2014年7月15日火曜日

D&D5版 Basic Rules を読む 09

D&D5版のBasic Rulesダウンロードページ

「Chaptert6: Customization Options」はマルチクラスと特技について「これはPHBで詳細を発表するから、そっち買ってね (翻案)」と書いてあるだけなので、実際的な内容はありません。飛ばして「Chapter7: Using Ability Scores」に行きましょう。

5版の判定の基本は能力値判定です。武器による命中判定、技能判定、魔法に対するST等これらは全て能力値判定の亜種として扱われます。能力値は馴染み深いStr、Con、Dex、Int、Wis、Chaの6種類で、値は1から30までです。能力値修正は-5から+10までになります。キャラクタはレベルが上昇すると能力値を上昇させる事が出来ますが、最大は20です。マジックアイテムや呪文以外ではこれを超えられません。

「Proficiency/習熟」を持っている判定であればProficient bonusを足す事が出来ます。重要なので複数例示します。

例1: ロングソードの習熟があればロングソードでの攻撃するStr判定にProficient bonusが足せる。
例2: Persuasion技能に習熟していればCha (Persuation) 判定にProficent bonusを足せる。
例3: Dex STの習熟があれば、ファイアボールに対するDex STにProficient bonusが足せる。
例4: シーヴズツールの習熟を持っていれば、シーヴズツールを使った開錠のDex判定にProficient bonusが足せる

仮にある判定に対して複数の要因からProficent bonusを足せる状況になっていてもProficent bonusは累積はしません。Proficent bonusを倍にして足す能力や状況もありますが、そもそもその判定に習熟していない場合Proficent bonusはゼロなので倍にしてもゼロです。

前述の通りあくまでも基本は能力値判定なので、殆どの場合技能に習熟していなくてもその判定自体は可能です。従って技能判定の時もDMは「Animal Handling判定をして下さい」と宣言してはいけません。「Wis (Animal Handling) 判定をして下さい」と言う必要があります。

能力値と技能の関係は以下の通りです。

Str
〈運動〉
Con
なし!
Dex
〈軽業〉、Sleight of Hand
Int
〈魔法学〉、〈歴史〉、Investigation (捜査)、〈自然〉、〈宗教〉
Wis
Animal Handling 、〈看破〉、Medicine (治療)、〈知覚〉、〈生存〉
Cha
Deception (欺き)、Intimidation (脅迫)、Performance (芸能)、Persuasion (説得)

受動判定もあります。主に使われるのは受動〈知覚〉判定になるでしょう。4版と同じく、判定の修正値に10を足した物が受動判定の値です。またその判定にAdvantageがある場合は+5、Disadvantageがある場合は-5します。

1つの仕事を複数のキャラクタで実行する場合、つまり3、4版でのAid other判定に当たる場合です。この時、実際に判定をするのはその内の1人です。そのキャラクタはAdvantageを得た上で判定をする事が出来ます。判定を実行するのに習熟が必要な場合は、助ける側も習熟が必要です。

4版から登場したGroup checkもあります。ルールは4版と同様で全員が同じ判定をし半数以上が成功した場合にGroup checkは成功となります。

目次

0 件のコメント:

コメントを投稿