2005年12月21日水曜日

【今日の読書】樽/F.W.クロフツ/創元推理文庫

 アリバイ崩し物の嚆矢と言われるクロフツの『樽』です。(ミステリ好きの間という意味程度の)世間的な評価は高いようなのです。しかし僕は「刑事が足で勝負する」という傾向にあるミステリが好きではありません。やはり快刀乱麻を断つが如く、派手に事件を解決してほしいなと思っているからです。なので期待はせずに読みました。

 結果としては、期待しないで良かったという所です。かといって面白くなかった訳ではありません。プロットは緻密ですし、徐々に証拠と推理を詰み上げていく様は、それなりに見物です。

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