2015年7月25日土曜日

Greyhawk Walker's Guide 12

網羅的に紹介する事は分量的に難しいので、幾つかの主だった地域を簡単に紹介していきます。

Map of Flanaess, pre Greyhawk Wars

● Kingdom of Keoland

首長
His Peerless Majesty, the King of Keoland, Kimbertos Skotti; Lord of Gran March, Plar of Sterich; Protector of the South
首都
Niole Dra (人口 21,600)
人口
300,000 (excluding dependencies)
Demi-human
Sylvan Elves, Gnomes, Halflings
Humanoid
Doutful[*1]
資源
foodstuffs, cloth, gold, gems (III)

[*1] "many"は最大 20%、"some"は最大 10%、"few"は 5%以下、"doutful"は殆ど 0%。

Keoland は Flaneass では最も古い王国です。その建国は現在からおよそ 900 年前、-CY342 まで遡ります。王統は Suel から移住してきた 2 つの貴族家のものです。Great Migration と呼ばれる Flaneass への Oeridian/Sueloise/Buklusish の移住が行なわれたのが-CY450 から-CY400 年にかけてですから、移住から 100 年足らずで建国された事になります。

今でこそ Keoland は、東を Sheldmar River、西を Javan River、南を Azure Sea、北を Rushmoors に囲まれる領域を国土としていますが、かつては Sheldmar Valley 全域に覇を唱える強大な帝国でした。現在でも隣国である Gran March、Sterich にとっては宗主国であります (それは Keoland 国王が Lord of Gran March であり Plar of Sterich である事からも明確です)。Geoff に対してはそれら 2 つの衛星国と比べると影響力は減りますが、それでも冊封関係ではあります。帝国の最盛期には北は Bissel、南は Hord of the Sea Princes までがその版図でした。Sea Princes は Jetsom Island 海戦を経て独立、Bissel は CY438 に生起した Short War の通じて Furyondy/Veluna の影響が増していきました。

現在も Keoland が Sheldmar Valley の盟主である事は代わりませんが、周辺地域・国家が自治権を獲得した結果として「帝国」は解体されつつあります。Short War 以降、獅子の玉座 (Keoland 王家のこと) の拡張政策は成りを潜めていますが、その隠然たる国力は健在です。

現在の国土は大小 27 の諸州に分割されています。それぞれの領地は侯爵以下の貴族によって統治されていて、各貴族を纏めあげる至高の冠として王家があるという封建君主制を採っています。27 の地域は以下の通りです。

  • Royal District and City of Niole Dra
  • Duchy of Dorlin
  • Duchy of Gradsul
  • Earldom of Grand
  • Earldom of reLinth
  • County of Nimlee
  • County of Marlbridge
  • County of Flen
  • County of Cryloor
  • Good Hills Union
  • March of Mandismoor
  • March of Mareman
  • March of Sedenna
  • March of Middlemead
  • March of Blerfield
  • Viscounty of Salinmoor
  • Viscounty of Nume Eor
  • Barony of Sayre
  • Barony of Grayhill
  • Barony of Westgate
  • Barony of Riverwatch
  • Barony of Axewood
  • Barony of Mill Creeak
  • Barony of Raya
  • Dreadwood Preserve
  • Holl March Protectorate

2015年7月21日火曜日

D&D5 版 Sage Advise 20150720

2015 年 7 月 20 日にウィザーズ社のサイトで公開された Sage Advise「RULES ANSWERS: JULY 2015」の抄訳です。

Class Features

質問 1: 片手武器戦闘の戦闘スタイルは盾と片手武器の組み合わせても機能しますか。

はい。

質問 2: 直感回避は攻撃を喰らう毎に自動的に機能しますか。呪文の攻撃にはどうですか。

攻撃毎ではありません。リアクションなので 1 ラウンドに 1 回の攻撃にしか機能しません。また命中判定がある呪文ならば、それに対しては機能しますがセーヴィング・スローの呪文には機能しません。

質問 3: モンクがシャドウ・アートの特徴で得たマイナー・イリュージョンを使う時気ポイントは消費しますか。

消費しません。

質問 4: モンクのビュリティ・オブ・ボディの特徴は毒ダメージを無効化し、また毒状態を無効化しますか。

はい。

質問 5: ソーサラーのワイルド・マジック・サージが発動した時、その発動のトリガとなった呪文は機能しますか。それともワイルド・マジック・サージのみが発動して呪文は機能しない?

