2008年2月10日日曜日

【今日の読書】不死鳥の剣

書名
不死鳥の剣
著者
R.E.ハワードほか
訳者
中村 融ほか
出版
河出書房
価格
850円
ISBN
4-309-46226-X
bk1
http://www.bk1.jp/product/02295027

 本日読了。収録作品は以下の通りです。

  • サクノスを除いては破るあたなわざる堅砦、ロード・ダンセイニ
  • 不死鳥の剣、ロバード・E・ハワード
  • サファイアの女神、ニッツィン・ダイアリス
  • ヘルズガルド城、C・L・ムーア
  • 暗黒の砦、ヘンリー・カットナー
  • 凄涼の岸、フリッツ・ライバー
  • 天界の眼 ジャック・ヴァンス
  • 翡翠男の眼、マイクル、ムアコック

 この中で読んだ事がある作家が3人(ライバー、ヴァンス、ムアコック)しかいない自分の浅学を恥じるばかりです。ロバード・E・ハワードの作品は創元から出ている全集が完結したら一気に読むつもりではあったのですが。

追記

 一通り感想。

 ダンセイニの作品はヒロイック・ファンタジィ黎明期のものだけあって、多分に神話的ですね。
 ハワードは初見ですが、これまで絶賛されてきた理由が分かりました。確かに面白いです。全集を読むのが楽しみになりました。
 無学な事にニッツィン・ダイアリス、C・L・ムーア、ヘンリー・カットナーの3作家は初めて聞いた名前です。サファイアの女神は最初だけSF風味で、まだまだジャンルの分化が進んでいない当時の状況を感じました。ヘルズガルド城は女性主人公です。たぶん書籍の表紙はこの作品がモチーフになっているのでしょう。暗黒の砦は、この作品集の中ではいまいちですかね。他が強烈すぎます。
 ライバーの短編は『死神と二剣士』に収録されている作品です。既読。
 やっぱりヴァンスの作品は面白いです。この本に掲載されている短編以外では、D&Dのルーツ的作品である『終末期の赤い地球』しか読んだ事がありませんけど。現時点で流通しているヴァンスの作品が他にもあるようなので、少し追ってみようと思います。
 最後のムアコックも既読ですね。エルリックがメルニボネ人のルーツを求めてルリン・クレン・ア(本書ではルリン・クレン・アアと表記)に行く話です。Ariochはアリオックと表記されています。訳者の中村氏によるとムアコック本人の発音を聞いて、それに近いカタカナにしたそうです。



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