2011年7月25日月曜日

【今日の読書#R】こぐこぐ自転車

書名
こぐこぐ自転車
著者
伊藤 礼
出版
平凡社
価格
1600円
ISBN
4-582-83299-7
bk1
http://www.bk1.jp/product/02627785

 本日読了。自転車にまつわる随筆集です。著者の伊藤氏はこの本が出版された2005年の時点で御年72歳の方で、自転車趣味を初めたのが大学教員を退官寸前の60代半ば。当然余り肩肘の張った自転車の乗り方はされておらず、悠悠と自在に自転車を楽しんでらっしゃる様子が文章から見てとれます。
 本書を読んでいて一番最初に思い出したのは内田百間氏の『阿房列車』。筆者は自転車旅行もされておりその顛末も書かれていますが、その飄々とした書きっぷりが阿房列車を彷彿とさせました。伊藤氏の自転車行には大久保氏という年若い――といっても還暦を過ぎていらっしゃる――同行者がおり、行く先々での諸事はこの大久保氏が担っているのも阿房列車に於ける百間先生とヒマラヤ山系氏の関係に似ていなくもありません。



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