2005年2月23日水曜日

ガラパゴス島的プレイ環境 @ TRPGつれづれなるままに より

 外界から隔絶され、他と交わらず、島内だけで独自の進化を遂げた生命種の棲む島、ガラパゴス。
 内輪セッションばかりで、他のゲーマーと交わらず、独自のハウスルールを発達させつつある私。
 ―――なんだか自分が、ひどくいびつな遊び方をしているような気にすらなりました(^_^;)

 統計を取ったわけでもないので、印象論にしかなりませんが、コンベンションなどの開けた環境をメインに遊んでいる人よりは、特定のプレイグループという閉じた環境をメインに遊んでいる人の方が、多いのではないでしょうか。東京みたいな首都圏だとコンベンションやオープンなサークルも数多くありますが、地方に行くとそもそもオープンな場が少ないですよね。

 それに閉じた環境で遊び続けられるという事は、冷静に考えれば安定した楽しい環境を保持し続けているという事です。僕の感覚では喜ばしい状態になります。そして僕はD&D3.0E発売以降、9割方閉じた環境で楽しくプレイし続けています。

 ただ、ダンジョンを5ft.進むのに8ラウンドかかるってのはビックリしました。概算してみたら総面積が40メートル四方(一般的な体育館くらいの大きさでしょう)になるダンジョンを踏破するのに7時間強かかる事が分かりました。ちなみに、僕らのグループでは扉とか石像とか、そういう興味を引く物体が無いとsearchしたりはしません。



2005年2月21日月曜日

Name
Ballantine
Race
Human
Gender
Male
Age
24
Weight
124lb.
Height
5'
Alignment
N
Class
Wiz4
Ability score
Str9, Dex15, Con15, Int19, Wis12, Cha9
Hit Dice
4d4+8
Feat
Scribe Scroll(Wiz bonus), Callegiate Wizard(CA[1]), Sudden Widen(CA), Sudden Maximize(CA)
Skill rank
Concentration7, Decipher Script7, Disable Device3.5, Knowledge(arcana)7, Knowledge(the planes)3, Knowledge(nature)1, Knowledge(dungeoneering)1, Knowledge(local)1, Knowledge(religion)1,Search3.5, Spellcraft7
Spellbook
[0th] all, [1st] Benign Transposition(MHB[2]), Enlarge Person, Eye of Avoral(BoED[3]), Grease, Low-Light Vision(CA), Mage Armor, Mordenkainen's Buzzing Bee(MHB), Sleep, Slide(MHB), Magic Missle, Comprehend Languages, True Strike, Shield, [2nd] Flaming Sphere, Glitterdust, Invisibility, Web, See Invisibility, Knock, Bigby's Slapping Hand(MHB), Numbing Sphere(FB[4])
Possessions
Ring of Feather Falling, Wand of Magic Missle(CL:3rd, 15 charge remain), Potion of Lesser Vigor, Scroll of Magic Weapon, Shield, True Strike, Slide, Benign Transposition, Mordenkainen's Buzzing Bee, Invisibility
  • [1]: Complete Arcane
  • [2]: Miniatures Handbook
  • [3]: Book of Exalted Deeds
  • [4]: Frostburn


喉が……

喉風邪を引いた上で、中学生の試合にコーチとして臨み、さんざん応援しまくったら喉が潰れました。現在殆ど声が出まぜん……。出せたとしてもヘリウム・ガスを吸った人の声のようになっています。微妙に欝陶しいですね、この状態。



