2006年8月24日木曜日

酒屋

 お酒には色々な種類があります。身近なもので言えば、ビール(発泡酒)、日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキィ、ブランディ、ウォッカ、ジン、ラム、テキーラなどでしょうか。

 アサヒ・スーパードライやヱビス、キリン・ラガーに代表されるようなビールは止むを得ない場合を除き全く飲みません。チェリー・ビールのようなフレーバが入ったもの(日本の法律上はビールではなく発泡酒)は時折飲みます。国産のビールは何が美味しいんだかサッパリ分かりません。付き合いで問答無用でビールを飲まされる――世の中の疲れたサラリーマンはすべからく冷えたビールが好きだと思っている想像力の欠如した人物は意外に多い――こともあるので、なんとか美味しく飲めるように努力したこともありますが、いつまでたってもちっとも美味しく感じられないので終には諦めました(酒好きと言ってはばからない癖にビールしか飲まない・飲めない諸君。諸君らはビール好きであって酒好きではない。酒好きというならばUnderbergの一気飲みくらいしてみ給え。僕は嫌だが)。

 また日本酒とワインも積極的には飲みません。夕食を食べに彼女と2人で小洒落たレストランに入っても、そこにワインの他はビールとソフトドリンクしかなければ迷わずジンジャーエールを注文します(彼女は迷わずビールを選択する)。上司に連れられて割烹に行ったとしても日本酒ではなく焼酎にします。日本酒とワインのどちらも嫌いではないのですが、僕の感覚からするとアルコール度数が低く、飲み口が軽いのでつい杯を重ねてしまいます。ただでさえ蒸留酒よりは体に残りやすい醸造酒なのにです。だから二日酔いになりやすいので控えています。もし飲むなら、日本酒は端麗辛口、ワインやサッパリした白が好みではあります。

 焼酎も積極的に飲むとは言い難いところがあります。これは好き嫌いや得手不得手の問題ではなくて、僕が頻繁に足を運ぶ種類の店には焼酎が置いていない(置いていても種類が少ない、メインではない)ためです。

 スピリッツと呼称されひと括りにされることの多いウォッカ、ジン、ラム、テキーラですが、これらはカクテルの一部として飲むことが多く、単品(ストレート)で飲むことは殆どありません。ウォッカなんてフレーバ・ウォッカでもなければ淡白な味ですからね。カクテル自体は頻繁に飲みます。ちなみにスピリッツというのは単に蒸留酒という意味なので、本来はウイスキィやブランディも含みます(論理的には焼酎も含む)。ただスピリッツと言った場合、所謂ホワイト・スピリッツ(無色透明なもの)を指す事が多いのでウォッカ、ジン、ラム、テキーラなどの総称になってしまっています。色(大抵は琥珀色)がついたものはゴールド・スピリッツやダークス・ピリッツと言うらしいです。

 ブランディ(コニャック、アルマニャック、カルヴァドス、グラッパ/マール)は好きなのですが、単純に高価なので頻繁には飲みません。ブラー(カルヴァドス)は、そんなに高くは無いのですが、かなり甘めなので連続して飲むと飽きます。

 本命のウイスキィですが、ウイスキィも種類が豊富です。スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズが五大ウイスキィと言われています。スコッチにはモルト、グレーン、ブレンデッドがあります。モルトは大麦、グレーンはトウモロコシが主材料で、ブレンデッドはそれらのウイスキィの混合です。ジャパニーズ・ウイスキィはスコッチを参考に作られているので、味の傾向は似通っています。アメリカン・ウイスキィというとピンと来ないかもしれませんが、バーボンやテネシィ、ライ・ウイスキィがここに入ります。アイリッシュとカナディアンは日本には余り入ってきていませんが、どれもスッキリしていて辛味が少ない無いので飲みやすいですね。僕は好きです。

 僕が飲むウイスキィはスコッチとアイリッシュが殆どです。僕が飲んだことのあるウイスキィは60種類程度ですが、その内25がスコッチ、20がバーボン(一頃はまっていた)、5がアイリッシュ、10がその他諸々ってところでしょう。

 スコッチが好き、と言うと「やっぱりシングル・モルトですか」と聞かれることが多いのですが、僕が飲むのは殆どブレンデッドです。シングル・モルトは癖の強いものが多くてなかなか馴染めません。まあアイラ・モルトの印象が強すぎるんだと思います(実際グレンリベットとかは素直な味ですし)。いや、だってヨードチンキの臭いがするんですよ? ちなみにシングル・モルトには、更に蒸留所の地域毎にカテゴライズされています。ハイランド、スペイサイド(ハイランドの一部なのですがスペイ川流域に蒸留所が密集した地域があり特にこう呼ぶ)、アイラ、アイランズ、キャンベルタウン、ロウランドです。僕の数少ない経験から言うとスペイサイドのものは飲みやすいですね。逆にアイラは人を選びます。

 さて、ようやくここまでたどり着きました。僕が頻繁に飲むスコッチというのは銘柄で言うとバランタインです。有名ですね。等級が一番下のファイネストなら、そこらへんのスーパでも売っているはずです。バランタインでよく見るのはファイネスト、12年ゴールドシール、12年、17年の4つでしょうか。それぞれメーカの希望小売価格はおおよそ、ファイネスト1500円、ゴールドシール2400円、12年2700円、17年12000円というところです(全て700mlボトル)。中でも僕が良く飲むのはゴールドシールです。この当たりが「味:価格」の比が1番高くなると思います。17年は美味しいけど高すぎです。ショットバーで飲むワンショットの値段でいうなら、ファイネスト500円、ゴールドシール800円、12年900円、17年1500円とかになるでしょう、普通は。

 昨日とあるショットバーに行ったのですが、この店が猛烈に安くてビックリしました。バランタイン17年がワンショット990円。オイオイオイ1000円切っちゃってるよ。まあ、そこはショットバーというより酒屋が店で売っている酒を試飲してもらう為に半分道楽でやっている格安の有料試飲所という感じです。実際「バーテンダ」と呼べる人は居ません。やたらとウイスキィに詳しい酒屋の店主が居るだけです。つまりここでカクテルを飲むのは決定的な間違い(一応メニューにはカクテルも書いてあったけど)。しかし逆にウイスキィの種類は豊富です。時代屋みたいにウイスキィにこだわりのあるバーなら別ですが、普通のこじんまりとしたバーならウイスキィは100種類もあれば良いほうでしょう。しかしここはざっと300種類くらいあります。その内の200種類くらいはシングル・モルト。しかも、テーブルチャージやサービス料を取らない店なので、本当に安い。

 酒屋さんなので普通にボトルで購入できるんですが、これがまた輪を掛けて安い。バランタインはサントリィが輸入代理店をしていて値段設定をしているのですが、17年はメーカ希望小売価格が12000円弱です。この店では独自のルートで並行輸入しているので、同じ17年が5500円弱と半額以下。いやはや唖然としました。

 これからちょこちょこと通おうとは思っているのですが、僕の友人・知人にウイスキィ好きが居ないのが悲しいところです。ウイスキィ(特にシングル・モルト)が好きで南東京の蒲田くんだりまで攻めてくる気力があり、僕と一緒に飲んでもよいという人が居れば声を掛けてください(但し一度以上会って会話したことがある人限定、更におごってくれる人、貢いでくれる人、美女、ゲイリィ・ガイギャックスであるとなお良し。間違っても、僕におごってもらおうと思っている人、貢いで貰おうと思っている人、僕を美男子だと思えない人、エド・グリーンウッドなどは来ないこと)。



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