呪文もワイルド・マジック・サージの効果も両方機能します。

質問 6: ウォーロックのアウェイクンド・マインドの特徴は双方向のテレパシィですか。

いいえ、ウォーロックから対象への一方通行です。

質問 7: アブジュラー (ウィザード) のアーケイン・ワードが回復するのはアーケイン・ワードの HP が 0 になった時ですか。

違います。アブジュラーが 1 レベル以上の防御術呪文を使った時です。

質問 8: アラームを儀式として使った時アーケイン・ワードは回復しますか。

はい。

質問 9: アーケイン・ワードと一時的 HP とダメージ抵抗はどのように相互作用しますか。

アーケイン・ワードから減らして下さい。例えばアーケイン・ワードの HP が 4、一時的 HP が 3 で [火] 抵抗 があるアブジュラーが 20 点の [火] ダメージを食ったとします。まず アーケイン・ワードの HP4 を減らします。残りダメージは 16。次に Temprary HP 3 を減らします。残りダメージ 13。Fire Resistance を適用して 6 ダメージ 次に [火] 抵抗 を適用して残り 8 ダメージ。最後に 一時的 HP 3を減らして、残り 5 が実ダメージになります。

質問 10: ウィザードの初級呪文強化の特徴は命中判定がある呪文にも機能しますか。

いいえ。セーヴィング・スローの初級呪文にのみ影響します。

Combat

質問 11: アクションの代わりにボーナス・アクションを行なえますか。例えばバードがバーディック・インスピレーションとヒーリング・ワードを同じターンに使う等です。

出来ません。

質問 12: 間合い武器を持っている時機会攻撃はどの時点で発生しますか。

武器の間合いから離れた時です。従ってグレイブを持っている中型キャラクタの隣接マスをぐるぐる移動しても機会攻撃は発生しません。

質問 13: 待機行動で早足をする宣言をした時、その早足に《チャージャー》の特技を組み合わせて攻撃可能ですか。

いいえ。

Spellcasting

質問 13: 呪文の攻撃はクリティカルしますか。

はい。命中判定がある呪文ならクリティカルします。

質問 14: 一時的 HP が 10 ある状態で 30 ダメージ食った時、呪文の精神集中判定の目標値は幾つになりますか。

15 です。つまり一時的 HP によって実 HP に被るダメージが減少しても精神集中判定の目標値は低下しません。

質問 15:コンジュア・ウッドランド・ビーイングを使った時、出現するクリーチャは使った本人と DM のどちらが選択するのですか。

呪文の詳細に召喚対象の数や CR を選択するとある場合、その選択は使った本人が行ないます。結果として召喚される対象のクリーチャは DM がシーンを楽しくする方向で選択して下さい。

質問 16: 《ポールアーム・マスター》の特技を持っているキャラクタがシャレイリの呪文をクォータースタッフ に使った場合、ボーナス・アクションのダメージダイスは d4 かそれとも d8 か。

d4 です。

Monsters

質問 17: ナチュラル・アーマーは軽装鎧ですか。

いいえ、何如なる鎧着用している状態でもありません。

質問 18: ナチュラル・アーマー は AC に適用可能な【敏捷力】の上限はあるか。

ありません。

2015年7月19日日曜日

Greyhawk Walker's Guide 11

網羅的に紹介する事は分量的に難しいので、幾つかの主だった地域を簡単に紹介していきます。

Map of Flanaess, pre Greyhawk Wars

● Grand Duchy of Geoff

首長
His High Radiance, Owen I, Grand Duke of Geoff
首都
Gorna (pop. 4,800)
人口
65,000
Demi-human
High Elves (6,000), some others
Humanoid
Some[*1]
資源
cloth, copper, silver, gold, gems (I)

[*1] "many"は最大 20%、"some"は最大 10%、"few"は 5%以下、"doutful"は殆ど 0%。

Geoff は Sheldomar Valley 西部にある大公国です。TSR/WotC のオフィシャルの Greyhawk セッティングの展開の中で大きな変転がある国ですが、ここでは CY576 年前後の状況を前提に紹介します。