2005年2月20日日曜日

 Spelljammerキャンペーン用のPCデータ

Name
Dian=Cechet
Race
Human
Gender
Male
Age
36(middle age)
Weight
196lb.
Height
6'5"
Alignment
N
Class
Cloistered Clr5[UA]/Spelljammer Ace1[SP]
Ability score
Str7, Dex10, Con14, Int14, Wis19, Cha12
Hit Dice
5d6+1d4+10(35)
Feat
Skil Focus(Pilot[SP]), Spelljammar Helm Operation[SP], Scribe Scroll, Spurn Death"s Touch[LM]
Skill rank
Bluff8, Concentration9, Knowledge(religion)8, Knowledge(nature)8, Knowledge(the planes)2, Knowledge(architecture and engineering)5, Knowledge(geograph)1, Knowledge(history)5, Profession(space hands)9, Spellcraft5, Pilot9
Special ability
Domain(Knowledge, Travel, Trickery), Turn undead(+3 check, 2d6+7damage, 4/day), Lore(as bardic knowledge, +9 check), Spelljammer defence(+Spelljammer Ace level to ship's AC)
Possessions
Flamegun with Gnome crossbow sight, Heavy pick, Morningstar, Chain shirt, Buckler+1, Datsna[A&EG], Heward's handy haversack, Spyglass, Silver holy symbol, Spell component pouch, Spell focus(Omen of Peil[CD], augury), Everburning tourch, Tanglehoot bag*2, Smokestike*4, Sunrod*2, Scroll of Augury*2, Remove paralysis*2, Align weapon*2, Lesser restration*2, Long strider, Bless*2, Remove fear*2, Obscureing mist, Shield of faith, Silence, Divine protection*2[MHB], Elation*2[BoED], Wand of Faith healing*2(12charge remain, 50charge remain)[MAoF]


【今日の読書】月長石/ウィルキー・コリンズ/創元推理文庫

 イギリスの文豪チャールズ・ディケンズと同時代の作家コリンズによる長大な推理小説です。コリンズは卓抜した構成力を持つ小説家で、本書でもその筆力を遺憾なく発揮してます。
 本格推理小説を批判する言葉として「人物が描けていない」というものがありますが、この小説に関して言えばそれは当てはまりません。筆者は様々な登場人物を色鮮やかに描き出し、物語に華を添えています。分けても、最初に視点人物として登場する執事のベタレッジ翁は、物語を支える重要な人物として生き生きと描かれています。
 類い稀な宝石・月長石を巡るミステリは二転三転し、幾多の回答を経て最終的な真相へと至ります。コリンズの滑かな筆致は、推理小説家・論評家として有名なセイヤーズをして『最良の探偵小説の一つ』と言わしめるだけの事はあります。


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2005年2月19日土曜日

バドミントン三昧

 最近バドミントン三昧です。

  • 木曜日 社会人サークル 19:00-22:00
  • 金曜日 社会人サークル 19:00-22:00
  • 土曜日 昼間は中学校でコーチ、夜は社会人サークル 19:00-22:00
  • 日曜日 中学生の試合

 週4って学生じゃあるまいしねぇ……。こんだけやっても、さして上達しないんだから困ったもんです。

 更に今月の26、27日には試合に出ちゃったりもします。体は持つんでしょうか。



2005年2月17日木曜日

日本以外に在住している人が日本語でチャットをする方法

 僕はirc.cokage.ne.jp/irc.trpg.net当たりのIRCに常駐しています。最近、そこのチャットで「日本語を勉強しているロシア人(ロシア在住)」と「(日本に興味があるらしい)アメリカ人(アメリカ在住)」という人達とお喋りをしました。言語は殆ど日本語を使って、です。

 それで、この2人にどんなコンピュータ環境で日本語チャットを実現しているのか、と聞いたら両方ともLinuxなんですね。ロの人はDebian+Cannaで、アの人はSlackware+Anthyでした。これは興味深い。ちなみに喋っていたチャンネルは、特段Linux好きが集まるような所ではありません。片方はもの書き・もの読みが集まるチャンネル、片方はD&Dのチャンネルです。

 考えてみるとプロプライエタリなソフトウェア(Windows OSや日本語変換ソフトである所のATOK等)だと、母国語版以外は流通に余り乗らないだろうから、FTPやらで安心して入手できる自由なソフトウェア(例えばLinuxや各種BSD)が良いんでしょうね。

 そう言えば、最近公開されたSolaris10はフリーでありながらATOK12やリコーフォント(HGフォント)がパッケージされているんだよな。若干インストールが面倒臭そうだけれど、悪い選択では無いかもしれませんね。



溜めるな

 読み終えたのに、まだ【今日の読書】を書けていない小説が溜ってきました。自分を鼓舞する為にもリストアップしておきましょう。

  • 殺人交叉点/フレッド・カサック/創元推理文庫
  • 酔いどれ探偵街を行く/カート・キャノン/早川ミステリ文庫
  • 象牙の搭の殺人/アイザック・アシモフ/創元推理文庫
  • 樽/F.W.クロフツ/創元推理文庫
  • 伯母殺人事件/リチャード・ハル/創元推理文庫
  • 殺意/アントニイ・バークリー(フランシス・アイルズ)/創元推理文庫
  • 論理哲学論考/ウィトゲンシュタイン/岩波文庫
  • ものぐさ精神分析/岸田秀/中公文庫
  • 今日も元気に魔法三昧!/ロバート・アスプリン、ジョディ・リン・ナイ/早川文庫FT
  • 顔のない男/ドロシー・L・セイヤーズ/創元推理文庫
  • 月長石/ウィルキー・コリンズ/創元推理文庫


