稀代のハッカー2人が、UNIXに於けるプログラミングを取り巻くさまざまなツールについて解説しています。
基礎編に当たる前半4章では、ファイルやディレクトリの扱いやiノードの概念といったファイルシステムの構造の説明、パイプやリダイレクトを使ってコマンドを便利に使う方法、grepやsed、awkといったフィルタの具体的な使用法に触れています。
応用編と言える後半では、シェルプログラミングによって新しい独自のコマンドを作る方法、C言語を使ったプログラミング、更にUNIXのシステムコールにに触れ、最終的にはyaccとlexを使って簡単なインタプリタを作成するに至ります。
前半はUNIX初心者が読むと非常にタメになる内容で、UNIX(やLinux)を使う上て即座に役立つ事柄ばかりです(特にフィルタは便利)。他方で後半はプログラムにある程度通じていなくては理解する事ができないでしょう。ことシステムコールからは難易度が飛躍的に増します。
本書を読む上で、とても重要な事が1つあります。
それは、書籍に書かれているコマンドなりプログラムを実行できる環境が、目の前にある状態で読む事、です。こういった事柄は、ただ読むだけでは記憶に残りません。必ず手で動かして、少しはエラーにぶつかって試行錯誤しながら読むと効果的です。
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