2004年5月1日土曜日

【今日の読書】天皇家の財布/森鴨平/新潮新書

 2001年に施行された情報公開制度を利用して、筆者が皇室にまつわる経済状況を調べたルポタージュ。

 普段僕達は皇室の経済状況なんて気にも留めていません。しかし考えてみれば皇室を取りまく金銭の流れというのは謎です。特に収入源が何なのか、が分からない。パッと思い付くのは国庫から必要なだけ支給されているというパターンですが、どうやらそれだけではなく、皇室の人々は有価証券などの売買を通じて、ある程度の「稼ぎ」を得ているようです。

 皇室関連の出納が数値で明示されているので、いろいろと驚く事しきりです。例えば国璽用の朱肉はなんと1つ30万円もするだとか、宮廷晩餐会に出されるケーキは1個120円だとか。(右翼思想の持ち主でない限り)僕みたいな若い人にとっては皇室なんてのは、正直どうでも良い存在です。いなくても困りませんし。ですが、こうして家計を覗いてみると不思議に親近感が湧いてきます。

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