なごむねぇ

ばれんたいんでー @ ひらがなぶろぐ より

きょうは、ばれんたいんです。
(中略)
おともだちにあげたとき、おともだちはすごくよろこんでくれていました。
なんだかわたしも、うれしくなりました。
(強調は死せる詩人による)

 こういう素直な感想を見ると心が和みますね。



2005年2月13日日曜日

2005年中学校バドミントン冬季大会・団体戦

 今日は中学校バドミントン冬季大会の団体戦でした。僕が教えている学校は準優勝。決勝戦では、2複1単の内シングルは余裕勝ちでしたが、ダブルスは両方ともアッサリ負けてしまいました。まだまだ課題が多いですねえ。守備力では優勝校に差をつけられちゃっているので、攻撃力をつけて打ち抜くしか勝ち目は無さそうです。



 今日はWorld's Largest Dungeonを使ったキャンペーンの初回でした。プレイグループ全体では10人弱のプレイヤが存在するのですが、今回は毎回のセッションに参加できるプレイヤ総数は4人という、ちょっと特殊なプレイ環境を設定してみました。

 実際はそのPC4人に1人のNPCが必ず同行するので、パーティの人数としては5人が最大値になります。今回参加したのは以下の3PC+1NPC。僕はDMです。

  • UA Variant Wild Shape Ranger1, Human
  • UA Variant Conjurer1, Human
  • Rogue1, Whisper Gnome 死亡→ Fighter1, Earth Dwarf
  • Fighter1, Human(NPC) 死亡→ Cleric1, Dwarf 死亡→ Fighter1, Human

 戦果としてはPCのRogが死亡、NPCのFtrが死亡、二代目NPCのClrが死亡、という所です。踏破率としては、全ダンジョンの70分の1程度でしょうか。死ななかったPC2人は、3レベルになりました。さてはて全クリアにどれくらいかかるでしょうか。



2005年2月12日土曜日

 アクセス解析を分析してみると、このblogはD&Dについて侃々諤々している時が一番アクセスが増えるという事が分かりました。かといって、ルールに関する疑問やアイディアなんて、そんなに沢山ある訳ではありません。従って、そうそう書けるものでもない。

 なので今後は、自分のキャンペーンで使った、自作エンカウンタの内それなりにトリッキィな物を紹介していこうかと思います。PLにばれちゃうと嫌なので、基本的には使い終わったものだけを紹介する事になります。エンカウンタを丸々書くと、かなりボリュームがあるので、途中で挫けるかもしれませんが(特に高レベルの物は書かないといけないデータが多い)。

 まあ、アクセスが増えた所で自己満足以外の利益は何も無いんですけどねぇ。いっその事アフィリエイトで金儲けにでも走ろうかな。



2005年2月11日金曜日

RSSの呪縛

 Sageを入れてRSS/Atomを使ったウェブサイトの更新チェックをしている訳ですが、これはこれで便利ですね。しかしこうも便利だと、RSS/Atomを配布していないサイトをチェックするのが面倒な気がしてきちゃいます。

 個人の日記やblogなんかは、チェックし忘れた所でどうでも良いんですが、各種ニュースサイトでRSS/Atomを配布している所が少ないってのは面倒ですねえ。コンピュータ系のニュースサイトでも、インプレス・ウォッチやIT mediaはRSS/Atomを配布していません。僕がチェックしている所だと僅かにMYCOMのみがRSSでニュースを配信しています。こんな所で遅れを取っちゃ駄目だろうに……。



FAUCHON

 貰い物だと思うのですが、家にFAUCHONの紅茶葉が沢山あります。うちの人間は、原則的に殆ど紅茶を飲まないので、放っておいても痛むだけです。捨てるに勿体無い(FAUCHONのDarjeelingは125グラムで3000円近くするのだ)ので、最近僕が一人で消費しています。

