「Chapter1: Step-by-Step Characters」を読んで行きましょう。
この章ではキャラクタ作成の方法を順を追って説明しています。手順は次の通りです。
- 種族を選ぶ
- クラスを選ぶ
- 能力値を決める
- キャラクタの背景等を決める
- 装備を選ぶ
実際にキャラクタ作成をしながら、それぞれの手順について見て行きましょう。
■種族を選ぶ
ベーシックルールに掲載されている種族は、副種族を別として数えると7つです。
上昇する能力値 | |
---|---|
人間 | 全ての能力値+1 |
ヒルドワーフ | Con+2, Wis+1 |
マウンテンドワーフ | Con+2, Str+2*1 |
ハイエルフ | Dex+2, Int+1 |
ウッドエルフ | Dex+2, Wis+1 |
ライトフットハーフリング | Dex+2, Cha+1 |
スタウトハーフリング | Dex+2, Con+1 |
(*1) STR+2は誤記ではありません。ただ他の種族は+2/+1の組み合わせなのにマウンテンドワーフだけそこから外れているので、これは誤植なのでは無いかと僕は疑っています。
表に記載した能力値上昇以外にも各種族に特徴があります。例えばドワーフは毒に強く、ハーフリングは恐怖に強いといったお馴染みの物です。
作成例として今回はウッドエルフを選択します。
■クラスを選ぶ
次にクラスを選定します。ベーシックルールに掲載されているのは、クレリック、ファイター、ローグ、ウィザードの4クラスです。各クラスのビルドオプションも1つずしかないので選択の余地は多くはありません。
クラスに依って得られる物は、ヒットダイス (以後HD)、クラスの特徴、武器・防具の習熟、技能の習熟、セービングスロー (以後ST) の習熟、ツールの習熟、に加えてクレリック・ウィザードは呪文になります。「セービングスローの習熟」という言葉が耳慣れ無いかもしれませんが、まずは受け入れて下さい。
HD | ST | 武器 | 防具 | ツール | |
---|---|---|---|---|---|
クレリック | d8 | Wis、Cha | 全ての単純武器 | 軽装鎧、中装鎧、盾 | なし |
ファイター | d10 | Str、Con | 全ての単純武器、軍用武器 | 全ての鎧、盾 | なし |
ローグ | d8 | Dex、Int | 全ての単純武器、ハンドクロスボウ、ロングソード、レイピア、ショートソード | 軽装鎧 | シーヴズツール |
ウィザード | d6 | Int、Wis | ダガー、ダート、スリング、クオータスタッフ、ライトクロスボウ | なし | なし |
作成例としてクレリックを選択します。
■能力値を決める
能力値は旧来と同じ6種類あります。能力値の決め方はベーシックルールでは3種類です。
- 4d6振り
- 15,14,13,12,10,8を割り振る
- 27ポイントバイ
注意が必要なのはポイントバイを選んでも、種族の能力値修正を足す前の値で15よりも高い値は割り振れません (従ってベーシックルールの時点では1レベルで能力値18は作れません)。
作成例では27ポイントバイを利用して、15,14,14,10,10,8としました。これをStr10, Con14, Dex14, Int10, Wis15, Cha8と割り振ります。ウッドエルフはDex+2, Wis+1ですから最終的にStr10, Con14, Dex16, Int10, Wis16, Cha8となります。
■背景を決める
背景についてはCh4で改めて触れながら選択します。
■装備を選ぶ
初期所持金はクラスによって違います。クレリックは5d4x10gpです。ここでは期待値が出たものとして125gpで装備を購入します。
- スケールメイル, 中装鎧, 50gp
- ロングボウ, 軍用武器, 50gp
- ショートソード, 軍用武器, 10gp
- ダガー, 単純武器, 2gp
- バックパック (2gp), ティンダーボックス (5sp), 松明*10 (各1cp), 水袋 (2gp), 聖印 (5gp), 矢*20 (1gp), 矢筒 (1gp)
クレリックは軍用武器には習熟していませんがウッドエルフは種族の特徴としてロングソード、ショートソード、ロングボウ、ショートボウに習熟しています。
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