2008年10月26日日曜日

スターメイアーチャー内装5速ギア

 大阪のBici Terminiさんで、スターメイアーチャーのS5という内装5速ギアを現行のブロンプトンに組み込む試みがなされています。和田サイクルさんやサイクルハウスしぶやさんでやっている、リアエンドを広げて組み込むシマノのインター8や、Y's系でやっているリア三角を特注のものに替える外装変速機の組み込みに比べ、フレームに特別な手を喰わえずに済む点がS5を使う利点と言えるでしょう。

 実は、このスターメイアーチャーS5ですが半年ほど前に海外通販で僕も入手していました。そのうちどこかのショップに組み込みをお願いしようかと考えペンディングしていた所にBici Terminiさんで同様の試みが始まったのです。渡りに舟と言えましょう。

 さて、ではブロンプトンにS5を組み込む場合のギア比について検討してみましょう。実効ギア比(=クランク1回転で進む距離)というのは内装ギアの場合次のようになります。

実効ギア比 = フロントチェーンホイール歯数 / リアスプロケット歯数 * 内装ギア比 * タイヤ周長

 僕のM3R(内装ギアはスターメイアーチャー製SRF3)の場合、以下のようになります。

  • フロントチェーンホイール歯数: 50T
  • リアスプロケット歯数: 13T
  • 内装ギア比: 1.33-1.00-0.75
  • タイヤ周長: 1300mm

内装ギア比実効ギア比60rpm時の時速
1.33(3速)6650mm24km/h
1.00(2速)5000mm18km/h
0.75(1速)3750mm14km/h

※rpmは1分間あたりのクランク回転数を表わす単位。

 現在はこの3つのギアを用いて走っています。僕のブロンプトンの使い方では、現在の3速よりも高いギア比は不要です。今の3速でも90rpmにすれば35kmは出るので、通勤や散策に使う分には十分なわです。
 他方で、1速よりも低いギアや、1速と2速の間、2速と3速の間にあたるギアが欲しいと思う事はままあります。つまり僕がスターメイアーチャーのS5を組み込む場合、以下のような要件を満たしてくれるのが理想と言えます。

  1. 最大ギア比(5速)の時、現在の3速とほぼ同じギア比になる事
  2. 現在の1速よりも軽いギア比が1つは存在する事

 S5の内装ギア比を示します。

5速1.50
4速1.26
3速1.00
2速0.78
1速0.66

 このようにS5はSRF3よりもワイドレシオになっています(最大ギアと最小ギアの比が大きいという事。S5は230%、SRF3は180%となっている)。従って、S5の5速とSRF3の3速と同じにすれば、当然S5の1速はSRF3の1速よりも軽くなります。

 これらを鑑みた上でフロントホイールとリアスプロケットの歯数を決定すると、以下のどちらかが良いという結論に至りました。

  • フロント50T リア15T
  • フロント44T リア13T

 フロントホイールの方がリアスプロケットよりも高価なので、フロントに50Tが付いている僕の場合はリアを13から15Tに変更するというのが良さそうです。それに歯数が多い方が歯車自体が長持ちしますしね(些末な事ですが)。
 では50-15TでS5の場合の実効ギア比を見てみましょう。

内装ギア比実効ギア比60rpm時の時速
1.50(5速)6500mm23km/h
1.26(4速)5490mm20km/h
1.00(3速)4333mm15km/h
0.78(2速)3419mm12km/h
0.66(1速)2890mm10km/h

 これだけ低めのギアが揃っていると峠越えもできそうですね。ちなみに700x23Cのロードバイクでコンパクトクランク且つワイドなスプロケットを装備した場合は以下のような実効ギア比になります。

↓スプロケット歯数アウター50Tインナー34T
128733.35938.7
138061.55481.8
147485.75090.3
156986.74750.9
166550.04454.0
176164.74192.0
195515.83750.7
214990.53393.5
244366.72969.3
273881.52639.4

 これと比べてみるとS5がかなりワイドレシオだという事が分かりますね。5速は50-16と同等な一方、1速はインナーロウに近いギア比になっています。

 S5を組み込むのが楽しみです。



0 件のコメント:

コメントを投稿