- 書名
 - 夢幻の書
 - 著者
 - ジャック・ヴァンス
 - 訳者
 - 浅倉 久志
 - 出版
 - ハヤカワ文庫SF
 - 価格
 - 480円
 - ISBN
 - 4-15-010669-X
 - bk1
 - http://www.bk1.jp/product/00415774(絶版)
 
本日読了。《魔王子》シリーズの5巻目、最終巻です。当然古本。
この《魔王子》シリーズですが、3巻が発売されてから4巻が発売されるまでに17年の月日が流れています。その為か、1巻から3巻と4、5巻では作品の雰囲気が異なっています。前半3冊は、シリアスな復讐劇で読者にも緊張を強いるような展開になっているのですが、後半2冊はどちらかと言えばコミカルな展開を見せます。5巻全てを通じて言えるのは、勧善懲悪ではないという所でしょうか。主人公であるガーセンに復讐される側の《魔王子》達も、それなりに筋の通った動機があって行動しています。特に5巻目に登場する《魔王子》であるトーリングは、僕達にも理解しやすい動機で行動しているので割と好感が持てるのが面白いですね。
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