Geoff は Flan 系民族の血統や伝統が色濃く残っている土地柄です。公用語としては Common (Oeridian によって広められた言葉) が使われていますが、固有名詞には数多の Flan 語が残存しています。例えば Geoff の人々は自分の国を Gruff と、自分達の民族を Gryi と言っています。

元々 Gruff の地では大小様々な Flan の氏族が暮していました。この氏族の纏まりが現在の Geoff 国内の地域区分である Cantrev (州や県に似た意味の Flan 語) の元になっています。10 ある Cantrev の長は Arglwyths 或いは Llwyr と呼ばれ、それぞれ伯爵や子爵に相当します。これらの貴族が臣下の礼を取る相手が Brenin と呼ばれる封建君主です。Geoff は Sheldmar Valley の盟主たる Keoland の冊封を受けており、その冊封体制下では Brenin は大公爵として扱われます。

この国は北を Barrier Peaks、西を Crystalmist Mountains、南を Stark Mounds、東を Dim Forest という天然の要害に囲まれた地勢なので、歴史的に Flaneass の戦乱とは無縁に過してきました。しかし最近では Crystalmist Mountains に住まう Ogre や Giant が度々平原まで襲撃をかけてきており人々を悩ませています。

2015年7月18日土曜日

The Rise of Tiamat 3 / Tyranny of Dragons 10 [19]

5 版キャンペーンの第 10 回です。シナリオは公式の The Rise of Tiamat です。以下には大量のネタバレがあります。DM は つかださん。参加者は以下の通り。

参加キャラクタ一覧
PC 名クラス種族属性背景PL 名
エコーMonk10 (Way of the Four Elements)HumanLNSailor画伯
エルマーCleric10 (Light Domain)HumanCGNobleからくりさん
セラピナ (お休み)Rogue10 (Thief)HalflingNG??ほえほえさん
チックスWizard10 (Divinar)GnomeNGSageさるしんごさん
ラディスラクFighter4/Paladin6 (Oath of Vengence)HumanLNOutlander六平文吾さん
グリフレットFighter10 (Battle Master)HumanCGOutlander死せる詩人

12 時開始、18 時半終了。セッション後半で 11 レベルになりました。

前回 Council of Waterdeep の場で Emerald Enclave's の代表である Delaan Winterhound から Misty Foret で活動している緑の Neronvain とグリーンドラゴンの勢力を退けてほしいという依頼を受けました。Neronvain は Misty Forest のエルフを統べる王の子である事から極力殺さずに捉えてほしいとも言われます。

Divination、Commune、Contact other Plane やその他の地道な情報収集で、Neronvain らの根城の大まかな位置と、今現在はその根城にグリーンドラゴンが居ない事まで分かりました。Helm of Teleportation で根城の近くと思われる所まで行き、ドライアドから周辺の状況を聞いたりして、途中トレントに襲われたりしながら滝壷の奥にある洞窟を発見しました。

中では Cult of Dragon に襲撃されて隷属させられたエルフ達や、お馴染の Cult of Dragon の中級兵士 Dragon Wing などと戦い、遂に Neronvain が登場です。

Neronvain, the Green

Dragon Mask の力で水泳能力、水中呼吸能力に加え一時的な Blindsight を得た Neronvain は濁った池の中に身を隠しながら戦います。途中グリフレットやラディスラクが倒れる場面もありましたが何とか追い詰めると逃走開始。逃しては元も子も無いので全力で追撃します。常人の駆け足よりも速い伸し泳ぎでエコーが肉薄し、鍵付きの二枚のシークレットドアをラディスラクとグリフレットが強引に (Str Check で) 開け、Neronvain を気絶させる事に成功しました。

遠からずこの根城にグリーンドラゴンが帰還する事は分かっているので、Short Rest をした上で迎撃の準備をします。前衛に掛かた Fly が Dispel されなかった時点で勝敗は決定したようなもので、2 ラウンド足らずでグリーンドラゴン (CR15) を撃破しました。

Waterdeep に戻り Neronvain を引き渡した後は、Council からの依頼で、メタリックドラゴンが開催する対 Cult of Dragon 会議に人間側の全権委任大使として参加します。会議の場で何とかメタリックドラゴンと人間側の協調路線を取る方向で意見を収束させる事が出来ました。

