2009年8月24日月曜日

ミルテシュタインの花嫁の感想

 以下ネタバレを含むと思うので、プレイ予定の人は目を瞑って読んで下さい。

 まず良い点から。

 POPUP TRPG、仔だぬき蕎麦本店のシナリオではいつもの事だけれど、マップやコンポーネントが大変良いですね。特に今回はPCに渡す情報が、小さなカードになっていたのがすばらしい。

 シナリオ中に2回の技能チャレンジがあるのですが、これが両方とも趣向(前述の情報カードのもそのギミックの1つ)を凝らしてあって楽しくプレイできるようになっています。

 沢山のNPC(10人以上)が登場するのですが、それぞれの設定がしっかりしているのでDMは動かしやすいです。基本的にシナリオの構造は単純なバトルロイヤルなんですが、NPCの設定をDMが活用しさえすれば、共闘したりするパターンも出来ます。
 多分、このシナリオを作成した人はコンベンションでのプレイを念頭に作っていると思います。コンベでのプレイであれば、シナリオの記述のままに遊ぶと悩む余地のない戦闘シナリオになる、というのは大きなメリットでしょう。違った形で遊びたい場合はDMが手を入れればよくて、手を入れ易いように作られてもいます。

 ボリュームも丁度良いと思います。だらだらプレイするのでなければ、1日で終わる量ですし時間が余りすぎるという事もないでしょう。

 悪い点。

 戦闘遭遇に殺る気が感じられない。基本は4人パーティを前提にモンスタが配置されていて、5人だった場合の増強の指針も書かれています。僕はPC4人でプレイしましたが、5人の場合の増強を全遭遇で実施しましたが、それでも最後の戦闘くらいしかPCを苦しめられた感じはしませんでした。

 広いMAPがない。全ての戦闘マップはA3の大きさなのですが、その中に階段やら柱だのといろいろな障害物があるわけです。従ってPCは比較的狭い空間で戦う事になります。チャージを主体するキャラクタや、ウィザードのような遠隔範囲攻撃を多用するキャラクタには辛いですね。5回の戦闘でPCがチャージしたのって2回くらいしかなかったんじゃないかしらん。



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