「Introduction」を読んでいきます。
D&Dとはどういうゲームか、みたいな説明がありますがこの辺は説明不要かと思います。この章で大切なのは以下の4つの事柄です。
- 小数点の扱い
- 原則として切り捨て
- 基本判定法
- 5版の判定の基本は能力値判定です。1d20+能力値修正+その他の修正が目標値(DC)以上ならば判定は成功です。
- AdvantageとDisadvantage
- Advantageを得た上で判定する時は20面体を2つ振って高い方を選択できます。Disadvantageは逆で20面体を2つ振って低い方を選択しなければいけません。
- 細則は一般則よりも優先される
- 一般則と細則が互いに矛盾したりする場合、細則を優先する
5版では判定の達成値はレベルに線型には伸びはしません。上昇はかなり緩やかです。例えば武器による攻撃の命中判定ですが、1レベルと11レベルのファイターの命中修正を比較するとしましょう。
1レベルのファイターであれば
- Proficient bonus +2
- STR bonus +3 (STR16)
- 1d20
程度ですので、1d20+5です。一方11レベルでは
- Proficient bonus +4
- STR bonus +3 (STR16)
- Weapon Enchancment bonus +2
- 1d20
あたりになるでしょう。つまり1d20+9です。1レベル時と比較すると5上昇しています。3版であれば1レベルから11レベルでファイターの命中修正は軽く10は上昇します。4版でも7か8は上昇するでしょう。また命中判定の目標値であるACについては、更に上昇が緩やかです。DMがどれくらい財宝を散蒔くかに強く依存しますが5、6レベルにもなればプレイヤ側の努力だけで上昇可能なACは頭打ちになるでしょう。それ以後はDMが魔法の鎧をどれだけ配るかだけがAC上昇に寄与します。Ch11で書くつもりですが、呪文による強化はごく短期的でせいぜい1戦闘遭遇程度の持続時間が限度です。
呪文のDCについても8+Proficient Bonus+能力値修正で決まります。呪文レベルはDCに一切影響しません。同じ術者が使うのであれば、1レベル呪文のSleepも9レベル呪文のMeteor Swarmも同じDCです。
5版で新たに搭載されたルールとしてAdvantage/Disadvantageがあります。内容は前述の通りですが、複数の要因からAdvantageを得ても効果は累積しません (20面体を3つ振って最大値を選択、とはなりません)。Disadvantageも同じく累積しません。またAdvantageとDisadvantageが同時に発生した場合、効果は互いに打ち消し合うので20面体は1つしか振れません。同時にAdvantageが2つ、Disadvantageが1つ発生した場合にもAdvantageが1つ残る事は無く、やはり20面体は1つしか振れません。
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