 誰も紅茶を率先して飲まないのに、紅茶用具だけは三揃い(ティ・ストレーナが2つにティ・ポットが1つ)あるのも謎ですが、これ幸いと使っています。紅茶を淹れて思うのは、珈琲に比べて淹れるのが簡単で良いなぁという点。基本的にストレーナ(かポット)に茶葉入れて、お湯を注いで待つだけですからね。

 でもやっぱり珈琲が好きな自分は、紅茶だと物足りなさ感じちゃうんだよな。美味しいんですけどね。



2005年2月9日水曜日

今更Sageを入れる

 Sageと言っても、スレを上げずにレスを書き込む事やSkip Williamsの事ではありません。Mozilla/Firefox用のRSSリーダ・Sageの事です。ウェブサイトの巡回はw3m-antennaで十分な気もするんですが、ちょっと試しに使ってみようと思います。

 あとやっぱりmigemoがあると便利なのでXUL/Migemoも入れました。



2005年2月8日火曜日

 呪文書の厚さは気苦労の多さ? @ D&D blog で以下のような事が論じられていました。

(前略)
呪文のレパートリーを増やすことに生きがいを感じるのは、ウィザードのロールプレイとしては正統派だが、ハック&スラッシュメインのゲームでは必ずしも最適解ではない。レパートリーを増やす暇と金が無いと嘆く前に、本当にその呪文を呪文書に書き込む価値があるかどうか、もう一度考え直してみてはどうだろうか。

 更にこのアーティクルのコメントで盛んな議論が行なわれていますが、Favored class:Wizardと自称する所の僕が、それを読んで感じた事があります。それは、今まで漠然と考えていた事が明確になったに過ぎないのですが、Wizardの呪文にはschoolやゲーム的なデータ以外に、メタな視点から見た分類があるのではないか、という事です。

 それは呪文の使用頻度に関する分類で、以下のような4つが考えられます。

  1. 盛んにdaily spellとしてprepareするもの。
  2. 余りdaily spellとしてprepareはしないが、scrollを持っているとそれなりの頻度(例えば2ダンジョンで1回とか)で使うもの。
  3. daily spellとしてprepareする余地は無いが、特定の状況ではその呪文が無いと詰んでしまうもの。
  4. 殆ど使用確率がゼロに等しいもの。

 それぞれの呪文例を上げてみると、以下のような感じでしょうか。これはプレイ環境によって、差が出るとは思います。またPC視点からの選択です。

  1. Magic Missle, Glitterdust, Fireball, Dimension Door, Teleport, Disintegrate
  2. Unseen Servant, Knock, Protection from Energy, Scrying, Antimagic Field
  3. Gust of Wind, Passwall, Water Breathing
  4. Nystul's Magic Aura, Tenser's Floating Disk, Animate Dead, Mordenkainen's Magnificent Mansion

 カテゴリ事にprepareの方法が変化してきます。

  1. 呪文書に書き写し、頻繁にdaily spellとしてprepareする。
  2. 呪文書に書き写し、頻繁にscrollとして作成する。
  3. 呪文書には書き写さず、scrollを購入する。
  4. 呪文書には書き写さず、scrollも購入しない。

 ある呪文が現在の状況(プレイ環境やキャンペーンの方向性など)、これらのカテゴリ1-4のどれに当て填るのかを考えた上で、適切な方法で呪文を準備するのがWizardに必要な思考では無いでしょうか。



他人の振り見て我が振り……

存在の耐えられない重さ…大量の雑誌で床抜け公務員重傷』(from zakzak)

 これは他人事ではないですね。僕の所持している書籍なんて、まだ2000冊程でしかありませんが、このままのペースで増えて行くと30年後には1万冊に届きそうなのです。凄く軽く見積って1冊当たり200グラムだとすると、2000冊で400キログラム、1万冊で2トンになります。

 書庫は1階に作ろう……。



2005年2月7日月曜日

 久しぶりに二日連続でD&Dをプレイしました。流石に疲れましたが、散々笑ったし楽しみました。

 今日はWizardだったのですが、0 level spell以外は全てキッチリと自分の意図(予測)した形で使い切ったので、至極満足です。



2005年2月6日日曜日

 昨日はSpelljammerキャンペーンの日でした。僕はCloistered Clericをやっているのですが、今回のレベルアップでようやくSpelljammer Ace(Jammership PilotのPrestige Class)になれました。また、宇宙海賊からGnome wreck shipも強奪する事ができたので、今まで捨てfeat化していた、Jammer helm operationやSkill focus(pilot)が日の目を見ました。