会議での成果を報告する為に再び Waterdeep に戻ると、以前助けたリザードフォークのスナップジョウが一行に助けを求めて来ていました。どうやら一度はリザードフォークの根城から撃退した Cult が舞い戻ってきた様です。次回はこれと戦う所から開始です

2015年7月9日木曜日

【今日の読書】日本の戦争力 [770]

書名
日本の戦争力
著者
小川 和久
出版
新潮文庫
価格
552 円

本日読了。絶版か重版未定か知りませんが版元在庫無しの様で古本で購入しました。

一問一答の形式で書かれています。かなり親米で右寄りな内容ですが、自衛隊の軍事力の評価は、保持している具体的な兵器の性質にも踏み込んでいて面白かったです。自衛隊は「専守防衛をもっぱらとする」軍隊で、英語名も Self Defense Force なので考えてみれば当たり前なのですが、戦力投射能力に極めて乏しく (空母も長距離弾道ミサイルも空中給油機も無い)、一方で防空能力は高かったりと偏った編成なんですね。

2015年7月7日火曜日

【今日の読書】安全保障とは何か—脱・幻想の危機管理 [769]

書名
安全保障とは何か—脱・幻想の危機管理論
著者
江畑 謙介
出版
平凡社新書
価格
660 円

本日読了。絶版か重版未定か知りませんが版元在庫無しの様で古本で購入しました。

1999 年に発売された本です。ですから 911 のテロもイラク戦争もリーマンショックも東日本大震災も ISIL の台頭も起っていません。逆にソビエト連邦は 91 年に崩壊したばかりで、冷戦が終わり超大国がアメリカしか存在せず、中国はまだ経済発展の途上にある世界の話です。

江畑謙介というと湾岸戦争当時に軍事評論家としてテレビに出演していたのを思い出します。髪型が特徴的な人でした。

綿密に論理的に話を進める人なので、読んでいる側としては極めて理解が容易です。しかも筆者自身の思想や考えは陰にも陽にも出さず、淡々と (出版当時の) 日本周辺の地政学的現実を説明していきます。

筆者は日本の安全保障上の脅威を主として以下の二点に絞って説明しています。

  • 北朝鮮の軍事力、核武装。
  • 中国の拡張政策に伴なう海洋進出、それを可能にする為の軍備拡大。

そしてそういった周辺事態に日本が対応する為の手段が自衛隊と日米同盟だという訳です。これはこの本から 15 年経過した現在でも変っていませんね。寧ろ両方とも脅威は増している様に見えます。

2015年7月6日月曜日

【今日の読書】中立国の戦い [768]

書名
中立国の戦い
著者
飯山 幸伸
出版
光人社 NF 文庫
価格
885 円

本日読了。

第二次世界大戦中に欧州で中立政策を掲げた国が、戦前から戦後に掛けてどの様に立ち回ったか描いた本です。本書で扱っているのは主としてスイス、スウェーデン、スペインの 3 国家です。

スイスはドイツ、フランス、イタリアという主要参戦国に囲まれた位置にあり、国内もドイツ系住民、フランス系住民などが混在していて非常に難しい状況にありました。経済的にはドイツとの結び付きが強く、またスイス国内の親ナチス活動家の暗躍もあり一時期世論はドイツに組みしての参戦に傾きます。しかしアンリ・ギザンという優秀な将軍を得て挙国一致体制を取り、非参戦の中立政策を取ります。ギザン将軍は戦間期には軍備の補強に務め、国防体制を整えていきました。ドイツから恫喝外交をもってフランス侵攻への協力を求められますが、これを拒否。対ドイツの防衛戦線を引いた上で、ドイツにスイス国内主要街道破壊の焦土作戦をも辞さないと宣言します。ドイツからすればアルプス山脈という天然の要害を越えての侵攻は困難を伴なう事は分かり切っています。出血を強いられて侵攻したのに、主たる目標であるスイス国内主要道路=フランス回廊を破壊されては旨みが無いと判断し大規模侵攻には至りませんでした。

