UNIX(或いはLinux)を使っていれば、いつか必ず出逢うことになるシェルプログラミングの入門書です。決定版と言ってしまっても過言ではないでしょう。
一口にシェルと言っても、bashやtcsh、Korn shellやzsh等、様々なものがあります。当然シェル毎に使える文法は異なります。そんな中で本書では、UNIXであればどんなシステムにでもデフォルトでインストールされているBourne shellこと/bin/shを主題にしています。つまり、この書籍を読んで覚えたテクニックは、汎用的であり活用できる範囲が極めて広いのです。
それだけでなく、tcshのような(Bourne shellを基本とするならば)特殊なシェルでの書き方も適宜紹介しています。またSystemV系とBSD系のコマンドの動作が異なる部分も、例題のシェルスクリプトの中で差異を吸収するように考えられています。
こういったプログラムの書籍を読む場合の常ではありますが、読む時は例示されているソースプログラムを斜め読みしたりせず、一行一行意味を噛みしめながら進みましょう。可能ならば自分で入力して実行してみるべきです。そうすれば、本書を読み終えた時にはシェルプログラミングの基礎は身に付いている筈です。
0 件のコメント:
コメントを投稿