 次回からは「Jammerの海は俺の海」です。

追記

 Spelljammerセッティング関連データについては、Dungeon magazine #94を参照して下さい。



2005年2月5日土曜日

【今日の読書】ポオ 詩と詩論/エドガー・アラン・ポオ/創元推理文庫

 文豪ポオの詩および詩論を集めた全集です。ポオというと、どうしても「モルグ街の殺人」に代表される探偵小説に目が行きがちですが、詩人としてもまた有名です。
 わけても緻密な構成で知られる「鴉」が代表作という事になるのでしょう。詩というのは、その詩が書かれた言葉(この場合は英語)で読まないと、良さは理解しにくいものです。しかしこの詩集では、翻訳者の方々がそういった微妙な点にも配慮していたようで、日本語でありながらも、ポオの詩が持つ不思議な魅力を感じる事ができます。
 後半の「構成の原理」では自らの詩「鴉」を分解し、ロジカルに詩を作成していく筆者の詩作方法を紹介しています。続く「詩の原理」では、古今東西の詩の中から筆者の御眼鏡に叶ったものを取り上げつつ、ポエムのセオリィを論じています。
 最後に掲載された「ユリイカ」は、ポオが持っていた物理的・精神的宇宙観を描いた論文で、これが圧巻です。ポオの想像力、そしてそれをレトリカルに叙述する筆力は相当なものだった事が分かります。


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2005年2月4日金曜日

時代の違い

 最近、小説と言えば海外の古典推理小説ばかり読んでいます。特に本格(推理小説)黄金時代と呼ばれる1910年代から1930年代頃の作品を読む事が多いのですが、やっぱり時代の差に時折困惑させられる事があります。
 その時代の科学や文明のレベルが、どの程度であったのかが分からないのが原因でしょう。
 例えば、今読んでいるのはF.W.クロフツの『樽』という有名な作品ですが、どうやらこの時代のイギリスは、自動車と馬車、電話と電報が混在していたみたいなんですよね。僕のイメージだとこの頃は、交通機関は既に自動車が主流になっていて、通信は主として電報という感じだったのですが……。
 歴史書を紐解いても、こういう「風俗」って殆ど描かれていないのは困ったものです。



【今日の読書】ポオ小説全集4/エドガー・アラン・ポオ/創元推理文庫

 ポオ小説全集最後の巻です。前巻に続き幾つかの探偵小説が収録されています。一番有名な作品は「盗まれた手紙」でしょうか。これは幼稚ではあるものの、心理的トリックを用いた作品の先駆として傑出した作品です。
 探偵小説以外では「アルンハイムの地所」「ランダーの別荘」のような絵的な作品が目立ちます。
 また「×だらけの社説」や「ミイラとの論争」のようにユニークな作品もあり、ポオのアイディアが如何に広汎なものだったかが分かる短編集です。


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【今日の読書】ポオ小説全集3/エドガー・アラン・ポオ/創元推理文庫

 東京創元社から出ているポオ小説全集の3巻目です。この巻は恐怖小説と探偵小説が主になります。ようやく、ポオと言えば誰もが思い出す「モルグ街の殺人」も登場します。モルグ街に続くオーギュスト・デュパンものである「マリー・ロジェの謎」も収録されています。
 モルグ街は言わずと知れた、最初の探偵(推理)小説です。短い小説ではありますが、密室状況や意外な犯人など、推理小説のガジェットが数多く盛り込まれているのが特徴です。「マリー・ロジェの謎」でデュパンは安楽椅子探偵になります。
 ポオという人は、優れた文筆家であり又鋭いアイディア・マンだったんだなと感じさせる短篇集ですね。


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2005年2月3日木曜日

猫かぶり

 昨日SCOOTERに誘われてコンパに行ったのですが、やっぱり猫かぶった女の子っているもんですね。猫かぶり行為が端から見てバレバレだと、若干愚かしいですけど。

 僕は、男女どちらでも頭の回転の早い人が好きなので、敢えて頭の回転の遅い天然ボケ風を装うってのは不思議です。天然ボケ(風)が好きな人もいるとは思うし、頭が良いと思われるよりは悪いと思われる方が安全側なんだけど……もうちょっと相手を見た方が良いんじゃないだろうか。



