カーって多彩な作家なんですねぇ。歴史ミステリを書いているのは知っていましたが、まさか活劇も上手だとは思いませんでした。
一応この作品は「歴史ミステリ」に分類されているようですが、伝奇小説と言った方が正解でしょう。謎解きの要素も十分にあり、それも楽しめるのですが(真相は意外でした)なんと言ってもレイピア片手にチャンチャンバラバラするシーンが上手に描かれていて、興奮します。
かなりボリュームのある小説ですが、盛り上る決闘シーンが最後まであって、なかなか読ませてくれます。でも初めてカーを読む人が、この作品から入るのは止めた方が良いでしょうね。あくまでカーは「密室の帝王」と呼ばれるくらいに「本格推理小説の巨匠」なんですから。
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