新訳レンズマンシリーズの最終巻7作目。レンズマンシリーズと言いながら、主人公はレンズマンではない天才科学者です。まあ外伝なのでそれは構わないでしょう。時代的には『第二段階レンズマン』の後で『レンズの子供たち』の前という事になるのでしょうか。あとがきは『サムライ・レンズマン』の古橋秀之さんが書いています。
渦動というのは純粋エネルギィの塊みたいなモノ(?)で、せいぜい惑星規模の小さな災害です。しかしそれを除去は絶対不可能と言われています。その渦動に愛する家族を奪われた主人公ニール・クラウドが、憎き渦動を破壊すべく研究を重ね、ついに銀河系唯一の「渦動破壊者」となり宇宙を東奔西走する、というのが基本プロットです。
何せ相手となる障害が「惑星規模」というレンズマンシリーズ的には、お話にならない程小規模なので、今までのボスコーンとの戦いに比べるとダイナミズムに欠ける観はありますが、“ドグ″スミスの語り口はいつものように冴えています。また主人公以外にも、様々な脇役が活躍するのが見どころでしょうか。独立愚連隊モノ的な楽しさもあります。
正伝とは一味違った視点からレンズマンワールドを見るのも楽しいものですね。
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2004年6月16日水曜日
【今日の読書】渦動破壊者/E・E・スミス/創元SF文庫
新訳レンズマンシリーズの最終巻7作目。レンズマンシリーズと言いながら、主人公はレンズマンではない天才科学者です。まあ外伝なのでそれは構わないでしょう。時代的には『第二段階レンズマン』の後で『レンズの子供たち』の前という事になるのでしょうか。あとがきは『サムライ・レンズマン』の古橋秀之さんが書いています。
渦動というのは純粋エネルギィの塊みたいなモノ(?)で、せいぜい惑星規模の小さな災害です。しかしそれを除去は絶対不可能と言われています。その渦動に愛する家族を奪われた主人公ニール・クラウドが、憎き渦動を破壊すべく研究を重ね、ついに銀河系唯一の「渦動破壊者」となり宇宙を東奔西走する、というのが基本プロットです。
何せ相手となる障害が「惑星規模」というレンズマンシリーズ的には、お話にならない程小規模なので、今までのボスコーンとの戦いに比べるとダイナミズムに欠ける観はありますが、“ドグ″スミスの語り口はいつものように冴えています。また主人公以外にも、様々な脇役が活躍するのが見どころでしょうか。独立愚連隊モノ的な楽しさもあります。
正伝とは一味違った視点からレンズマンワールドを見るのも楽しいものですね。
渦動というのは純粋エネルギィの塊みたいなモノ(?)で、せいぜい惑星規模の小さな災害です。しかしそれを除去は絶対不可能と言われています。その渦動に愛する家族を奪われた主人公ニール・クラウドが、憎き渦動を破壊すべく研究を重ね、ついに銀河系唯一の「渦動破壊者」となり宇宙を東奔西走する、というのが基本プロットです。
何せ相手となる障害が「惑星規模」というレンズマンシリーズ的には、お話にならない程小規模なので、今までのボスコーンとの戦いに比べるとダイナミズムに欠ける観はありますが、“ドグ″スミスの語り口はいつものように冴えています。また主人公以外にも、様々な脇役が活躍するのが見どころでしょうか。独立愚連隊モノ的な楽しさもあります。
正伝とは一味違った視点からレンズマンワールドを見るのも楽しいものですね。
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