【今日の読書】ポオ小説全集2/エドガー・アラン・ポオ/創元推理文庫

 若くして死んだ天才文筆家ポオの全集2。1巻に続いて、ポオが残した怪奇・冒険小説を主に掲載しています。
 当時はゴシック・ロマンが全盛だっただけあって、ポオの小説にもその影響は色濃く受け継がれていますね。その命脈を、僕はラヴクラフトに感じます。


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 この前TRPG.NETのIRC(irc.trpg.net)にあるチャンネル#DnDで出た馬鹿話。私立D&D学園というのがあったら、という話。

  • 学生の質問に真摯に回答してくれると人気のスキップ先生
  • いつも難しいテストばかりのモンテ先生
  • いつも滅茶苦茶な理論を教えるワイアット先生
  • 途中点をくれないケチなコーデル先生
  • 自分の書いた教科書を押し売りするエド先生
  • 昔発見した理論で一世を風靡した校長ガイギャックス先生
  • 経営状況が良くないと最近退陣を責まられたピーター・アドキンソン元理事長
  • 経営にはうるさい理事会ハスブロ財団

 あんまり阿呆な事ばかり考えるのは良くない。



 しつこくTwo-weapon fightingに関する考察が続く。弱い弱いと嘆いてばかりでも仕方無いので、強いTwo-weapon fighterを考えてみよう。

 取り敢えずDragon magazine #312に掲載されたVariant fighterのkensaiである。詳細は雑誌を参照してほしい。これを12レベルまで上昇させて、キャラクタの大枠だけでも作成してみよう。
 本来ならばAbility scoreは4d6で決定するMethodがスタンダードで良い。しかしここでは、ランダムな要素を排除する為にpoint buyを使ってAbility scoreを決定する。当然スタンダードを標榜するならばStandard point buy――即ち25 pointによる作成が望ましい。だが、それで作成してみたところ、Two-weapon fighterはかなり厳しい事が判明したので、不本意ながらNon-standard point buyの32 pointにする。

Kensai12, Half-orc
Str18, Dex19, Con16, Int6, Wis10, Cha6
# 4、8、12Level時のAbility上昇は全てDex
HD: 12d10+36(107)
# Fixed hit point
BAB:+12
BaseST: Fort+8, Ref+4, Will+4
Feat: General5, Kensai6
Two-weapon fighting, Improved two-weapon fighting, Greater two-weapon fighting, Weapon focus, Greater weapon focus, Weapon specialization, Greater weapon specialization, Improved critical, 残り3
Special: Chosen weapon(Two-blade sword)
Skill rank: Tumble15
Gear: Belt of giant strength+4, +1 Two-blade sword, +1 Animated steel light shield, +1 Mithral chain shirt

 Greater two-weapon fightingのFeatは実の所費用対効果が低い。Reguler-handのPrimary attackのダメージ期待値を10とするとOff-handのtertiary attackのダメージ期待値は4程度でしかない。更にDex19にするのは大変である。

 そのラウンド全ての攻撃にペナルティがかかるようなAttack option(Combat expertise, Power attack, Rain of blows, Storm of blows, etc)は、ラウンド当たりの攻撃回数が増える程、被るペナルティに対するメリットが減じるのでよくない。

 これ以後のレベルは、Kensai12/Bbn4/Tempest4、Kensai12/Tempest5/Half-orc paragon3などが有力(Kensai12/Half-orc paragon3/Orc paragon3/Bbn2というのも悪くない)。Rage能力は単純にラウンド全部の命中率が上昇するので極めて優秀。Dexが高いのでUncanny dodgeも重要になる。TempestのAmbidexterityも恒常的に命中率が上昇するので悪くなし、不足がちなACを少しでも補えるのは嬉しい。
 Wisdomが高いならば、Strength domain持ちのclr8を入れるのも良案(更にDestruction domainもあるSt.Cuthbertが良い)。Feat of strengthで1ラウンドだけstr+8は、それなりに良いし、Divine favorも二刀流と相性が抜群。