こういった内容がスウェーデン、スペインについても書かれています。読んでいて思うのはフランスの存在感の希薄さでしょうか。早々にドイツに占領されてしまうので仕方無いのでしょう。概ね本書に登場する中立国に圧力を書けるのは枢軸国側のドイツ、連合国側イギリス、アメリカです。北欧であればこれに加えてソ連も登場するといった具合です。主要参戦国と陸続きの国家が中立を維持するのはかなり困難ですね。どうやっても国際的な批判は免れない気がします。

Greyhawk Walker's Guide 10

網羅的に紹介する事は分量的に難しいので、幾つかの主だった地域を簡単に紹介していきます。主要地域と言いながら、マイナな Sea Princes です。今まさに僕が遊んでいるキャンペーンで舞台となっているのです。

Map of Flanaess, pre Greyhawk Wars

● Horde of the Sea Princes

首長
His Royal Highness, Prince Joen II of Monmurg; Ruler of the Azure Sea; Captain of all Fleets; etc.
首都
Monmurg (人口 14,200)
人口
100,000
Demi-human
Few
Humanoid
Probable
資源
Foodstuffs

[*1] "many"は最大 20%、"some"は最大 10%、"few"は 5%以下、"doutful"は殆ど 0%。

元々 Sea Prices は Great Migration 時代に Suel 人が住み着いた土地で、後に Kingdom of Keoland の一部になりました。Keoland が北方拡張政策を進めている隙に Sea Princes 地方の貴族達は海洋へと勢力を伸ばしていきます。Azure Sea や Jerlea Bay 周辺だけでなく、遠く Sea of Gearnat や Tiliva Strait にもその舳先は向かいました。

船を進めた先々では略奪などの海賊行為を行ない勢力を増大させて行きました。やがて Keoland の拡張政策が終わりを告げ、Keoland の獅子の玉座は南方へと目を向けました。その頃 Sea Princes の海賊は Flaneass でも最大規模の艦隊となっていました。

これを見過す事が出来ない Keoland 国王 Tavish 三世は、台頭著しい Sea Princes の頭を抑えるべく自ら軍団を率いて Westkeep を囲繞しようとしました。しかし Sea Prince の北方にある沼沢地帯に行軍を阻まれ親征は失敗します。その後 Keoland は Principality of Ulek の海軍の協力を得て、大艦隊を形成。Sea Princes の艦隊と Jetsom Island 海戦で激突します。この戦いで Sea Princes の国名にもなった旗艦"Sea Prince"を撃沈するという損害を与えますが、国力を削りきる事は出来ず最終的に Sea Princes は独立を維持しました。

独立は果した物の Keoland との戦いで疲弊した Sea Princes は大陸への執着を減少させていきました。現在ではこの国の海賊達は、以前の主要産業であった略奪、奴隷売買ではなく Amedio Jungle で取れる貴重な香辛料や貴金属の貿易で莫大な利益を上げています。

2015年7月4日土曜日

The Sentinel 2 [18]

GDQ キャンペーンの 2 回目です。DM は死せる詩人。参加者は以下の通りです。

  • アルベルジュ, Paladin2, Human, CG (Trithereon), そばさん
  • ヴァルト, Cleric2, Human, CG (Procan), 六平文吾さん
  • ギャンガ, Wizard2, Human, N (Boccob), つかださん
  • ナヴァラン, Rogue1/Ranger1, Wood Elf, CG (Myhriss), いっちゃん
  • ハーシュハイザー, Barbarian2, Human, CG, からくりさん
  • オド, Monk2, Stout Halfling, LG (Heironeous), さるしんごさん

前回、青い肌の小人の住処らしき場所を掃討して曰くありげな地図を発見した一行は、その地図に示された湖畔の別荘 (Villa) へ向う事にしました。

謎の地図

一端 Kusnir 村に戻り Long Rest を取ってから村の南方にあると思われる湖畔の別荘へと向います。その道すがら、一人の Halfling の Monk に出会います。彼は一行を見掛けると近付いて話しかけてきます。

オド: 「拙僧はオド、the Order of the Glory Everlasting に所属する修道僧である。修道院の命により、我らが修道院に縁深いこの地に住まう隠者 Quern の所在を探しにきたのだ。しかしここから遠くない森の中で Quern の隠遁の地を見付けたのだが、そこには蝙蝠の翼と一角獣に似た角を持つ人間形の悪魔めいた怪物二体によって荒されていた。Quern と思われる死体も近くの気に吊り下げられていたのも見た」

