なんか全然、カーの密室物に行き当たらないんですけれど、本当にカーって「密室の帝王」なんでしょうか。僕は、できるだけある種の順序を守って読みたいと考えてしまうので、とりあえず早川レーベルから読んでいる訳ですが、その所為でしょうか。まだカーの有名作品を読んでいないからですかねえ。『ユダの窓』とか『皇帝のかぎ煙草入れ』とか。
さて作品の方ですが、雰囲気は割とアッサリ目です。ハウダニットではなくフーダニットの面が強いのでしょうか。僕の場合ミステリを読んでいると、論理的にではなく漠然と「こいつが犯人かなぁ」と予想ができ、7割位の確率でそれが当たるんですが、今回はその漠然とした予想すらできませんでした。作中での印象が薄い人物って訳でも無いんですけどねぇ。してやられた。
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