 このキャラクタは極端にWill saveが低く、Dominateが恐いのでMagic circle against evilやPsionic mindblankを仲間にかけてもらうと良いだろう。Enlarge personすれば、weapon damageが1d8から2d6になり、期待値が4.5から7に上昇するので、これも又悪くない(Enlarge personはDexに-2 size penaltyがかかるが、あくまでペナルティでありAbility damageやAbility drainのように実際のDexが下るわけではないので、Greater two-weapon fightingを一時的に使えなくなったりはしない)。
 Haste、Create magic tattooのSpell、BardのInspire courage、MartialのMajor/minor aura、、Recitation、Flanking、Attacker higher ground等々、とにかくラウンド全ての命中判定にボーナスが付くようにするのが重要だ。

 とりあえずKensai12/Tempest4くらいの時点で、FRCSに掲載されているDrizztよりは強いのではないかと思う。



2005年2月1日火曜日

 昨日のエントリに続き、D&D3.5Eに於いて両手持ちスタイルが如何に暴虐の限りを尽くしているかを考えてみる。

 おおまかに言って、戦士の戦闘スタイルは4つ乃至5つ考えられる。つまり、

  • Weapon and shield style
  • Two-handed weapon style
  • Two-weapon style
  • Archer style
  • Unarmed style

 この内、Unarmed styleはD&DではMonkの専売特許に近いので、ここでは言及しない。またArcher styleは、戦闘の場で戦線を構築しないという点で他のstyleと赴きを異にするので言及を避ける。上記5 style以外にもCavalier style、Throwing weapon style, One-handed single weapon styleなどが考えられるが、比較的稀なタイプだという事で除外した。

 さて残った3つのスタイルだが、これらには《防御偏重》《攻撃偏重》という軸を与えると、きっちりとシリアルに接続する事が分かる。3スタイルの中では、Weapon and shieldのみが唯一Heavy or tower shieldを装備し得るという意味で、これが最も防御偏重であり、Animated属性のShieldのような魔法的な助けがなければ何如なるShieldも装備できないTwo-handed weaponが最も攻撃偏重になる。他方で魔法的手段を用いずともBucklerならば装備可能なTwo-weaponが両者の中間に位置する(Shield bashやArmor/Shield spikeを用いた変則Two-weaponは考慮しない)。

 3スタイルの中でWeapon and shieldが、攻撃力の点では最弱であることは議論を待たない。という事で、ようやくTwo-handed style(THS)とTwo-weapon style(TWS)の比較に移る。まずは前提を確認しよう。

  • Abilityは両者とも同じ(全てのAbilityは18とする)。
  • Classは両者とも同じ(Ftrとする)。
  • 装備はTHSはGreatsword、TWSはLongsword and short swordとし、nonmagical、non-masterworkの武器とする。
  • Critical hitは考慮しない。


●ダメージの比較

 まずは1レベル時の比較をしよう。THSはPower attack、TWSはTwo-weapon fightingのfeatを取得していると考える。両者のFull attack bonusとダメージは

 THS: +5 greatsword 2d6+6(命中時の期待値合計13)
 TWS: +3 longsword 1d8+4, +3 shortsword 1d6+2(命中時の期待値合計15)

となる。さて実際に命中率まで考慮した時のダメージ期待値は

 命中率 × 命中時のダメージ期待値

で与えられる。つまり、THSの命中率をnとした場合、TWSのそれぞれの攻撃の命中率はn-0.1(THSに対して10%減少)である。従ってn=1(100%命中)とした時のダメージ期待値は

 THS: 13
 TWS: 13.5

となる。THSがPower attackを用いて命中を1下げ、ダメージを2上昇させた場合のダメージ期待値は

 THS: 13.5

となり、TWSと同値となる。

 次に6レベル時の比較を行なう。THSはPower attack、TWSはTwo-weapon fighting、Improved two-weapon fightingのfeatを取得していると考える。両者のFull attack bonusとダメージは

 THS: +10/+5 greatsword 2d6+6(命中時の期待値合計26)
 TWS: +8/+3 longsword 1d8+4, +8/+3 shortsword 1d6+2(命中時の期待値合計30)

である。Primary attackの命中確率n=1の時、Secondary attackの命中確率mはn-0.25なので0.75となる。これに基づき、ダメージ期待値を計算すると