ハーシュハイザー: 「the Order of the Glory Everlasting って何?」

ヴァルト: 「The Invincible こと Heironeous に使える Monk の集団」

オド: 「何如にも。して、その悪魔だが恐るべき事に、拙僧の岩をも砕き樫を裂く鉄の拳をもってすら傷を負わせるのに難渋した。Quern の為にも彼奴らに復讐したいが、拙僧一人ではそれも叶わぬ。どうか手を貸して頂けないだろうか」

オドに隠者の住処の場所を聞いてみると別荘からも遠くないようです。悪魔めいたクリーチャが何か気になりますが、オドの頼みを無視するとさるしんごさんがパーティに参加出来ないので二つ返事で OK します。

隠者の住処は森の中の小さな丘というか塚の様な場所に横穴を掘った構造になっています。その入口付近の木には確かにオドの言う通り、死体が一つ無惨に吊り下げられていました。また入口の両脇には退魔石像があります。

そろりと近づくとナントセキゾウガウゴキダシ、戦闘開始です。魔法の武器でないとダメージが半減するガーゴイルに苦戦しますが、辛くもこれを倒しました。

中に入ってみると、こじんまりとした住居で奥に階段があります。階段の壁や天井には奇妙な蔦が密に茂っていました。しかもその蔦は時折蠕動しています。蔦が余りにも怪しいので全員距離を取って、ギャンガが Fire Bolt を打ち込んでみると、蔦は見る見るを燃え広がり、煙が毒ガスとなって漂ってきました。素早く撤退した一行はガスの影響は受けずに済みましたが、階段の奥の書庫にあった書物は全焼してしまいます。

オド: 「ア、アバ……」

ギャンガ: 「サーセン w」

そのままオドと行動を共にする事にして一行は別荘へと向います。

Lake side villa

別荘は廃墟という程には朽ちていませんが、かなり長い間人の手が入っていない様子です。入ってすぐにある扉開くといきなり Peryton の若い個体が 3 体。音を立てて死体を喰っています。これまで魔法の武器ないとダメージが半減するので苦労しましたが、それ程大きくも無い部屋の中で自由に飛び回れない以上大きな問題は無く倒しました。

Peryton

中庭では Peryton の両親が襲ってきました。こちらは成体の上青天井な空間での戦いだったので Fly by Attack と Dive Attack の組み合わせで苦戦しますが、何とか撃退しました。

その後も Sheet Phantom、Sheet Ghoul といった聞いた事も無いモンスタに襲われたり、

Sheet Phantom

そもそもクリーチャなのか現象なのかすら不明な Presence と戦ったり、

Presenc

Stun Jelly という Gelatinous Cube の亜種と戦ったりして地上階部分を制圧しました。制圧した別荘内の部屋で Long Rest をとります。この時点で 3 レベルになりました。

地下には自然道が繋っていてそちらに進んでみると、漸く「青い肌の小人」こと Xvart が出現しました。最初に入った部屋に一個小隊程の Xvart がいて、それぞれの個体は Kobold と同程度なのですが如何せん数が多く、これまた激戦に。これに勝利した所で今回は終了です。

2015年7月3日金曜日

【今日の読書】戦争の常識 [767]

書名
戦争の常識
著者
鍛冶 俊樹
出版
文春新書
価格
756 円

本日読了。

現近代の軍隊・兵器に対する説明です。時代的には第二次大戦から現代が主でしょうか。個々の情報はネットで調べれば分かる事かもしれませんが、それが新書にコンパクトにまとまっているというのが良い所でしょう。

軍事・安全保障関連のニュースを読んだり、戦争映画を観たりする時の前提となる知識が不足している人向けに書かれている節もあります。「師団と旅団どっちが規模が大きいの?」とか「中隊指揮官の一般的な階級は?」とか「イージス艦って何よ?」とかそうい疑問がある人が読むと嬉しいんじゃないかと思います。

2015年7月1日水曜日

【今日の読書】パーマー・エルドリッチの三つの聖痕 [766]

書名
パーマー・エルドリッチの三つの聖痕
著者
フィリップ・K・ディック
訳者
浅倉 久志
出版
ハヤカワSF文庫
価格
1145 円

本日読了。