版でやろうとしている最初のキャンペーンはAD&D1版の頃の物なので、当然Greyhawkの時代背景的にも1版の設定が必要になります。
主として僕のキャンペーンのプレイヤ向けで、少しだけ4版からD&Dに入った人達向けという方針で書いていきます。
●そもそもGreyhawkとは何であるか
D&DというのはGary GygaxとDavid Arneson作ったゲームです。そしてGreyhawkはGygax自身が最初に作成したD&D用のファンタジー世界設定です。Greyhawkよりも先に作られたD&D用の世界設定はArnesonが作成したBlackmoorしか存在しません。Blackmoorは継続的な製品の投入は殆どされていないので、継続的にサポートされている世界設定ではRPGに於いては最古の世界です。
●3つの時代
概ねGreyhawkの世界設定には、3つの段階があります。GygaxがGreyhawkの世界設定を作っていた1版の時代、Gygax追放後のTSRでCarl Sargentが舵を取っていた2版前中期の時代、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストによって買収された後の2版最後期から3版の時代です。それぞれ1972年から85年、86年から97年、98年から2008年になります。
Greyhawk世界の歴はCommon Year (CY)という名称で数値が設定されています。Gygax時代はCY576年、Carl Sargentに設定されたFrom the Ashesの時代はCY586年、ウィザーズによる展開の時代はCY591年になっています。
CY582年にGreyhawk Warが勃発しこれが2年続くのですが、その大戦の前後でGreyhawk世界の状況は大きく変わります。余談ですが、大戦で世界中が荒廃してその「荒廃から」始まる冒険世界を紹介しているので、SargentがまとめたGreyhawkのサプリメントが「From the Ashes」なのですね。
●天体としてのGreyhawk世界
Greyhawk世界の「Greyhawk」という名称はこの世界にある最大の都市の名前から来ています。City of Greyhawkと言います。Greyhawk市がある欧州程度の大きさの地域はFlanaessと呼ばれています。Flanaessが存在するのはOerik大陸です。Oerik大陸はOerthという天体の上にあります。Oerthは地球とほぼ同じ大きさの天体で、自転周期は24時間、公転周期は364日です。Oerthの太陽は1つですが、月は2つありLunaとCeleneと言います。Lunaの公転周期は28日、Celeneの公転周期は91日です。
●Greyhawkの暦
Greyhawkの世界設定ではOerth上のFlanaess以外の地域については殆ど設定されていません。ちらっと名前が出てきたりする事はありますが、Flanaess以外は設定ゼロと考えて良いでしょう。そのFlanaessで使われている共通歴の1年には1ヶ月28日の12の月と、それぞれ7日間の長さの祭の週間があります。つまり28日x12ヶ月+7日x4で合計364日です。各月と祭の名前は以下の通りです。
- Needfest (新年の祭)
- Fireseek (冬)
- Readying (春)
- Coldeven (春)
- Growfest (春の祭)
- Planting (夏)
- Flocktime (夏)
- Wealsun (夏)
- Richfest (夏の祭)
- Reaping (夏)
- Goodmonth (夏)
- Harvester (夏)
- Brewfest (秋の祭)
- Patchwall (秋)
- Ready'reat (秋)
- Sunsebb (冬)
1週間は7日ですが七曜の呼び名もあります。
- Starday
- Sunday
- Moonday
- Godsday (礼拝日)
- Waterday
- Earthday
- Freeday (休日)
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