 THS: 22.75
 TWS: 23.25

となる。THSがPower attackを用いて命中を2下げ、ダメージを4上昇させた場合のダメージ期待値は

 THS: 26.35

になり、TWSを3.10上まわる。

 次に11レベル時の比較を行なう。THSはPower attack、TWSはTwo-weapon fighting、Improved two-weapon fighting、Greater two-weapon fightingのfeatを取得していると考える。両者のFull attack bonusとダメージは

 THS: +15/+10/+5 greatsword 2d6+6(命中時の期待値合計39)
 TWS: +13/+8/+3 longsword 1d8+4, +13/+8/+3 shortsword 1d6+2(命中時の期待値合計45)

である。Primary attackの命中確率n=1の時、Secondary attackの命中確率m=n-0.25=0.75、Tertiary attackの命中確率lはm-0.25=n-0.5なので0.5となる。これに基づき、ダメージ期待値を計算すると

 THS: 29.25
 TWS: 29.25

となり、Power attackを使わずともTHS=TWSになる。更にTHSがPower attackを用いて命中を2下げ、ダメージを4上昇させた場合のダメージ期待値は

 THS: 33.15...

になり、TWSを3.9上まわる。


●Featの比較

 さてダメージの点では、Power attack持ちのTHSTWSに対して有利である事が分かった。ちなみにTWSがPower attackを使うという選択肢もゼロではないが、TWSはPower attackと極めて相性が悪い(Light weaponではPower attackによるダメージ上昇は得られない)ので、比較するに値しない。

 上の比較で用いた3つのレベル帯で、それぞれのスタイルに必要なFeatは

1レベル時
THS: Power attack
TWS: Two-weapon fighting
6レベル時
THS: Power attack
TWS: Two-weapon fighting, Improved two-weapon fighting
11レベル時
THS: Power attack
TWS: Two-weapon fighting, Improved two-weapon fighting, Greater two-weapon fighting

と圧倒的にTWSが不利になる。Two-weapon fighting系featは高いDexが必要になるので、取得が難しい事も不利な点である。

 またダメージ比較の結果を見るにTHSならばPower attackのfeat1つで、TWSと同じかそれ以上のダメージを出す事ができると分かる。


●その他比較

 THSTWSを比べた時、こと高レベル域でTWSが不利だと感じる点は、武器にかけなければいけない金額である。THSならば1つの武器にお金を注ぎ込めば良いのに対して、TWSはそのスタイルを十全に活かしたいならば2つの武器にお金を注ぎ込む必要がある。つまり費用対効果の点でもTWSは圧倒的に不利なのだ。


●総括

 このようにTHSTWSを比較した場合、TWSに利する点は少ない。TWSで両手に同じ武器(Short sword二刀流など)やDouble head weaponを使った上で、Weapon focus、Weapon specialization、Improved criticalのようなfeatを取得していけば、両者のダメージ比較は違った結果になる(こういった理由でDragon magazine #310に掲載されたVariant fighterであるkensaiとTWSは相性が良い)。またComplete adventurerで追加されたPrestige class・Tempestになれば、また変った点も見えてくるだろう。

 思うにTWSの生きる道は単純なダメージディーラではない。そんなものはTHSのBarbarianにでも任せておけば良いのだ(嗚呼、そのダメージ期待値たるや比較するのも恐しいが)。TWSは多様性を活かすべきだろう。片手にSlashing/Cold iron weapon、片手にBludgeoning/Adamantine weaponというように、様々な状況に対応できるようにすれば多少は希望があるかもしれない。


おまえはもう、死んでいる

 ウェブ・サーバにしていたSHARP Mebius PC-PJ2 S2のハードディスクがお釈迦になってしまった様子。さっきからsegmentation fault吐きまくってる……。ssh越しでファイルのコピィしようとしたら途中で死ぬし。

 まあ6年以上も前に購入したノートパソコンなんでハードウェアの故障は、起きるべくして起きたという所だろうか。もうちょっと頑張って駄目なら、墓場行きかなぁ。

 代わりにLibrette 60でも出動させるか(無茶です)。



 『D&D blog』でD&D3.5EでのPower Attackについて論じられています。確かに3.5Eの両手持ちPower Attackってダメージ効率が良すぎなんですよね。僕はWeapon and shieldとかTwo-weaponスタイルが好きなので、3.0Eから3.5Eの変更点ではPower Attackに関する変更が一番気に喰わなかったりします。

 最近はComplete Adventurerに掲載されたLeap AttackなんてFeatで更にPower Attackが強化されているし。